オンライン ブラック ジャック

要旨・ポイント

  • 2023年の実質GDP成長率は0.1%と停滞。
  • 2年連続の大幅拡大の後、2023年の貿易は輸出入共に減少。貿易黒字は大幅増。
  • 対内・対外直接投資は共に大幅な引き揚げ超過に。
  • 対日貿易は輸出入共に縮小、対日貿易赤字は増加

公開日:2024年10月30日

マクロ経済
内外需共に冷え込み景気は停滞

2023年のオンライン ブラック ジャック経済は、内外需共に低迷し、実質GDP成長率は0.1%となった。2023年第1四半期以降、前期比でマイナス0.4%、マイナス0.4%、マイナス0.3%と3期連続でマイナス成長となったが、第4四半期は民間最終消費支出が持ち直したことで0.3%となった。2023年の経済を牽引したのは政府最終消費支出(3.6%増)と国内総固定資本形成(2.0%増)だった。民間最終消費支出は高金利と物価の高止まりなどによる実質可処分所得の減少により0.4%増にとどまった。財貨・サービスの輸出は主要輸出相手国の景気低迷などを受け1.5%減と不振だった。2024年には景気は緩やかに回復することが見込まれ、オンライン ブラック ジャック経済政策分析局(CPB)は2024年9月17日、2024年のGDP成長率を0.6%と予測した。

表1 オンライン ブラック ジャックの需要項目別実質GDP成長率(単位:%)(△はマイナス値)
項目 2021年 2022年 2023年
年間 Q1 Q2 Q3 Q4
実質GDP成長率 6.2 4.3 0.1 △0.4 △0.4 △ 0.3 0.3
階層レベル2の項目民間最終消費支出 4.3 6.6 0.4 △0.7 △ 1.4 △ 0.1 2.0
階層レベル2の項目政府最終消費支出 5.0 1.6 3.6 0.7 1.0 1.3 0.6
階層レベル2の項目国内総固定資本形成 2.9 1.8 2.0 1.9 0.2 △ 2.4 △ 1.7
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸出 8.0 4.5 △ 1.5 △0.2 △ 1.4 △ 2.1 △ 0.1
階層レベル2の項目財貨・サービスの輸入 6.2 3.8 △ 0.8 △0.1 △ 0.3 △ 2.8 0.2

〔注〕四半期の伸び率は前期比。2022年、2023年は暫定値。
〔出所〕オンライン ブラック ジャック中央統計局(CBS)

貿易
輸出入共に大幅に減少したが、貿易黒字は拡大

2023年の貿易は、輸出が前年比3.7%減の8,455億100万ユーロ、輸入は7.4%減の7,122億2,900万ユーロと低迷した。貿易収支は1,332億7,200万ユーロの黒字で、史上最高額だった前年の1,093億6,900万ユーロを大きく上回った。輸出の39.5%を占める再輸出は6.8%減の3,342億2,000万ユーロ、60.5%を占めるオランダ原産品の輸出額は1.6%減の5,112億8,100万ユーロとなった。再輸出の割合が最も高い品目は雑製品で74.2%、次いで機械類・輸送用機器が54.7%だった。再輸出の割合をオンライン ブラック ジャック別にみると、EU向けが52.6%と5割を超え、高い順にブルガリア67.1%、ラトビア61.4%、チェコ61.3%と続いた。中・東欧諸国はほとんどの国で5割を超えた。EU域外ではオセアニアが21.0%で最大だったが、その他の地域では、アフリカの20.1%、アジアの17.7%などいずれも2割程度かまたはそれ以下だった。

輸出を品目別(国際収支ベース)にみると、最大の輸出品目である機械類・輸送用機器(構成比21.9%)が前年比7.0%増と好調だった。特に産業用機械(4.4%)が10.0%増と好調だったほか、電気・電子機器(4.2%)も4.4%増、道路輸送用機器(3.0%)も7.2%増と堅調だった。次に輸出額が大きい鉱物性燃料・潤滑油・その他(13.3%)は24.7%減となり、主要輸出先であるドイツ、ベルギー、フランスなどをはじめ、前年の原油・天然ガス価格の高騰による大幅増から縮小に転じた。化学製品(12.4%)も9.0%減と減少したが、うち、景気の影響を受けにくい医薬品(3.8%)は15.9%増と好調だった。

