防災に外国企業のアイデアを生かす ‐フィンランドと連携する仙台市の取り組み‐
2020年01月23日
「世界は今」のアクセシビリティ対応について
ブラック ジャック アプリ・ウェブアクセシビリティ方針に基づき、「世界は今」では次のような取り組みを行っています。
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東日本大震災で、津波による大きな被害を受けた仙台市では、災害に強い都市づくりに力を入れている。ドローンの活用など、防災分野でも新しい手法の導入を図るなか、かねてから同市と交流のあるフィンランドからIT企業8社が招かれた。各社は被災地を訪れながらニーズへの理解を深め、制限時間内にソリューションを考える「ハッカソン」で、得意のAI技術を生かして携帯電話などを使った防災広報のアイデアを競う。それぞれの想いを胸に、課題に向き合う参加者たち。海外の知見を取り入れつつ、防災に取り組む仙台市の挑戦を取材した。
(12分01秒)
※本番組は英語版(字幕)でもご覧いただけます。
テキスト解説:視覚障害のある方のための文字おこしテキストです。
映像説明: ブラック ジャック アプリグローバルアイオープニングタイトル。 薄い青を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。 世界地図の上で回転する、中が空洞になった地球儀から、もうひとつ地球儀が飛び出す。 拡大表示された地球儀の横にタイトルが現れる。 「世界は今ブラック ジャック アプリグローバルアイ」
映像説明: スタジオ。 地球儀と世界地図の画像をバックに、女性キャスターが入ってくる。 袖口がフリル上になっているグレーのブラウスにピンクのスカート姿。
テロップ: 八木 ひとみ(やぎひとみ)
八木(やぎ)キャスター: 世界は今ブラック ジャック アプリグローバルアイ。東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)で、大きな被害を受けた宮城県仙台市では、災害に強い都市づくりに力を入れています。防災の分野でも、AI(エーアイ)やIoT(アイオーティー)、ドローンなど、新技術が期待されている中、課題解決に海外企業のアイデアを取り入れようとする動きを取材しました。
テロップ: 防災に外国企業のアイデアを生かす ‐フィンランドと連携する仙台市の取り組み‐
映像説明: 青空の下、金属製のフェンスで囲まれた広いスペースに設置されたパイプテントの下に、ヘルメットをかぶった人々が座り、3台並んで設置されたモニターを見つめている。パイプテントを囲むように、白いヘルメットをかぶった作業服姿やスーツ姿の人々が大勢集まっている。空の方にカメラを向けたり、フェンスの向こうの海の方を見つめたりする人もいる。
テロップ: 仙台市
ナレーション: この日、仙台市の沿岸部で、ある実証実験が行われていた。
映像説明: パイプテントの下。白いヘルメットに薄いグレーの作業服姿の男性が2人、木目調の長机(ながづくえ)に置かれたノートパソコンを前に座っている。2人のあいだは空席となっていて机上にはシルバーのマイクが置かれている。木目調の長机(ながづくえ)の前にはモニタースタンドに取り付けられた大型モニターが2台設置されていて、手前に座る口ひげを生やした男性がモニターを見つめている。奥にはヘルメットをかぶった男性が座り、マウスを動かしている。机の端に、カーキ色(いろ)のジャンパーを着てヘルメットをかぶった女性が立ち、マイクを手に話をしている。テントの周りには大勢の人が立ち、大型モニターの方を見ている。
ナレーション: それは…。
映像説明: 青空の下、コンクリートの低い塀に囲まれた広いスペース。壁の向こうに青い海が広がる。コンクリートの床に距離を開けて配置された2機のドローン。奥の1機が音を立てながら空に舞い上がる。 パイプテントの下。2人の男性のあいだの席に、ヘルメットをかぶり、黒いジャンパーを着た女性が座っている。左手に持ったスマートフォンに目をやりながら、マイクに向かってアナウンスをする。
黒いジャンパーを着た女性: 津波警報が、発表されました。
映像説明: パイプテントの下。黒いジャンパーを着た女性がマイクの前に座り、左手に持ったスマートフォンの方に目をやりながら、アナウンスを続ける。左右に座る作業服姿の男性たちの胸元に、「NOKIA(ノキア)」と書かれた白いワッペンがついている。
テロップ: ドローンによる津波避難広報の実証実験
ナレーション: ドローンによる、津波避難広報だ。
映像説明: 屋外のコンクリートの床の上に置かれた、白い円形の胴体に、4本の黒い脚と6個のプロペラがついたドローン。胴体の下に黒い球体のカメラが装備されている。 もう1機の同じ型のドローン。胴体の下には、白い拡声器が取り付けられている。
ナレーション: カメラとスピーカーを、それぞれ搭載した2機のドローンが、
映像説明: 上空から海岸線をのぞむ映像。画面の下に東経、北緯、高度を示すアルファベットと数字が表示されている。左側に白く輝く海が広がり、白い砂浜がどこまでも続く。中央に築かれた堤防の右側には、塀のようなもので区画整理され、まばらに草木が生えた陸地が広がる。画面の左端にドローンの脚が映りこむ。 上空からの映像。画面の下に東経、北緯、高度を示すアルファベットと数字が表示されている。水路を背に建つ平屋の施設を見下ろしている。施設の前のアスファルトに白線が引かれた大きな駐車場にズームインすると、植え込みの前に新聞紙サイズの紙を手にした男性が2人立っている。1人は白い紙のようなものに「Help!!」と書かれたサインを持ち、もう1人は「NOKIA(ノキア)」の白いロゴが入った青いサインを掲げている。(映像提供 ノキアソリューションズ&ネットワークス)
