少子化現象に歯止め(デンマーク)
最終更新日: 2004年04月23日
Report4 少子化現象に歯止め(デンマーク)
高齢化問題と少子化問題への対応を迫られている日本が学ぶべき先例として、最も参考となりうる事例の一つは、高福祉最先進国とも言うべきデンマークの少子化現象への対応であろう。日本では少子化現象は、70年代から始まり合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子供の数)は、現在にいたるまで一貫して低下している。デンマークの場合は、少子化現象は60年代半ばから始まり、出生率の低下は83年にボトムとなり、以後出生率は徐々に回復傾向にある。デンマークの少子化現象に歯止めが掛った背景には、妊娠した女性とその家族を支援する制度が充実していること、女性が仕事と家庭の両立を図るための施策が労働市場において取られていることなどがある。本レポートは、出生率上昇傾向の分析と要因、政府・産業界の取り組み、共働き夫婦の現状などについて、国・地方自治体、産業界などの取り組みを詳細に分析している。デンマークの少子化現象はなぜ止まったかを明らかにするために、多大な示唆が得られよう。
主な図表:
・「94年の男女年齢別社会進出率」(P.48)
・「子供のいる家庭での家事分担状況」(89年)(P.49)
・「65最上の高齢者比率」(P.51)
・「平均寿命」(97年現在)(P.51)
・「合計特殊出生率」(P.51)
発行年月 :2000年10月
作成部署 :コペンハーゲン事務所
総ページ数:18ページ
PDFファイルのダウンロード:
記事番号:05000424