輸出をオンライン ブラック ジャック別にみると、全体の59.3%を占めるEUは前年比6.4%減だった。最大の輸出先であるドイツ(構成比19.5%)が11.7%減と不振だったことが影響した。ドイツ向けは23.1%を占める鉱物性燃料・潤滑油・その他が31.6%減と激減したほか、化学製品(13.2%)が10.0%減、工業製品(原料別製品)(7.9%)も非鉄金属(2.0%、18.4%減)、鉄鋼(1.7%、25.3%減)、金属製品(1.6%、6.4%減)などが軒並み減少し16.2%減となった。その他、2位ベルギー(9.0%)も9.3%減、3位フランス(7.2%)の2.7%減など、いずれもドイツと同品目が減少し、EU加盟国の殆どが減少した。

EU域外では、2020年1月末にEUを離脱した英国(構成比7.1%)が前年比21.3%増と前年に引き続き大幅な増加となり、首位に返り咲いた。最大の輸出品目である機械類・輸送用機器(19.9%)が事務用機器、自動情報処理機(3.7%)の20.7%増という大幅増により2.9%増となったことと、鉱物性燃料・潤滑油・その他(10.0%)が9.0%増加したことが寄与した。対英輸出額は英国のEU離脱後も堅調で、離脱前の2019年と比較すると38.4%増加した。対英輸出に占めるオンライン ブラック ジャック原産品の比率は2019年の60.2%から2023年には72.4%へと拡大した。前年に英国を抜いて首位となった米国(6.2%)は0.3%増の微増で、英国に再び抜かれた。前年に引き続きドル高ユーロ安とエネルギー価格の高止まりの影響が大きいとみられるが、最大品目の機械類・輸送用機器(25.1%)が23.1%増と好調だったほか、医薬品(5.3%)が21.9%増だった。アジア大洋州(11.1%)は9.0%増だった。中国(3.8%)は28.8%増と大幅な伸びとなった。これは最大の輸出品目である機械類・輸送用機器(30.9%)が、特定産業用機械(20.5%)が前年の2.5倍の伸びを示した上、発電機(1.6%)が70.1%増、電気・電子機器(5.1%)が11.8%増と好調だったことで、80.9%増と急増したことによる。電気・電子機器には半導体が含まれるが、オンライン ブラック ジャック政府は安全保障の観点から同品目の対中輸出規制強化を2023年6月30日に発表、同年9月1日から施行された(オランダ政府、半導体製造装置への追加のブラック)。

輸入を品目別にみると、国内消費の停滞やオンライン ブラック ジャックの主要再輸出先の景気低迷を受けて食料品・動物、飲料・たばこを除く全品目分類で減少した。最大の輸入品目である機械類・輸送用機器(構成比21.9%)は前年比2.3%減だった。次に輸入額が大きい鉱物性燃料・潤滑油・その他(16.9%)の22.4%減が響いた。その他、化学製品(10.7%)も8.1%減となった。

輸入をオンライン ブラック ジャック別にみると、全体の46.5%を占めるEUが前年比1.9%減となった。最大の輸入元であるドイツ(構成比16.9%)は7.2%増だった。これはドイツからの最大の輸入品目である機械類・輸送用機器(28.7%)が、道路輸送用機器(8.8%)が15.3%増、特定産業機械(5.4%)が23.5%増と増えたことなどにより13.1%増と貢献したことによる。続くベルギー(8.4%)は8.3%減、フランス(3.5%)は13.2%減となり、EU加盟国の多くが減少となった。EU域外では、前年に中国を抜いた米国(11.0%)が15.3%増となり、引き続き首位に立った。米国からの最大の輸入品目である鉱物性燃料・潤滑油・その他(28.1%)が24.4%増と大幅に増加したことが貢献した。同品目の最大の輸入元は、統計で確認できる2015年から2021年まではロシアだった。しかし、同国のウクライナ侵攻以降の経済制裁と、EUによるロシア産化石燃料への依存の見直しにより、2022年にはノルウェーが、2023年には米国が最大となった。EU域外の輸入で2位の中国(8.1%)は5.7%減と縮小した。対中輸入はほぼ全ての品目分類で減少し、特に最大の輸入品目である機械類・輸送用機器(43.1%)の22.5%減、工業製品(原料別製品)(6.7%)の34.5%減、化学製品(6.5%)の21.6%減などが響いた。