ナレーション: 海岸線を飛行しながら、逃げ遅れた人を探し出し、避難方法を呼び掛けて、誘導する。
映像説明: 金属製のフェンスで囲まれた屋外のスペース。大きな四角い金属製の土台にポール状の機器が立ち、ラジエーターのような部品や、数本のコードがつながっている。フェンスの向こうには街が広がり、遠くに山が連なっている。(映像提供 ノキアソリューションズ&ネットワークス)
テロップ: 災害用LTE
ナレーション: また、アクセスの超過によるサーバーダウンを回避するため、災害専用のLTEを導入。
映像説明: 青空の下、コンクリートの低い塀で囲まれたスペース。塀の向こうに海が広がる。上空に向かって1機のドローンが舞い上がる。 金属製のフェンスで囲まれたスペース。三脚の上に置いた大型のテレビカメラを構えた男性や、ノートやペンを手にした人々が、白いヘルメットをかぶって立っている。奥にはスーツ姿の男性と黒いスカート姿の女性が並んで立ち、女性がマイクを握って話をしている。大型のテレビカメラを向ける先に、緑と白の市松模様のインタビューボードが置かれ、白枠には青い「NOKIA(ノキア)」のロゴ、緑の枠には「仙台市」と白い文字で書かれている。緑のジャンパーを着た男性や、スーツ姿の男性など、ヘルメットをかぶった5人が、パネルの前に一列に並ぶ。
ナレーション: このドローンを利用した避難広報は、世界初の試みとして注目された。
映像説明: インタビューボードの前。黒いスーツを着て眼鏡を掛けた男性がマイクを握り、横に置かれたモニターを手で示しながら話をしている。頭にかぶった白いヘルメットには、青い長方形の中に白い文字で「NOKIA(ノキア)」ロゴが入ったマークがついている。 黒いスーツを着て眼鏡をかけた男性が、身振り手振りを交えて話をする。
ナレーション: 仙台市とともに、この実証実験を行うのは、フィンランドを代表する企業、ノキア。
テロップ: ノキアソリューションズ&ネットワークス エネルギー・運輸・公共事業部 霜越 潔 理事
映像説明: 青空の下、コンクリートの低い塀で囲まれたスペース。黒いスーツを着て眼鏡をかけた霜越理事が、塀の向こうの海を背にインタビューに答える。 コンクリートの床の上に、カメラ付きのドローンが置かれている。 青空の中、白いボディーの下に黒いカメラを取り付けたドローンが浮かんでいる。
霜越理事: 災害時、津波避難警報が発令された時に、避難誘導・避難広報するのが第一なんですが、 プライベートLTEやドローンシステムがあれば、平常時にも使っていただける利用シーンがあると思っています。
映像説明: 青空の中、白いボディーの下に黒いカメラを搭載したドローンがゆっくりと降りてくる。金属製のフェンスで囲まれたスペースで、ヘルメット姿の大勢の人々がその様子を見守っている。
ナレーション: 東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)で、仙台市には辛い経験があった。
映像説明: 市街地の建物の屋上。周囲にはベージュやグレーなど、さまざまな色のビルが立ち並ぶ。紺のスーツの襟元にピンバッジを2つつけた男性がインタビューに答える。ピンバッジの1つは、2重の円の外枠に17もの色が入ったSDGs(エスディージーズ)のバッジ。 青空の下、コンクリートの低い壁に囲まれた広いスペース。ドローンが空へ舞い上がる。 上空から堤防、海岸を映したドローンカメラの映像。画面の下に東経、北緯、高度を示すアルファベットと数字が表示されている。 市街地の建物の屋上で、紺のスーツの襟元にピンバッジを2つつけた男性が話を続ける。
テロップ: 仙台市 産業振興課 神倉 崇 課長
神倉課長: えー、仙台市の職員が、ま、あの、避難、津波避難広報中に、えー2名を、のかたが亡くなった、ということがございました。 こういったことを繰り返さないようにするために、ドローンを使ってですね、発災直後に、無人(むじん)でも津波避難広報ができると、システムの導入というのを検討してきたところです。
映像説明: 金属製のフェンスで囲まれた屋外のスペース。ヘルメットをかぶった14人ほどの男女が集まり、薄いグレーの作業服を着た人々と向かい合って話をしている。パイプテントの下でノートパソコンの操作をしていた男性たち2人も話を聞いている。 薄い茶色のサングラスを掛けた男性があごを手でさわりながら、薄いグレーの作業服を着た人に話しかける。 ノキアのロゴの入った薄いグレーの作業服姿の女性が、輪の中に立って話をする。濃い色のサングラスをかけ、紺のセーターに青いジーンズ姿の男性が、あごに手を当てたまま何度もうなずく。
ナレーション: このテスト飛行を視察し、ノキアの技術者らに熱心に質問をしている一行がいた。実は彼らも、ノキアと同じフィンランドのIT(アイティー)企業。
映像説明: 白い壁の部屋。白いパーティションで区切られたいくつものブースが並び、それぞれのスペースで5、6人ほどの男女が机を囲んでいる。中央のスペースには大きな机が2台置かれ、スーツ姿の男性が2人、それぞれノートパソコンを開いて見つめている。 ブースの中。紺のスーツを着たグレーヘアの男性が、向かいに座る3人の男性(紺のスーツを着てサイドを刈り上げた男性、黒いスーツに青いワイシャツを着た男性、長い髪を後ろで結び、緑のシャツを着た男性)にノートパソコンの画面を見せながら話をしている。 別のブース。眼鏡を掛け、黒いセーターを着た女性の向かいに、グレーのスーツを着て、茶色のフレームの眼鏡を掛けた女性、紺のスーツを着て首にグレーのスカーフを巻いた男性、柄物のブラウスの上に黒いカーディガンを着た女性が並んで座り、にこやかに話をする。
