巨大単一市場誕生への企業戦略と資金調達の変化(フランス)

最終更新日: 2004年04月27日

Report2 巨大単一市場誕生への企業戦略と資金調達の変化(フランス)

99年1月1日のユーロ導入により、ユーロはフランスおよび欧州企業の資金調達の基軸通貨となり、産業界に大きな影響を与えている。ユーロ導入を契機に、欧州の大企業はM&Aなどの戦略を定めるようになり、これによって既に98年には米国から欧州に波及してきていた規模の拡大化を狙う企業再編の傾向が加速している。そうした動きの背景にはユーロ導入によるユーロ圏金融市場の統合加速のほかに、資産運用のグローバル化、金利の低下、企業の負債圧縮などといった一連の国際金融システムの変化があった。欧州、とくにフランスの大企業は、1.M&Aによる業界の再編、2.事業拠点分散化の積極的推進、3.サプライチェーン・マネジメントの導入による取引業者および顧客を含めた生産工程、製品供給システムの合理化、4.欧州市場での資金調達(ユーロの使用、とくにユーロ建起債の増加)といった戦略を推し進めている。

発行年月 :2000年08月

作成部署 :パリ・センター

総ページ数:8ページ

記事番号:05000636

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