表2 オンライン ブラック ジャックの主要品目別輸出入[国際収支ベース](単位:100万ユーロ、%)(△はマイナス値)
項目 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2022年 2023年 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
機械類・輸送用機器 172,718 184,763 21.9 7.0 159,749 156,131 21.9 △ 2.3
鉱物性燃料・潤滑油・その他 149,246 112,344 13.3 △ 24.7 155,113 120,353 16.9 △ 22.4
化学製品 115,042 104,683 12.4 △ 9.0 83,039 76,304 10.7 △ 8.1
食料品・動物 81,523 85,333 10.1 4.7 52,489 53,512 7.5 1.9
雑製品 80,283 81,229 9.6 1.2 79,310 74,309 10.4 △ 6.3
工業製品(原料別製品) 55,967 48,902 5.8 △ 12.6 59,456 49,942 7.0 △ 16.0
非食品原材料 28,838 27,202 3.2 △ 5.7 18,260 15,903 2.2 △ 12.9
飲料・たばこ 6,499 6,710 0.8 3.2 4,693 4,915 0.7 4.7
動植物性油脂 6,901 5,744 0.7 △ 16.8 8,779 6,970 1.0 △ 20.6
合計(その他含む) 878,198 845,501 100.0 △ 3.7 768,829 712,229 100.0 △ 7.4

〔注〕2022、2023年ともに暫定値。再輸出を含む総額。
〔出所〕オンライン ブラック ジャック中央統計局(CBS)

表3 オランダの主要オンライン ブラック ジャック別輸出入[国際収支ベース](単位:100万ユーロ、%)(△はマイナス値)
オンライン ブラック ジャック 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2022年 2023年 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
欧州 623,881 600,551 71.0 △ 3.7 439,799 407,179 57.2 △ 7.4
階層レベル2の項目EU 535,493 501,239 59.3 △ 6.4 337,710 331,265 46.5 △ 1.9
階層レベル3の項目ドイツ 187,061 165,197 19.5 △ 11.7 111,989 120,091 16.9 7.2
階層レベル3の項目ベルギー 83,699 75,913 9.0 △ 9.3 65,296 59,873 8.4 △ 8.3
階層レベル3の項目フランス 62,262 60,579 7.2 △ 2.7 29,011 25,196 3.5 △ 13.2
階層レベル3の項目イタリア 34,808 32,541 3.8 △ 6.5 17,823 15,867 2.2 △ 11.0
階層レベル3の項目スペイン 28,020 28,591 3.4 2.0 15,399 14,512 2.0 △ 5.8
階層レベル3の項目ポーランド 22,471 21,228 2.5 △ 5.5 16,824 16,540 2.3 △ 1.7
階層レベル2の項目英国 49,244 59,735 7.1 21.3 41,442 35,074 4.9 △ 15.4
階層レベル2の項目スイス 12,117 12,523 1.5 3.4 6,994 6,220 0.9 △ 11.1
階層レベル2の項目ノルウェー 7,198 8,121 1.0 12.8 24,136 18,847 2.6 △ 21.9
階層レベル2の項目ロシア 4,012 2,492 0.3 △ 37.9 19,047 6,203 0.9 △ 67.4
アジア・大洋州 86,374 94,118 11.1 9.0 139,151 124,545 17.5 △ 10.5
階層レベル2の項目中国 25,171 32,419 3.8 28.8 61,139 57,650 8.1 △ 5.7
階層レベル2の項目ASEAN 14,970 15,252 1.8 1.9 37,329 32,979 4.6 △ 11.7
階層レベル2の項目韓国 10,327 11,965 1.4 15.9 5,827 4,163 0.6 △ 28.6
階層レベル2の項目台湾 12,069 9,351 1.1 △ 22.5 6,323 6,887 1.0 8.9
階層レベル2の項目日本 8,572 7,463 0.9 △ 12.9 9,653 8,698 1.2 △ 9.9
北米 61,861 63,799 7.5 3.1 77,535 87,944 12.3 13.4
階層レベル2の項目米国 52,039 52,196 6.2 0.3 67,895 78,294 11.0 15.3
アフリカ 27,716 20,573 2.4 △ 25.8 22,572 17,830 2.5 △ 21.0
合計(その他含む) 878,198 845,501 100.0 △ 3.7 768,829 712,229 100.0 △ 7.4