テロップ: 2019年11月11~(から)15日 地域への対日直接投資カンファレンスプログラム in 仙台 主催:仙台市 経済産業省 ブラック ジャック アプリ
ナレーション: 仙台市が、経済産業省やブラック ジャック アプリとともに取り組む、外国企業からの投資を促す事業の一環として、招かれたのだ。
映像説明: セミナー会場。長机(ながづくえ)を何列も並べた席はスーツ姿の人々で埋まっている。前方の壇上の演台(えんだい)に黒のジャケットを着たブロンドヘアの女性が立って話をしている。女性の後ろには「フィンランド共和国の最先端ICT企業とのビジネス交流セミナー」と書かれた看板が掲げられている。看板の両脇に掲げられたスクリーンには、「FINLAND IS GLOBALLY REDCOGNIZED AS A DIGITAL FORERUNNER.(フィンランド イズ グローバリー レコグナイズド アズ ア デジタル フォアランナー)」と書かれた画像が映し出されている。
テロップ: 2005年 オウル市と国際産業振興協定 締結
映像説明: 壇上に、ワインレッドのジャケットを着てパールのネックレスをつけた女性が立ち、マイクに向かって話をしている。演台(えんだい)には、白地に青十字が描かれたフィンランドの小さな国旗と日本の小さな国旗が飾られている。
テロップ: 郡 和子(こおり かずこ) 仙台市長
ナレーション: 仙台市は、フィンランドのIT(アイティー)技術の集積地、オウル市と2005年に産業振興協定を結び、長年、取り組みを続けている。
映像説明: 市街地が見下ろせる窓の前で、ワインレッドのジャケットを着た郡(こおり)仙台市長がインタビューに答える。 白い壁の部屋。白いパーティションで区切られたブースの前で、ワインレッドのジャケットを着た郡(こおり)仙台市長がスーツ姿の2人の男性と立ったまま話をする。3人とも手に名刺を持っている。黒いジャケットを着て眼鏡をかけた女性が身振りを加えながら話をし、男性たちがうなずきながら聞いている。 別のブースの前。ワインレッドのジャケットを着た郡(こおり)仙台市長が、別のスーツ姿の男性3人と次々に握手をする。 市街地が見下ろせる窓の前で、ワインレッドのジャケットを着た郡(こおり)仙台市長が話を続ける。
テロップ: 郡 和子(こおり かずこ) 仙台市長
郡(こおり)仙台市長: 日本(にほん)は5G(ファイブジー)についての取り組みが始まったところですけれども、 フィンランドではもう、6G(シックスジー)についてまで、えー、いろいろな取り組みが始まっているというふうにも聞いております。 今回、ICT先進国であるフィンランドの皆様方(みなさまがた)をお迎えして、えー、さらに連携をして、さまざまな、活動をしていけるような環境を作るべきではないだろうか、というふうに思いまして。
映像説明: 前方の壁に大きなフィンランドの国旗が掲げられた部屋。その右側に設置された大型スクリーンにはコーヒーカップが映し出されている。右端には演台(えんだい)が置かれ、紺のスーツの襟元にピンバッジをつけた神倉課長がマイクを握って話をしている。室内には青い布がかけられた長机(ながづくえ)が並べられ、スーツ姿の大勢の男女が座って話を聞いている。
室内の前方には2台の長机(ながつくえ)を組み合わせた大きな机が5組ほど置かれ、後方は長机(ながづくえ)が1台ずつ何列も並べられている。参加者たちは資料を開き、メモを取りながら、前方のスクリーンを見つめている。
テロップ: ハッカソン
ナレーション: そこで今回、彼らの技術と知見を防災にも取り入れようと仙台市が企画したのは、IT(アイティー)業界で良く知られている「ハッカソン」だ。
映像説明: 仕切りの半分上がすりガラス、下は透明なガラスになっている会議スペース。木目調の机で、首にグレーのスカーフを巻いた男性と女性が並んで座り、ノートパソコンを操作している。画面には、スマートフォンの写真が入ったスライドが映し出される。ノートパソコンの画面をバックに、「Hack」「ハック」と「Marathon」「マラソン」の文字が現れる。それぞれの文字が「Hackathon」「ハッカソン」に置き換わる。 机に向かい合って座る3人の男性。机上にはノートパソコンのほかに、水のペットボトルや緑色(みどりいろ)のお茶の紙パッケージ、紙コップなどが置かれている。スマートフォンを見つめる男性たちをバックに、「課題:社会問題や商品開発など」と題された画像が表示され、1つのチームにエンジニア、プランナー、デザイナーなどが所属し、制限時間内にソリューションを導き出すことが説明されている。
ナレーション: ハッカソンとは、ハックとマラソンを掛け合わせた造語。社会問題や商品開発などの課題に対し、エンジニアだけでなく、プランナーやデザイナーなどが1つのチームで協力し合い、制限時間内に、IT技術でソリューションを作り出すイベントだ。
映像説明: 遠くに海が見える広大な土地。見渡す限り草地が広がり、建物がほとんどない。海沿いには、背の高い細い木がまばらに並ぶ。
テロップ: 課題:津波避難エリアでの防災広報
ナレーション: 今回の課題は、津波避難エリアにおける防災広報。
