2013年度在ロシア日系企業実態調査(2014年3月)
最終更新日: 2014年03月20日
2013年10〜11月、ロシアに進出している日系企業に対し、経営実態に関するアンケート調査を実施した。在ロシア日系企業を対象とする調査は今年度が初めて。調査結果のポイントは下記のとおり。
(1) 2013年は55.6%の企業が営業黒字、2014年は業績改善または維持の見通し
2013年の営業利益見込みは、「黒字」(回答企業の55.6%、以下同じ)が最も多く、「赤字」(30.2%)、「均衡」(14.3%)が続いた。2014年の営業利益は2013年と比べて「改善」(55.6%)と回答する企業が最も多く、「悪化」の回答はゼロだった。
(2) 今後1〜2年の事業展開、約8割の企業が拡大
今後1〜2年の事業を「拡大」すると回答した企業が77.8%、「現状維持」が20.6%、「縮小」が1.6%だった。
(3) 市場の成長に高い期待、行政手続きの煩雑さ、人件費高騰、テロ発生がリスク
対ロシア投資のメリットとして、「市場規模/成長性」の回答(91.9%)が最も多かった。一方、投資環境面のリスクとして、「行政手続きの煩雑さ(許認可など)」「税制・税務手続きの煩雑さ」(ともに79.0%)、安全面のリスクとして、「治安、テロ」(88.7%)が多く挙がった。
(4) WTO加盟によるメリットを実感するのは2割
ロシアのWTO加盟(2012年8月)のメリットが「ある」と回答した企業は22.6%にとどまり、8割近くの企業が加盟のメリットを実感できていない。
発行年月:2014年3月
作成部署:ジェトロ欧州ロシアCIS課
総ページ数:本文41ページ、英文版41ページ
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記事番号:07001623