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最終更新日: 2012年03月30日

近代化と国際化が急速に進むUAEでは、女性の社会進出が進んでいる。民間に比べ、少ない労働時間で相対的に高い給与が望める公的機関には特に女性が多く、公的機関就労者の過半数は女性である。さらに、その33%は上位職に就いている。また、実業界、政界での女性の存在感も増しており、「女性は家庭にとどまるもの」との価値観は古くなり、経済的に自立した女性は増加している。

イスラム教国のUAEでは、イスラム教の教義に従い、アバーヤで全身を覆い隠している女性が多い。このため、女性がファッションに気を遣い、おしゃれを楽しむ機会は限られるとも考えられがちである。だが、女性は実際にはアバーヤの中には着たいものを着ておしゃれを楽しんでいる。ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチなどの高級ブランドの人気も高いが、近年は特に、ザラ、マンゴ、エイチアンドエム、フォーエバー21など、ファストファッションは女性達の支持を集めている。

UAEで販売される衣料品の多くは輸入品だが、日本製品の市場占有率は1%にも満たない。一方、欧米勢ではイタリアや米国などが輸入相手上位国に入っており、存在感がある。UAEの消費者の間では、日本のファッションの浸透度は低く、思い浮かぶものと言えば「着物」程度のようだ。ただ、最近はインターネット普及の影響などにより、日本のファッションを目にしたことがある女性も増えている。日本のファッションに対しては「かわいい」とのイメージを抱く女性もおり、「UAEで日本製品を買えるようにしてほしい」と望む声も聞かれる。本報告書では、UAEのファッション市場動向や、女性消費者の嗜好、買い物の傾向、現地ビジネス関係者からの市場参入のヒントなどを調査し、まとめた。本調査が少しでも今後の日系企業のビジネスのヒントとなれば幸いである。

主な図表:主要経済指標、人口(性別・年齢別)、所得格差、項目別支出シェア推移、衣類支出推移、アパレル輸入額、教育水準、主な外資系ブランドなど。

シリーズ名:中東・北アフリカの女性ファッション市場調査

発行年月:2012年3月

作成部署:ジェトロ・ドバイ事務所、ジェトロ中東アフリカ課

総ページ数:86ページ

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記事番号:07001032

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