映像説明: 堤防の近くの土地。舗装された道路が海の方へ伸びている。道路の脇にわずかに葉をつけ、傾いた数本の松の木が立ち、整地中のブルドーザーと数軒の建物がある。堤防の先に広がる海の景色を背景に、「津波避難エリアマップ」と題された仙台市沿岸部の地図が表示される。太平洋に面した仙台港の南に七北田川(ななきたがわ)が、さらに南下すると名取川がある。津波の危険性が高いエリアとして、仙台港周辺から名取川まで、海岸に近い細長いエリアの色が赤く変わり、そこから内陸寄りの地域と川沿いの地域が黄色く色づけされる。
ナレーション: 求められているのは、特に津波の危険性が高いとされるエリアや避難所(ひなんじょ)の周知、緊急時の避難誘導などだ。
映像説明: 金属製のフェンスで囲まれた屋外のスペース。サングラスをかけ、紺のセーターに青いジーンズ姿の男性がしゃがみこみ、コンクリートの床の上に置かれたカメラ付きのドローンに触れたり下からのぞき込んでいる。
ナレーション: ドローンを有効活用するアイデアも期待されている。
映像説明: 大きなフィンランドの国旗が掲げられた部屋。前方のスクリーンに、津波の写真が入った英語のスライドが映し出され、参加者が見つめている。 紺のスーツの襟元にピンバッジをつけた神倉課長が演台(えんだい)に立ち、手元のファイルを見ながら右手にマイクを持ちながら話をする。
ナレーション: なぜ、仙台市はハッカソンに挑戦したのか。担当者の神倉さんは、こう話す。
映像説明: 市街地の建物の屋上で、神倉課長がインタビューに答える。 前方に大きなフィンランドの国旗が掲げられた部屋。神倉課長が、スクリーンに映し出された太平洋沿岸の地図を指でさしながら話をしている。 市街地の建物の屋上で、神倉課長が話を続ける。
テロップ: 仙台市 産業振興課 神倉 崇 課長
神倉課長: 既存(きぞん)の取り組み、枠組みの中では、各組織のルールですとか、常識にやはりとらわれたところがあって、 その壁を乗り越えるというような観点で、えー、今回のプロジェクトを企画したと。
映像説明: 前方に大きなフィンランドの国旗が掲げられた部屋。演台(えんだい)で神倉課長が右手にマイクを持ち、話をしている。 8分割された画面に参加企業8社の社員たちの写真が表示される。椅子に座って話を聞く姿や、マイクを手に持って話をする姿などが映し出されている。
ナレーション: 参加しているフィンランドの企業は、全部で8社。
映像説明: 部屋の前方に4人の男女が立っている。ストライプのシャツの上にジャケットを着て眼鏡をかけた男性が、左手にマイクを持ち、話をしている。隣で、黒いスーツ姿の女性とグレーのスーツ姿の女性が下を向いてメモを取り、右端にはチェックのシャツの上にジャケットを着たかっぷくの良い男性が前を見据えている。 部屋の前方に別の企業の3人の男性が立っている。シャツの上にグレーのトレーナーを着た男性が右手にマイクを持って話をし、隣に並んで立つ2人の男性を見たあと、前方に目線を変えながら話を続ける。 部屋の前方に立つ2人の男性。サイドを刈り上げた男性は胸の前で両手を組みながら話を聞き、隣に立つ長い髪を後ろで結び、緑のシャツを着た男性は手を後ろに組んで話を聞いている。 部屋の前方の演台(えんだい)で神倉課長が右手にマイクを持って話をしながら、参加者の方に向かって手を差し出す。隣に立つグレーのスーツ姿の女性が、手にしたノートにペンを走らせる。 長机(ながづくえ)を2つ組み合わせた大きなで、3人の男性と1人の女性が前方を見つめている。 別の大きな机。紺のセーターに青いジーンズ姿の男性や、ストライプのシャツを着て眼鏡をかけた男性、チェックのシャツの上にジャケットを着たかっぷくの良い男性たちが話に耳を傾ける。 3人掛け(がけ)の長机(ながづくえ)。シャツの上にグレーのトレーナーを着た男性と2人の同僚の男性が並んで熱心に話を聞く。
ナレーション: NASAのプロジェクトにも参画している企業や、ゲームアプリを開発している企業など、得意分野も経歴もさまざまだ。視察などを3日間行い、5日後、完成したソリューションが審査される。優勝した企業は、仙台市とともに実用化に向けた実証テストへとコマをすすめる。
映像説明: 大型のバスから、茶色のダウンジャケットを着た黒のロングヘアの女性が降り立つ。後ろから、黒のパーカー姿の男性や、長い髪を後ろで結び、緑のシャツを着た男性らが次々と降りてくる。 街灯のポールに取り付けられた白い看板。緑色(みどりいろ)の左矢印の下に、津波から建物へと逃げる人物のピクトグラムが描かれ、「津波避難は校舎屋上へ」「In the event of a tsunami, evacuate to the roof」と書かれている。看板の先には、4階建て(だて)の学校があり、「ありがとう、荒浜小学校 2016 3 31(2016年3月31日)」と手書きで書かれた横書きの看板が掲げられている。校舎の前に停められたバスの横に、参加者たちが集まっている。
テロップ: 震災遺構 仙台市立荒浜小学校
ナレーション: この日、視察にやってきたのは、津波によって甚大な被害を受けた仙台市の沿岸部。今も震災の記憶を伝える、荒浜小学校だ。
映像説明: 校舎の中に展示されたジオラマ。砂浜に沿って林が広がり、海と平行に流れる水路まで民家が建ち並ぶ。水路の奥も住宅街となっており、さらに、内陸にいくと緑の畑が広がる。 水路を隔てて内陸の住宅街に建つ荒浜小学校の模型。屋上には白い文字で「今ここ!」と書かれた青い旗が差してある。周囲には一軒一軒屋根のついた家の模型がならべられ、「平山さん」、「松本さん」など、名前が書かれた透明の小さなのぼりがついている。
