貨物の船積前検査:タンザニア向け輸出
質問
タンザニア向け貨物の船積前検査の手続きについて教えてください。
回答
タンザニア政府は、指定の貨物について船積前適合審査プログラム(Pre-Shipment Verification to Conformity: PVoC)を実施しています。プログラムの実施機関は、タンザニア標準局(Tanzania Bureau of Standards: TBS)です。これは、自国消費者の健康、安全、環境の保護および不公正取引や不公平な競争から国内産業を守り、さらには規格外製品や欠陥製品の流入阻止と迅速な通関手続きを図る目的で実施されています。
ただし、ザンジバル島向け貨物のPVoCは免除されています。
I. 申請手続きについて
輸出者は、輸出前に貨物がPVoCの対象(1.44MB)か指定検査機関に確認し、対象貨物であれば指定検査機関に適合証明書(Certificate of Conformity: CoC)の発行を依頼します。手続き費用は有料で、申請者の負担となります。
指定貨物がCoCを取得せずにタンザニアに輸出された場合は、CIF価格の15%の支払いがペナルティーとして課され、現地で検査する際の検査費および証明書発行手数料などが別途発生します。 手続きの詳細については指定検査機関へご確認ください。
II. 自動車関連の輸出について
本プログラムで検査を実施する場合、車の部品および新品タイヤが指定貨物に含まれますが、中古・再生タイヤは指定貨物に含まれません。 また、完成品の新車および中古車については異なる船積前検査(41KB)を行います。
III. 揚地検査の実施について
2015年7月27日付けのTBSの通達により、タンザニア向け輸出製品の一部はPVoCに代わり、揚地検査(Destination Inspection: DI)の対象となりました。
主な対象製品は、石油・同製品、鋼板・関連鉄鋼製品、鉱物性・化学肥料、電線・ケーブル、蓄電池および自転車用タイヤ・チューブなどです。
対象品目の詳細なリストは、HS Codes Regulated under Destination Inspection(85KB)をご確認ください。
関係機関
Tanzania Bureau of Standards(TBS)
指定検査機関:
ビューローベリタス日本支社
調査時点:2015年8月
最終更新:2019年1月
記事番号: A-001174
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