エジプトの女性ファッション市場調査(2012年3月)
最終更新日: 2012年03月30日
人口約8,000万人という市場規模と、人口の約6割が30歳以下の若年層が魅力のエジプト。ある程度自由にお金を使うことのできる中間所得層が拡大してきていることもあり、消費市場としても注目が高まりつつある。これまで、焦点が当てられてこなかったが、近年では女性の消費活発化の動きも伝えられる。そこで、エジプトの女性市場の可能性を探るため、アパレルを中心とするファッション市場について調査を行なった。
エジプトの街中で見かける多くの女性は、日本と同じく「洋服」のファッションが多い。若い世代は髪の毛を覆うスカーフ(以後、ヘジャブ)の着用が多い。彼女達も、その日の服に合せた、カラフルなヘジャブを、流行に合わせた巻き方で身につけ、オシャレを楽しんでいる。
エジプトでは、既製服の輸入が規制されていたこともあり、外国ブランドの参入が本格化したのは大型ショッピングモールがオープンしはじめた2005年頃から。現在も商業目的の完成品の輸入は、分野を問わずエジプト人又はエジプト資本100%企業に限られているが、近年拡大傾向にある商業施設などの不動産投資に伴い、流通先となるショッピングモールは増え、アパレル市場は拡大している。価格帯とファッショントレンドを掴み、ブランド力を高め、参入していくことが鍵となる。
主な図表:主な経済指標、人口(性別・年齢別)、世帯・世帯人員数、男女別教育水準、支出額、世帯当たり年平均収入・支出、衣類輸入額推移など。
シリーズ名:中東・北アフリカの女性ファッション市場調査
発行年月:2012年3月
作成部署:ジェトロ・カイロ事務所、ジェトロ中東アフリカ課
総ページ数:55ページ
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記事番号:07000953