テロップ: 震災前の荒浜地区復元模型
ナレーション: 津波の危険エリアに位置するこの荒浜地区は、小学校の校舎以外は壊滅状態となった。
映像説明: 校舎の廊下。緑色(みどりいろ)の壁には、黒の文字で「2年1組(にねんいちくみ)教室」と書かれた白いパネルが取り付けられている。教室の中は机も椅子も取り払われて、何もない状態になっている。天井に貼られたパネルが剝がれ落ち、破片が床の上にそのままになっている。さび付いた骨組みがむき出しになり、天井からコードがぶら下がっている。 ガラスの壁で隔てられた場所に4人の参加者が立っている。震災時の様子をそのまま残したエリアをガラス越しに見ている。
ナレーション: 生々しい津波の爪痕が残る校舎の姿が、その脅威を物語る。
映像説明: 薄暗い教室の中。大型スクリーンに、津波の映像と、映像の場所を赤で示した地図が並んで投影されている。参加者たちが、並べられた小学校用の木の椅子に座って映像を見ている。 神妙な面持ちでスクリーンを見上げる参加者たち。後ろには、がれきで埋まる被災時の様子が印刷されたシェードが下がっている。 五線譜が描かれ、チョークで「ありがとう」などと書かれた黒板の前で、紺のセーターに青いジーンズ姿の男性や、ハイネックのトップスの上にシャツを着て眼鏡をかけた男性が、食い入るような表情で映像を見ている。
ナレーション: 彼らはこの視察で、津波の被害状況だけではなく、被災者の想いにも触れることで、課題解決の意義を実感していく。
映像説明: 僅かに残る、背の高い防災林と海岸とのあいだに設けられた防潮堤(ぼうちょうてい)。海岸に沿ってどこまでも真っすぐ続いている。5人ほどの参加者が幅の広い頂上に立ってあたりを見回している。 黒いジャンパーを着て、黒いフレームの眼鏡を掛けた男性と、胸元にピンバッジをつけた神倉課長が、身ぶりを交えて参加者と話をしている。
テロップ: 仙台市 防災計画課 庄子 正宏(しょうじ まさひろ) 係長
ナレーション: そして、彼らの助っ人となるのが、仙台市の担当者で、災害対策の専門家だ。
映像説明: 前方に大きなフィンランドの国旗が掲げられた部屋。黒いフレームの眼鏡をかけた庄子(しょうじ)係長と6人ほどの男女が、手に持つ資料をめくりながら、円になって立ち話をしている。 黒いブラウスを着た女性が、紺のセーターに青いジーンズ姿の男性が持つ地図を指でさしながら話をする。庄子(しょうじ)係長があごに手を当てながら聞いている。 ベージュのジャケット姿の女性が、身振りを交えて話をする。首にグレーのスカーフを巻いた男性と、黒いカーディガンを着た女性の参加者がじっと話を聞いている。 白いマスクをつけ、眼鏡をかけた男性が、グレーのスーツ姿の女性とともに、英語で書かれた、津波の危険区域を赤と黄色(きいろ)で色分けした地図を指で示しながら話をしている。からし色(いろ)のセーターの上にジャケットを着た男性が地図を見ながら話を聞いている。
ナレーション: 今回のハッカソンには、防災やビジネスなどの専門家がアドバイザーとして参加し、現場でより作りやすいものになるよう、助言する。
映像説明: 雲の多い空の下、防潮堤(ぼうちょうてい)を背に建つ観音像。大きな台座の上に穏やかな表情で佇んでいる。像の前に置かれた三角屋根のついた柱に、「東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)慰霊之塔」と書かれたプレートが取り付けられ、花やペットボトルが手向けられている。像の横には四角い石碑が置かれ、少し離れた草地に赤い鳥居が立っている。
ナレーション: 一行から少し離れた震災慰霊碑の前に、人影があった。
映像説明: サングラスをかけ、紺のセーターに青いジーンズ姿の男性が手を前で組み、じっと像の方を見ている。後方に立つ2人の男性のうち、1人が前方にカメラを向けている。3人の後ろには、はるか遠くまで草地が続いている。
テロップ: サードスペースオートメーション ゴクル・スリニバサン CTO(最高技術責任者)
ナレーション: 今回の参加者、サードスペースオートメーションのゴクルさんだ。
映像説明: 白いフェンスの前で、サングラスをかけ、紺のセーターに青いジーンズ姿のゴクルCTOが、スマートフォンを上の方に向けてかざす。男性の肩ほどの高さのフェンスの奥は、うっそうと緑の葉が茂り、風に揺れている。
ナレーション: インド出身の彼には、特別な想いがあった。
映像説明: 小さな部屋。ホワイトボードの前で、ゴクルCTOと黒のロングヘアの女性が並んで座っている。ゴクルCTOが、腕組みをしながらインタビューに答える。 広い範囲が水に浸かった内陸エリアの写真。一面が水で覆われ、等間隔に建つ街灯の下の道路まで、遠浅の海のように見える。はるか遠くの水の中に本来の海岸線があり、白波が打ち寄せている。街灯の並ぶ高台に車やロッカーのような大きなものが打ち上げられ、乗用車や小さな船が水の中に取り残されている。カーキ色(いろ)の制服を着た男性たちが街灯の横の小高い場所に立っている。(写真提供:ゴクル・スリニバサン さん) 丘に打ち上げられた2そうの船の前を、人々が荷物を手に列をなして歩いていく。(写真提供:ゴクル・スリニバサン さん) 一面ががれきで覆われた海岸沿いの集落。骨組みだけになった屋台が後ろについたさびた自転車が置かれている。サリーを着た女性や小さい子供たちが細い木の柱が何本も立つ、がれきだらけの砂の上に座り込んでいる。(写真提供:ゴクル・スリニバサン さん) 防潮堤(ぼうちょうてい)の上に立つ参加者たち。黒のロングヘアの女性が前方にスマートフォンをかざしている。直立不動のゴクルCTOが見つめる先に、砂浜と穏やかな海が広がる。