〔注〕2022、2023年ともに暫定値。再輸出を含む総額。アジア・大洋州は、ASEAN+6(日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド)に香港、台湾を加えた合計値。
〔出所〕オンライン ブラック ジャック中央統計局(CBS)

対内・対外直接投資
対内・対外共に大幅な引き揚げ超過

オンライン ブラック ジャック国立銀行(以下、中銀)によると、2023年の対内直接投資額(国際収支ベース、ネット、フロー)は2,875億1,600万ユーロの引き揚げ超過となった。前年の94億1,600万ユーロの流入から大幅な引き揚げ超過に転じた。米国の1,137億6,600万ユーロの引き揚げ超過、英国の639億2,500万ユーロの引き揚げ超過、香港の413億500万ユーロの引き揚げ超過などが大きく影響した。また、EU加盟国の多くも引き揚げ超過となり、EU全体では1,150億500万ユーロの引き揚げ超過となった。最大の投資国はスイスで103億9,500万ユーロだった。

対内直接投資案件では、再生可能エネルギー関連の投資が多く行われた。スイスのVAROエナジー (VARO Energy) 2023年9月、6億ドルを投じてロッテルダムに持続可能な航空燃料(SAF)の製造施設を建設する計画を発表した。また、オーストラリアの水素製造エレクトリック(Electriq)と米エネルギー貯蔵ゼニスエナジーターミナルズ(Zenith Energy Terminals)は2024年2月に共同でアムステルダム港に固体水素キャリアの製造工場を建設すると発表した(投資額非公表)。物流関連の投資も前年に引き続き盛んで、デンマークの海運大手A.P.モラー・マースク(A.P. Moller-Maersk)傘下APMターミナルズ(APM Terminals)は2023年3月、10億ユーロを投じてロッテルダム港のマースフラクテ(Maasvlakte)IIターミナルを拡張すると発表したほか、フランスの宅配便大手DPDは2023年10月にオンライン ブラック ジャックのアイントホーフェンとヴェーネンダール、ベルギーのブリュッセルの3カ所にあるベネルクス向けの荷物仕分けセンターの拡大と改修のため総額2億5,000万ユーロを投資したと発表した。

2023年の対外直接投資額(国際収支ベース、ネット、フロー)は3,090億100万ユーロの引き揚げ超過となった。米国の1,008億8,700万ユーロ、スイスの466億9,500万ユーロ、英国の466億1,800万ユーロの引き揚げ超過などが大きく影響した。EU加盟国ではルクセンブルク、アイルランド、ドイツの引き揚げ超過が響き、全体では784億6,100万ユーロの引き揚げ超過となった。対外直接投資案件では、自動車大手ステランティス(Stellantis)による積極的な大型投資が目立った。2023年7月に、韓国のサムスンSDIと設立した合弁会社スタープラス・エナジー(StarPlus Energy)が米国インディアナ州で2カ所目の電気自動車(EV)用バッテリーの製造工場を建設すると発表した(投資額32億ドル以上)。2023年6月には米国のコントロールド・サーマル・リソーシズ・ホールディングス(CTR)が進める地熱リチウム採取プロジェクト「ヘルズ・キッチン」に1億ドル以上を投資すると発表した。また、ステランティスは2023年11月に、中国の新興EV製造企業の浙江零跑科技(リープモーター)の株式約20%を15億ユーロで取得し、欧州市場向けEV販売などで提携すると発表した。M&A案件では、2023年4月の飲料大手ハイネケン(Heineken)による南アフリカ共和国のワイン・蒸留酒製造ディステル・グループ(Distell Group)の買収(約22億ユーロ)と、ナミビアの同業ナミビア・ブルワリーズ(Namibia Breweries)の買収(約15億ユーロ)があった。また、2023年5月にオンライン ブラック ジャック化学大手DSMとスイスの香料大手フィルメニッヒ(Firmenich)が対等合併し、新会社をスイスに設立した(投資額は非公表)。

