在加日系企業の経営実態 -2002年度調査- (2003年03月)
最終更新日: 2004年03月29日
ジェトロが2002年11〜12月にかけ、在加の日系進出企業(非製造業含む)165社を対象に行ったアンケート調査の結果をまとめたもの。この調査は89年以来、毎年行っており、今回が14回目。収益の状況や設備投資、原材料・部品の現地調達、輸出の状況のほか、中国製品の輸入増による影響、政府への要望事項などについて聞いた。
日系進出企業の経営状況は、赤字を見込む企業が前年よりも減少したほか、黒字を見込む企業も減少するなど、比較的堅調ながら、経営環境の改善が緩やかにとどまっていることを伺わせる。
2002年の設備投資は、製造業・非製造業共に「増加」と回答する企業が減少したが、2003年の見通しでは減少傾向が続く製造業と、回復傾向の非製造業で明暗が分かれる結果となった。
中国製品との競合状況では、「影響はほとんどない」と回答した企業が全体の過半数を占めた。「影響がある」と回答した企業では、「販売価格の下落」、「売上減少」などを挙げる企業があった一方、「安価な部品などの調達が可能に」と、プラス面を回答した企業も散見された。
製造業の原材料・部品調達動向では、約4分の1の企業が91%以上をカナダ国内で調達と回答した一方、同じく約4分の1の企業がカナダ国内での調達率は10%以下と回答し、調達比率に二極化構造がみられた。カナダ以外の調達先では、日本からの調達が減少し、中国からの調達が拡大する傾向がみられた。
主な図表:
○在加日系進出企業の立地状況(6ページ)
○営業利益の推移(9ページ)
○設備投資の状況(11ページ)
○経営統括機能(17ページ)
○中国製品との競合状況(18ページ)
○連邦・州政府に対する要望事項(23ページ)
○カナダ産原材料・部品の現地調達比率(26ページ)
○輸出先の今後3年間の方針(30ページ)
発行年月 :2003年03月
作成部署 :海外調査部 米州課
総ページ数:90ページ
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記事番号:05000543