ゴクルCTO・英語: 2004年にインドで大きな津波を経験しました。 そこで生き残った人たちが救助を行うのは、とても難しいことです。 こうした経験が、今回のソリューションを考えることにつながりました。
映像説明: 天井やはりがコンクリートの打ちっぱなしになっている建物の中。大きな窓辺にクリスマスツリーが飾られ、太い柱に「enspace」と書かれている。奥の壁にはグラフィティー調のカラフルな絵がスプレーで描かれており、植物の苗を植えた腰の高さほどの板張りのプランターがパーティションのように通路を区切っている。 グリーンのガラスのドアに、アルファベットで「Secapp(セキャップ)」と書かれた紙が貼られている。ドアの中から、薄い茶色のサングラスをかけた男性が出てくる。 窓から外の光が入ってくる部屋の中。男性2人が机を挟んで向き合って座り、それぞれの前に置いたノートパソコンの画面を見ながら話をしている。
ナレーション: プレゼンテーションの前日は、用意された個室で、最終的な仕上げにあたる。
映像説明: 薄い紫のガラス戸の前の廊下。黒いフレームの眼鏡をかけた庄子(しょうじ)係長がドアを開ける。 青いバインダーを抱え、紺のジャケットを着た女性と、グレーのスーツ姿の男性が後ろで控えている。 室内。長机(ながづくえ)の周りを8人ほどの男女が囲み、眼鏡をかけ、グレーのカーディガンを着た参加者の男性の話を聞いている。おのおのがバインダーやファイルを手に持ち、メモを取っている。 庄子(しょうじ)係長がバインダーを手に、身振りを交えながら話をする。
ナレーション: 専門家たちが各部屋を訪問し、現段階のアイデアをヒアリング。方向性を確認し、さらにアドバイスをしていく。
映像説明: ホワイトボードの前で、ゴクルCTOが庄子(しょうじ)係長をはじめとする専門家チームに話をする。黒のロングヘアの女性が、隣で腕組みをしながら聞いている。ゴクルCTOが話し終わると、隣に立ってメモをしながら聞いていた黒いスーツを着た女性が専門家チームに向かって話を始める。
ナレーション: ドローンのAI(エーアイ)や、スマートモビリティなどを開発しているサードスペースオートメーション。彼らのアイデアは緊急時に特化した内容だ。
映像説明: ゴクルCTOがホワイトボードに描かれた座標のようなものを示しながら説明する。つづいて、隣に立つ黒いスーツを着た女性が、座標を指でさしながら話を始める。 ゴクルCTOが手にした地図を見せながら、話を続ける。
テロップ: 通信事業者のネットワークで位置確認 Jアラートでインフォメーションを送信 ノキアドローンで避難誘導
ナレーション: 既存の通信事業者のネットワークを利用して、誰がどこにいるかを確認し、Jアラートで避難のインフォメーションをユーザーに送る。逃げ遅れた人がいれば、ノキアのドローンで避難誘導できるというもの。
映像説明: 庄子(しょうじ)係長がホワイトボードをペンで指しながら話し始める。ゴクルCTOがうなずきながら聞いている。
テロップ: 仙台市 防災計画課 庄子 正宏(しょうじ まさひろ) 係長
庄子(しょうじ)係長: ここ(位置確認)は、ま、あのー、(携帯電話の)キャリアがやること。 で、ドローンを飛ばすのが、ま、ノキアがやること。 そうすると、このチームとして、何かどっかシステム的な何かを提供する部分というのが、ちょっとやっぱり見えにくいかなあと。
映像説明: すりガラスとガラスが組み合わさった仕切りがある部屋。黒いパーカー姿の男性と黒いTシャツ姿の男性が並んで座り、机上に並べた3台のノートパソコンを前に真剣な表情で話し合っている。 白いブラインドの下がった別の部屋。白いシャツを着た男性が、疲れた表情で目頭を押さえる。前に置かれたシルバーのノートパソコンには、ホームベースのような形の中にアルファベットのSの字が入ったマークと、「secapp(セキャップ)」と書かれたステッカーが貼ってある。
ナレーション: 翌日のプレゼンテーションに向けて、ハッカソンは、いよいよラストスパートだ。
映像説明: コンクリートの打ちっぱなしの4階建ての建物の外観。一階の窓の奥に見える壁にグラフィティーのようなカラフルな絵が描かれている。
ナレーション: そして迎えた最終日。
映像説明: 照明が抑えられたプレゼンテーション会場。部屋に置かれた長机(ながづくえ)に6人の男性が並んで座っている。男性たちの右手にかかっている茶色の遮光カーテンに大きなフィンランドの国旗が掲げられている。 正面のスクリーンに「Solution approach」と題され、英語と日本語で書かれたスライドが投影され、黒のロングヘアの女性が話をしている。右手に置かれた演台(えんだい)には日本とフィンランド の小さな国旗が飾られている。スクリーンの下の壁には、「enspace」のロゴが描かれている。左手の方にゴクルCTOが立ち、時折うなずきながら話を聞いている。テロップ: サードスペースオートメーション
ナレーション: 審査員が見守るなか、プレゼンテーションの先陣を切ったのは、サードスペースオートメーションだ。
映像説明: 黒のロングヘアの女性がスクリーンを指でさしながらプレゼンテーションをする。
黒のロングヘアの女性・英語: 私たちの提案は、皆さんがすでに持っているものを活用することです。 それを目的に合わせてカスタマイズするだけ。 そこを私たちが構築します。
