米国のフィンテックにおける人工知能の活用(フィンテックAI)の現状と課題(2017年4月)
2017年04月30日
最終更新日:
ディープラーニングやニューラルネットワーク といった新技術が人工知能(AI)ブームの新たな火付け役となり産業界で大きく取り上げられるようになってから既に数年経過しているが、こうしたAIブームに加え、近年モバイルやクラウドコンピューティング技術の台頭と、ビッグデータの利用拡大及びコンピューターの性能向上・価格低下に伴い、様々な業種でAIの一層の実用化に期待が集まっている。特に、非構造化データが豊富な金融分野は、今後AI/コグニティブシステムへの投資拡大が見込まれている業界分野の一つと考えられる。AIソリューションを武器に金融業界に新規参入するベンチャー企業をはじめとするテクノロジー企業が増える中、大手金融機関の中でも、これらのテクノロジー企業と提携しながら、AIソリューションの開発・導入を推進する機関が出てきている。今号では、「フィンテックAI」とも呼べる、金融サービスにおけるAI技術の導入を推進する米大手金融機関や主な米IT企業の取り組みについて紹介する。一方で、まだ新しい技術であるが故に業界で懸念されているアルゴリズムのエラーによるリスクや関連規制の整備の遅れなど、フィンテックAIの活用・普及における課題についても取り上げる。
- 発行年月:
- 2017年04月
- 作成部署:
- ジェトロ・ニューヨーク事務所
- 総ページ数:
- 25ページ