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最終更新日: 2012年03月30日
カタールは、豊富な液化天然ガスの生産と輸出を背景に急速に経済成長を遂げている。IMFによると2011年の一人あたりGDPは約10万2,943ドルで世界で最も高い。人口は約170万人にすぎないが、面積わずか234.8平方キロメートルの首都ドーハは、人口の約47%が住む「密な市場」(人口密度は1平方キロメートルあたり3,394.2人)を形成している。カタール統計局によると、カタール人世帯の月額平均支出は40,757カタール・リアル(1カタール・リアル≒約21.925円)とされ、旺盛な消費意欲を持ち合わせた富裕層の存在は、小規模ながらも見逃せない市場であることを示す。女性に目を向けると、教育水準の上昇、社会進出の進展など、収入増加、支出増加に繋がる機会の拡大が見受けられ、「女性」が消費市場の一端を担う重要な存在となっている。
カタールはイスラム教国のため、女性はアバーヤやスカーフの着用が慣習的に求められているものの、そのことが女性のファッション市場の規模を狭めているわけではない。そうしたカタールの女性消費者を狙い、各国企業の参入が活発化している。大手アパレル企業にとっての主要な出店先であるショッピングセンターでは、貸し店舗が不足、賃貸価格が高騰する状況だ。店舗の供給が需要に追いつかないほど、カタールのファッション小売部門の成長は著しい。ファッション・アトリウムを設けた大型ショッピングセンターなど、新しい不動産開発計画も進行している。カタールは、女性のファッション需要に応えるべく、まさに「現在進行形」で流通部門が整備されつつある国だ。本報告書では、カタールの女性ファッション市場に焦点を当て、そのトレンドや企業の取り組みについてまとめた。
主な図表:地図、GDP、人口(性別、年齢別、都市別)、平均労働時間(週間)と賃金(月額平均)、支出構造、主なファッション・ブランド、店舗の賃貸価格など
シリーズ名:中東・北アフリカの女性ファッション市場調査
発行年月:2012年3月
作成部署:ジェトロ中東アフリカ課
総ページ数:49ページ
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記事番号:07001031