映像説明: スクリーンに、「How it works」と題され、英語と日本語で書かれたスライドが映し出される。黒のロングヘアの女性が、スクリーンの横に立ち、話を続ける。
テロップ: 通信遮断時 AI(エーアイ)で現在地を推測
ナレーション: さらに、携帯電話の通信が途絶えても、最後の位置情報からAI(エーアイ)で現在地を推測することも提案された。
映像説明: 紺のジャケットを着たゴクルCTOが、熱心な様子で話をする。
ナレーション: AI(エーアイ)は彼らの得意分野だ。
映像説明: 別の企業のプレゼンテーション。スクリーンには、円い印がたくさんついた仙台の沿岸部の地図が表示されている。スーツ姿の男性がスクリーンを指でさしながら話をする。左側に黒のシャツを着た女性が立ち、スクリーンを見つめている。 おそろいの黒のパーカーを着た2人の男性。1人が演台(えんだい)に立ち、ノートパソコンを操作している。その横に立つ男性が手に持ったスマートフォンを見ながら話をしている。スクリーンに映し出されていた「Demo」と題され、津波を背に高台へと逃げる人のピクトグラムとQRコードなどが表示された画面から、赤で津波の危険区域が示された沿岸部の地図へと切り替わる。
ナレーション: その後も、各企業から、ユニークなアイデアが発表された。
映像説明: 別の企業のプレゼンテーション。ストライプのシャツを着て眼鏡を掛けた男性が、演台(えんだい)でノートパソコンを操作しながら話をしている。男性の右手にあるスクリーンには漢字で「守護神(しゅごしん)」と書かれ、弓矢をデザインしたマークと、「Project Shugoshin “Guardian”」と書かれたスライドが映し出されている。 スライドに映る2台のスマートフォンの画面。左側には建物の写真、右側にはルートマップが映し出されていて、両方に位置を示す赤いピンのマークがついている。
テロップ: イクネ
テロップ: 遊びと防災情報を組み合わせたゲームアプリ
ナレーション: こちらは、体験型ゲームアプリで、観光しながら避難所(ひなんじょ)の場所を覚えられるなど、遊びと防災情報を組み合わせたアイデア。
映像説明: スクリーンに「ゆるキャラスピーカー」「TOTEM SPEAKER」と題され、海辺の写真と英語の説明が書かれたスライドが映し出されている。スクリーンの右側に立つスーツにノーネクタイの男性が話をしている。演台(えんだい)には薄い茶色のサングラスを掛けた男性が立ち、ノートパソコンを操作している。
テロップ: リモド
テロップ: 平時:観光客と会話などで防災への関心を高める 緊急時(きんきゅうじ):避難誘導のアナウンス
ナレーション: リモドは、ゆるキャラのAI(エーアイ)スピーカーを提案。平時にはマスコットとして観光客らと会話をし、防災への関心を高め、緊急時には避難誘導のアナウンスを行う。
デモ音声: これは、津波の危険エリアです。
映像説明: デモ音声を流したあと、スクリーンの右側に立つ黒いスーツにノーネクタイの男性が笑顔を見せる。
ブラック ジャック アプリっている。長髪を後ろで結んだ男性がスーツ姿で演台(えんだい)に立ち、右手に持ったスマートフォンを操作している。壁際には、青いシャツと黒いスーツを着た男性が手にスマートフォンを持ちながら話を聞いている。プレゼンテーションの様子をバックに、コックピットの中でヘッドセットをつけた2人のパイロットがスマートフォンのアプリを見ている映像が表示される。 スマートフォン画面のアプリの地図が方位磁石のようにくるりと回転する。
テロップ: セキャップ
テロップ: フィンランドで使用実績のあるアプリをアレンジ
ナレーション: この企業のソリューションは、すでにフィンランドの病院や消防などで緊急時に使用されているアプリを、仙台向けにアレンジするというもの。
映像説明: セキャップのロゴマークが入ったスライドが映し出されたスクリーンの右側で、サイドを刈り上げた男性が画面を手で示しながら話を始める。青いワイシャツに黒いスーツを着た男性が、スマートフォンを手に審査員のほうに歩み寄り、画面を見せる。
ナレーション: アプリを入れておくだけで、ユーザーが避難エリアに入ったときや、いざ危険が迫ったときに、アラートが鳴る仕組みだ。
映像説明: アプリの画面。建物の写真の下に緑のボタンがあり、白い文字で「GO TO SAFETY!」と書かれている。最下部には赤い帯ボタンがあり、白い文字で「I NEED HELP!」と書かれている。スマートフォンからサイレンが鳴り響いている。 サイドを刈り上げた男性が、スクリーンに表示された地図とドローンの写真、日本語と英語の説明を手で示しながら熱心な様子でプレゼンテーションを続ける。
サイドを刈り上げた男性・英語: 位置情報はレスキュー隊と、ノキアドローンのネットワークシステムに送られます。
映像説明: 明かりがつけられたプレゼンテーション会場。茶色い長椅子が4列階段状に並ぶ、小ぶりな映画館のような部屋で、前方にあるスペースで、7人の審査員がコの字型に組まれた長机(ながづくえ)を囲んで座っている。後ろに並べられたパイプ椅子の1つに、黒いフレームの眼鏡をかけた庄子(しょうじ)係長が座っている。左端に座る黒いスーツ姿の女性が立って話をしている。 シャツの上にモスグリーンのセーターを着た男性が前方のスクリーンを指さし、笑顔で話をする。右隣に座る胸元にピンバッジをつけた神倉課長が、スクリーンの方に目をやる。 カーキ色(いろ)のパーカーを羽織った男性が資料を手に、右隣に立つ黒いスーツ姿の女性と話をする。
ナレーション: 地域計画を研究する大学教授や経営コンサルタントなどの審査員が、提案されたソリューションに対し、コストや実現性を踏まえ審査を行う。
