欧州債務危機をめぐる動き(2014年5月21日更新)
最終更新日: 2014年05月21日
欧州債務危機の影響で長い間、景気低迷に面していたユーロ圏経済であるが、2013年第4四半期の成長率(前期比)は0.3%と、3期連続で増加を記録。欧州・景況感指数(ESI)も2013年6月以降、ユーロ圏およびEUともに上昇し、2014年には100ポイントを上回り、欧州債務危機は収束しつつある。一方、ユーロ圏の3月の失業率は11.8%と依然として高い水準にあり、今後の欧州委員会や加盟各国の雇用対策に期待がかかる。
EU全体では、「銀行同盟」の完成に向けて、単一監督メカニズムや単一破綻処理メカニズムといった枠組みが整備されつつある。EU閣僚理事会(理事会)は2014年5月6日、「銀行同盟」を支える銀行破綻処理に関する指令と規則を最終採択した。
本報告(最終回)では、欧州債務危機に関連するEU全体の各種経済統計を概説、EUとしての対応を整理する。欧州主要国に加えて、ギリシャ(G)、イタリア(I)、アイルランド(I)、ポルトガル(P)、スペイン(S)の5カ国の頭文字をとり「GIIPS諸国」と総括される国々についても報告する。
発行年月:2014年5月
作成部署:ジェトロ欧州ロシアCIS課
総ページ数:94ページ
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記事番号:07001737