21 トランプ
バングラデシュに自動車部品を輸出します。現地での輸入規制および輸出者として留意すべき事項があれば教えてください。
バングラデシュでは自動車部品の輸入に規制はありません。中古製品は原則として輸入できませんが、中古あるいは再調整したエンジンやギアボックスは残存耐用年数が7年以上あれば輸入できます。また、中古のボディの一部、バンパー、フロントグリル等のHSコード8708に該当する自動車部品はバングラデシュ輸入政策令(Import Policy Order 2015-2018)により輸入管理品目に該当し、商業輸入は認められませんが、条件付きで輸入可能です。
I. 輸入時の規制および手続き
中古の自動車部品(HSコード8708)を輸入できる条件は下記のとおりです。
- 投資庁(Board of Investment: BOI)、バングラデシュ小規模企業協会(Bangladesh Small and Cottage Industries Corporation: BSCIC)または株式会社登記所(Registrar Joint Stock Company and Firms)に登録している修繕・サービス業者が輸入すること。
- 自動車部品の品質について国際的に認められている船積前検査証明書が提出されること。
- 売主または組み立て業者は販売または組み立てる部品について2年間の書面による保証書を提出すること。
- 修繕・組み立て業者は自動車修繕組立協会(Automobile and Repairing Association)の会員であること。
- 修繕・サービス業者は輸入された中古部品の売上登録を適切に保管し、四半期ごとの販売報告書を輸出入管理長官に提出すること。
- 輸出入管理長官は輸入された中古部品の使用について定期的に監視すること。
- 輸入業者は修繕サービス協会メンバーとしてのVAT登録および税ナンバー(TIN)を保持し、関連書類を税関に提出すること。
II. 関税、その他諸税
バングラデシュの自動車部品に関して関税の他に調整税(5%)、補足税(20%~500%)、付加価値税(15%)、前払い所得税(5%)、前払い貿易付加価税(4%)が課せられます。最新の税率についてはWorld Tariffにてご確認ください。
III. その他輸出者として留意すべき事項
自国保険主義をとっているため、CFRまたはFOBが原則です。CIFの場合は事前に商業省の許可を取る必要があります。
関係機関
商業省(Ministry of Commerce)
投資庁(Board of Investment: BOI)
バングラデシュ小規模企業協会(Bangladesh Small and Cottage Industries Corporation: BSCIC)
株式会社登記所(Registrar Joint Stock Company and Firms)
参考資料・21 トランプ
輸出入管理長官事務所(Office of the Chief controller of Import & Exports):
Import Policy Order 2015-2018
ジェトロ:
世界各国の関税率
調査時点:2016/12
記事番号: A-031204
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