映像説明: コの字型に組まれた長机(ながづくえ)の右端に座る髪を後ろで縛った女性がうなずきながら、斜め向かいに座る神倉課長と話をする。 ストライプのネクタイを着けた男性が身ぶりを交えて話をし、周りの審査員たちは腕組みをしながらスライドの方を見たり、資料に目を落としたりしている。
ナレーション: 全体として、直感的で使いやすいシンプルな設計が多く、外国人や旅行者にも分かりやすい、と高評価だ。
映像説明: 太ももほどの高さの木目調のテーブルが間隔をあけて置かれた部屋。テーブルを囲むように参加者たちが立っている。おそろいの黒のパーカーを着た2人の男性や、ストライプのシャツに眼鏡をかけた男性がまっすぐ前を見据えている。後方にゴクルCTOが立っている。 首にグレーのスカーフを巻いた男性の口元に笑みを浮かべながら立っている。右隣にはかっぷくの良い男性が緊張した面持ちで立っている。
ナレーション: 果たして、採択されるのは…。
映像説明: 木製の棚の前に立つ参加者たち。棚の奥はガラス張りになっていて、会議スペースが見える。 セキャップの社員であるサイドを刈り上げた男性、長い髪を後ろでまとめた男性、青いシャツに黒いスーツを着た男性が拍手をする。 たくさんのコンテナが収められた壁の前で、神倉課長が参加者たちに語りかける。
神倉課長: 皆さんすばらしいプレゼンテーションで、 私も、あの、防災エリアに関してのいろんなアイデア、刺激をいただきました。 本当に何が役立つのか、防災にはですね、その点について議論させて、1社選ばせていただきました。 The Winner is Secapp(セキャップ)。
映像説明: セキャップの社員3名がガッツポーズや拍手をしながら歩み出て、神倉課長と握手する。周りの人々も歓声と大きな拍手を送る。 照明を抑えたプレゼンテーション会場。セキャップのプレゼンテーションで、黒いスーツに青いワイシャツを着た男性がスマートフォンの画面を審査員に見せている
テロップ: セキャップ
ナレーション: 優勝を勝ち取ったのは、アラート音で危険を知らせる仕組みをプレゼンしたセキャップ。
ブラック ジャック アプリち、話をしている。演台(えんだい)には長髪を後ろで結んだスーツ姿の男性、壁際には青いシャツと黒いスーツを着た男性が立ち、話を聞いている。 真剣な表情で見つめる審査員たち。ストライプのネクタイを着けた男性がメモを取っている。 コンクリートの打ちっぱなしの壁の部屋。「Jury’s choice SECAPP(ジューリーズ チョイス セキャップ)」と書かれたカードを手に、セキャップの社員3名と神倉課長、女性が並んでポーズをとる。
ナレーション: すでに利用実績のあるアプリをアレンジするため実現性が高く、操作手順も簡易なことなど、バランスの良さが評価された。
映像説明: 太ももほどの高さの木目調のテーブルが置かれた部屋。大勢の人々が談笑するなか、サイドを刈り上げた男性が2人の社員と共にインタビューに答える。
テロップ: セキャップ ヤニ・レエティネン CBO(最高事業責任者)
レエティネンCBO・英語: 優勝できて、うれしく思います。 仙台市との事業に期待しています。
映像説明: にこやかに挨拶を交わし合う参加者たち。黒いロングヘアの女性が神倉課長と笑顔で握手する。 ゴクルCTOが深々とお辞儀をし、神倉課長もお辞儀を返して握手をする。
テロップ: サードスペースオートメーション ゴクル・スリニバサン CTO(最高技術責任者)
ナレーション: 審査会議では最後まで優勝を競っていたというサードスペースオートメーション。ゴクルさんは晴れやかな表情だ。
映像説明: コンクリートの打ちっぱなしの部屋で、ゴクルCTOがインタビューに答える。
ゴクルCTO・英語: 参加した私たちにとって、特別な価値がありました。 勝敗は問題ではありません。 テクノロジーをどう役立てられるか考えることができ、すばらしい経験でした。
映像説明: 明かりがつけられたプレゼンテーション会場。審査会議で神倉課長が発言している。
ナレーション: 今後、仙台市では、台風などにも視野を広げた防災対策に取り組んでいくという。
映像説明: グレーの壁の部屋。クリーム色(いろ)のソファに腰掛けた神倉課長がインタビューに答える。 照明が抑えられたプレゼンテーション会場。スマートフォンの絵が描かれたスライドが映し出されたスクリーンの前で、首にグレーのスカーフを巻いた男性が、スマートフォンを掲げながら実演している。 並んだ審査員が食い入るようにプレゼンテーションに見入る。 神倉課長とセキャップの社員3名を中心に30名ほどの参加者と関係者一同が集合写真の撮影をする。 グレーの壁の部屋で、神倉課長が話を続ける。
テロップ: 仙台市 産業振興課 神倉 崇 課長
神倉課長: 今、防災がもう、本当、仙台だけじゃなくて、まあ世界の共通課題になるので、 ま、仙台市の防災ソリューションというのを浸透させることで、 ま、世界中の人々の命を救うということにつながるということを、ま、期待しているというところですね。
スタジオの八木(やぎ)キャスター: 惜しくも優勝を逃した企業の中には、独自に仙台の企業と開発を進めていくという話もあるそうです。今回は防災がテーマでしたが、それに限らず、海外の企業との交流を通じて、新たなものが生まれていく、そうした可能性を感じました。
映像説明: 八木(やぎ)キャスターがお辞儀をする。
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