表4 オランダのオンライン ブラック ジャック別対内・対外直接投資[国際収支ベース、ネット、フロー](単位:100万ユーロ)(△はマイナス値)
オンライン ブラック ジャック 対内直接投資 対外直接投資
2022年 2023年 2022年 2023年
金額 金額 金額 金額
欧州 43,473 △ 165,675 106,865 △ 173,597
階層レベル2の項目EU △ 20,078 △ 115,005 106,715 △ 78,461
階層レベル3の項目ユーロ圏 △ 22,502 △ 114,749 86,111 △ 71,451
階層レベル4の項目キプロス △ 47 2,328 △ 255 4,659
階層レベル4の項目オーストリア 1,909 1,921 △ 2,352 1,225
階層レベル4の項目スウェーデン 558 1,293 18,896 △ 7,928
階層レベル4の項目チェコ 1,240 △ 1,279 △ 808 △ 2,171
階層レベル4の項目フィンランド △ 54 △ 3,537 766 227
階層レベル4の項目フランス 5,603 △ 6,712 11,858 5,718
階層レベル4の項目ベルギー △ 1,117 △ 8,438 4,670 7,344
階層レベル4の項目ドイツ 18,509 △ 16,311 23,567 △ 27,628
階層レベル4の項目スペイン 9,884 △ 23,074 △ 4,550 7,307
階層レベル4の項目ルクセンブルク △ 80,145 △ 28,093 729 △ 37,360
階層レベル4の項目アイルランド 15,484 △ 33,522 25,930 △ 36,102
階層レベル2の項目スイス △ 20,380 10,395 4,150 △ 46,695
階層レベル2の項目ノルウェー 1,474 396 919 △ 764
階層レベル2の項目ロシア △ 3,100 △ 1,191 △ 9,270 △ 5,188
ブラジル 6,328 6,482 16,771 5,599
オフショア金融センター 23,808 5,644 △ 21,402 △ 9,293
中国 △ 1,143 3,052 7,342 3,908
カナダ △ 11,013 △ 138 2,879 △ 9,960
日本 269 △ 2,025 460 1,634
香港 968 △ 41,305 △ 7,023 35
英国 79,032 △ 63,925 5,660 △ 46,618
米国 △ 66,705 △ 113,766 15,651 △ 100,887
合計(その他含む) 9,416 △ 287,516 154,702 △ 309,001

〔注〕欧州、オフショア金融センターの構成国はIMFの定義に従う。
〔出所〕オンライン ブラック ジャック国立銀行(DNB)(2024年6月24日発表)

表5-1 オンライン ブラック ジャックの主な対内直接投資案件(2023年~2024年2月)[M&A以外]
業種 企業名 国籍 時期 投資額 概要
港湾ターミナル APMターミナルズ(APM Terminals) デンマーク 3月 10億ユーロ 海運大手A.P.モラー・マースク(A.P. Møller - Mærsk)傘下のAPMターミナルズは、ロッテルダム港のマースフラクテIIターミナルを拡張することを発表。
航空燃料 VAROエナジー (VARO Energy) スイス 9月 6億ドル ロッテルダムに持続可能な航空燃料(SAF)製造施設を建設する計画を発表。
国際小包配送 DPD フランス 10月 2億5,000万ユーロ オンライン ブラック ジャックのアイントホーフェン、ヴェーネンダール、ベルギーのブリュッセルの3カ所のベネルクス向けの荷物仕分けセンターの拡大と改修を実施したと発表。
データセンター QMウェア(QMware) スイス 5月 非公表 オンライン ブラック ジャック東部エンスヘーデにデータセンターを開設することを発表。2023年8月操業開始。
再生可能エネルギー エレクトリック(Electriq)、ゼニスエナジーターミナルズ(Zenith Energy Terminals) オーストラリア、米国 2024年2月 非公表 オーストラリア水素製造エレクトリックと米エネルギー貯蔵ゼニスエナジーターミナルズが共同でアムステルダム港に固体水素キャリアである「Electriq Powder」の製造工場建設を発表。
表5-2 オンライン ブラック ジャックの主な対内直接投資案件(2023年)[M&A]
被買収企業(事業) 買収企業 時期 投資額 概要
業種 企業名 企業名 国籍
自動車リース リースプラン(LeasePlan) ALD フランス 5月 49億ユーロ 仏金融大手ソシエテ・ジェネラル(Société Générale)の自動車リース子会社ALDが、同業リースプランの買収を完了。
素材 DSM アドベントインターナショナル(Advent International)、ランクセス(LANXESS) ドイツ 4月 38億5,000万ユーロ 化学大手DSMのマテリアル・エンジニアリング(ME)部門を米のプライベート・エクイティ会社アドベント・インターナショナル(Advent International)と独特殊化学大手ランクせスが買収を完了、合弁企業エンバリオ(Envalior)を設立。
電気・医療機器 フィリップス(Philips) エクソール(Exor) イタリア 8月 26億ユーロ イタリアのアニエリ財閥傘下の医療機器会社が株式15%を取得したと発表。
再生可能エネルギー レケラ・パワー(Lekela Power) インフィニティ・パワー(Infinity Power) エジプト、アラブ首長国連邦(UAE) 3月 非公表 金額非公表。エジプト、南アフリカ共和国、セネガルなどで風力発電やグリーン水素プロジェクトを運営するレケラ・パワーをエジプトとUAE合弁のエネルギー企業が買収。

〔出所〕 各社発表および報道などから作成

表6-1 オンライン ブラック ジャックの主な対外直接投資案件(2023年)[M&A以外]
業種 企業名 投資先国 時期 投資額 概要
EV用電池 ステランティス(Stellantis) 米国 7月 32億ドル以上 韓国のサムスンSDIと設立した合弁会社スタープラス・エナジー(StarPlus Energy)が米国インディアナ州で2カ所目の電気自動車(EV)用バッテリーの製造工場を建設すると発表。
石油 ヴィトール(Vitol) トルコ 9月 金額非公表 傘下のぺトロールオフィシ(Petrol Ofisi)がトルコで潤滑油工場を拡張したことを発表。
太陽光発電 パワー2X スペイン 5月 10億ユーロ以上 スペイン同業Soto Solarと提携し、1.2ギガワット(GW)規模の太陽光発電所と、年間5万5,000トンのグリーン水素を生産する(名称はErasmoPower2X計画)と発表。
データーセンター バン カエム(Van Caem) ドイツ 6月 金額非公表 ベルリンに100メガワット(MW)規模のデータセンターを開設すると発表。2026年操業予定。
EV用電池 ステランティス(Stellantis) 米国 6月 1億ドル以上 コントロールド・サーマル・リソーシズ・ホールディングス(CTR)が進める地熱リチウム採取プロジェクト「ヘルズ・キッチン」に投資すると発表。
表6-2 オンライン ブラック ジャックの主な対外直接投資案件(2023年)[M&A]
買収企業 被買収企業(事業) 時期 投資額 概要
企業名 業種 企業名 国籍
ハイネケン(HEINEKEN) 飲料 ディステル・グループ(Distell Group) 南アフリカ共和国 4月 約22億ユーロ ワイン・蒸留酒メーカーの買収を完了。
ステランティス(Stellantis) 自動車 浙江零跑科技(Leapmotor) 中国 11月 15億ユーロ 新興EV製造企業に資本参加(株式約20%取得)し、欧州市場向けEV販売などで提携。
ハイネケン 飲料 ナミビア・ブルワリーズ(Namibia Breweries) ナミビア 4月 約15億ユーロ ナミビアの同業を買収し、上述のディステル、ハイネケン南アフリカ法人と統合して「ハイネケン・ビバレッジ(HEINEKEN BEVERAGES)」を設立。アフリカ南部地域の事業拡大を図る。
PPF Eコマース配送用ボックス インポスト(InPost) ルクセンブルク 5月、12月 総額約11億4,375万ユーロ 欧州8カ国で3万カ所以上のEコマース向け小包受け取りボックスを運営するインポストの株式20%を2023年5月に取得し、同年12月末時点で保有株は21.71%に。
DSM 香料 フィルメニッヒ(Firmenich) スイス 5月 非公開 特殊化学大手DSMと香料大手フィルメニッヒが対等合併、スイスに本社を置く持株会社DSM-フィルメニッヒを設立。

〔出所〕 各社発表および報道などから作成

対日関係
食品・農業分野の日本からの直接投資目立つ

2023年の対日輸出は前年比12.9%減の74億6,300万ユーロ、対日輸入は9.9%減の86億9,800万ユーロだった。対日輸出の26.8%を占める再輸出は1.7%増の20億300万ユーロ、73.2%を占めるオンライン ブラック ジャック原産品の輸出額は17.3%減の54億6,000万ユーロだった。貿易赤字は12億3,500万ユーロで前年より1億5,400万ユーロ拡大した。

対日輸出を品目別にみると、最大の輸出品目である機械類・輸送用機器(構成比24.3%)が前年比6.2%減だった。前年は2桁台の大幅な伸びを示した特定産業機械(7.3%)が35.6%減となったことが影響した。次に輸出額が大きい化学製品(15.2%)も、医薬品(9.6%、7.5%増)以外の多くの項目が不振で6.0%減となった。食料品・動物(8.1%)は12.6%減だった。一方、専門的、科学的および制御用機器(8.7%)が25.9%増と大幅な伸びを示し、雑製品(15.0%)は22.1%増となった。

対日輸入を品目別にみると、最大の輸入品目である機械類・輸送用機器(構成比51.1%)が前年比9.1%減だった。道路輸送用機器(4.3%)が34.7%減、電気・電子機器(10.5%)が15.9%減、事務用機器、自動情報処理機(8.5%)が12.2%減など、縮小したことによる。次に輸入額が大きい化学製品(10.7%)も有機化学品(2.5%)が22.8%減、プラスチック原料(2.6%)が20.6%減といずれも減少し、12.2%減となった。

中銀によると、2023年の日本からの直接投資受入額は20億2,500万ユーロの引き揚げ超過、日本への対外直接投資額は16億3,400万ユーロとなった。

日本企業による対内直接投資案件は、オンライン ブラック ジャックが独自の高い技術力を持つ食品、農業部門での投資がみられた。自動車部品デンソーは2023年8月、農業生産事業の拡大を目的に施設園芸事業者であるセルトン(Certhon)グループの全株式を取得した。三井物産は2023年9月、甘味料と保存料などの機能性食品素材製造販売のニュートリノヴァ(Nutrinova)の株式70%を取得(660億円)した。また、丸紅が2023年12月に香辛料・調味料製造で欧州3位のユーロマ(Euroma)の株式を追加取得し完全子会社化した。オンライン ブラック ジャック独自の技術に向けた投資としては、産業用資材のNISSHAは2023年3月、環境に配慮したパルプ発泡成形品製造のペーパーフォーム(PaperFoam)との間で資本業務提携に関する契約を締結したことを発表した。商船三井は2023年9月に次世代型浮体式洋上風車を開発するスタートアップ企業タッチウィンド(TouchWind)に出資し、同サプライチェーン内での事業機会獲得を目指すと発表した。また、光学機器HOYAが2023年11月に自動内視鏡洗浄装置(AER)製造ワッセンバーグ・メディカル(WASSENBURG Medical)を完全子会社化した。EU各国向けの物流拠点としての投資案件は、物流ロジスティードが2023年8月、低温混載輸送会社ヴァン・デン・ボス&ヴァン・ダーレンマテリエル(Van den Bos & van Daalen Materieel)を買収したほか、同じく8月に東芝グローバルコマースソリューションがオンライン ブラック ジャックのアルメレに新たに小売オペレーションセンターを開設した。欧州統括拠点設置例としては、医療機器キヤノンメディカルシステムズが2023年9月にアムステルフェーンに、半導体・液晶製造装置・印刷関連機器などの産業用機器を製造するスクリーンが2023年10月にアールスメールに、産業用知能ロボットシステムを開発するMujinが2023年12月にアイントホーフェンにそれぞれ拠点を設置した。このほか、建設機械の製造販売を行うコベルコ建機は2023年12月にアルメレからレリスタッドに欧州統括拠点を移し、規模を拡大した。

一方、オンライン ブラック ジャックから日本への直接投資案件では、半導体製造装置大手ASMLが2023年9月に熊本県と北海道にテクニカルセンターを新設すると発表した。熊本県は半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)が進出した菊陽町に設置、北海道の設置場所は未公表だが、日本の半導体製造ラピダスが建設中の千歳工場のサポートを目的としている。このほか、会社設立、法務事務、会計・税務などの業務代行サービス大手のTMFグループが2023年9月に福岡に、再生可能エネルギー分野のアドバイザリー事業を専門とするグリーン・ジラフ・アドバイザリー(Green Giraffe Advisory)が10月に東京にオフィスを開設した。

表7 オンライン ブラック ジャックの対日主要品目別輸出入[国際収支ベース](単位:100万ユーロ、%)(△はマイナス値)
品目 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2022年 2023年 2022年 2023年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
機械類・輸送用機器 1,936 1,816 24.3 △ 6.2 4,894 4,447 51.1 △ 9.1
化学製品 1,210 1,138 15.2 △ 6.0 1,058 929 10.7 △ 12.2
雑製品 918 1,121 15.0 22.1 1,482 1,480 17.0 △ 0.1
食料品・動物 692 605 8.1 △ 12.6 99 74 0.9 △ 25.3
工業製品(原料別製品) 217 205 2.7 △ 5.5 537 510 5.9 △ 5.0
非食品原材料 111 87 1.2 △ 21.6 93 83 1.0 △ 10.8
飲料・たばこ 67 49 0.7 △ 26.9 39 40 0.5 2.6
鉱物性燃料・潤滑油・その他 21 25 0.3 19.0 40 6 0.1 △ 85.0
合計(その他含む) 8,572 7,463 100 △ 12.9 9,653 8,698 100 △ 9.9

〔注〕2022、2023年ともに暫定値。再輸出を含む総額。
〔出所〕オンライン ブラック ジャック中央統計局(CBS)

基礎的経済指標

(△はマイナス値)
項目 単位 2021年 2022年 2023年
実質GDP成長率 (%) 6.2 4.3 0.1
1人当たりGDP (米ドル) 58,960 57,427 62,718
消費者物価上昇率 (%) 2.7 10.0 3.8
失業率 (%) 4.2 3.5 3.6
貿易収支 (100万ユーロ) 73,169 73,565 89,425
経常収支 (100万ユーロ) 105,462 88,867 104,429
外貨準備高(グロス) (100万米ドル) 28,629 27,665 29,218
対外債務残高(グロス) (100万ユーロ、期末値) 3,572,836 3,590,012 3,500,190
為替レート (1米ドルにつき、ユーロ、期中平均) 0.8454 0.9496 0.9248

注:
失業率:15~74歳。
貿易収支:国際収支ベース(財のみ)、全て暫定値。
経常収支:全て暫定値。
対外債務残高(グロス):2022年、2023年は暫定値。
出所:
実質GDP成長率、消費者物価上昇率、失業率:オンライン ブラック ジャック中央統計局(CBS)
1人当たりGDP:IMF「世界経済見通し(2024年4月)」
貿易収支、経常収支、対外債務残高(グロス):オンライン ブラック ジャック国立銀行(DNB)
外貨準備高(グロス)、為替レート: IMF