国際知的財産保護フォーラム(IIPPF) 令和5年度(2023年度)国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)総会の開催(2024年3月8日)
国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)は2024年3月8日(金曜)に、2023年度の年次総会を開催した。総会には51名が参加した。また、来賓として、以下2名の方に参加いただいた。
- 内閣府 知的財産戦略推進事務局 次長 佐野 究一郎 氏
- 特許庁 総務部長 清水 幹治 氏
議事次第
- 開会
- 来賓紹介(司会)
- 来賓挨拶
- 内閣府 知的財産戦略推進事務局 次長 佐野 究一郎 氏
- 特許庁 総務部長 清水 幹治 氏
-
座長挨拶
座長 田川 丈二 氏(日産自動車専務執行役) -
2023年度無料 カジノ ゲーム報告及び2024年度無料 カジノ ゲーム方針の紹介
- 企画委員会及び全体無料 カジノ ゲームについて
企画委員長 津島 健次 氏(日産自動車株式会社)
※企画委員長欠席のため、企画委員補佐 阿部 光高 氏が代理で発表 - 中国プロジェクトチーム
幹事:大久保 淳 氏(ヨネックス株式会社) - アジア大洋州プロジェクトチーム
幹事:青木 久枝 氏(パナソニックホールディングス株式会社) - 中東・アフリカプロジェクトチーム
幹事:村上 厚史 氏(日産自動車株式会社) - インターネットプロジェクトチーム
幹事:岡崎 高之 氏(株式会社バンダイ) - 啓発ワーキンググループ
幹事:青木 久枝 氏(パナソニックホールディングス株式会社)
- 企画委員会及び全体無料 カジノ ゲームについて
- 新座長・新副座長選出
- 新座長・新副座長就任挨拶
- 2024年度企画委員について
- 閉会挨拶
- 独立行政法人 日本貿易振興機構(無料 カジノ ゲーム)理事 高島 大浩
座長挨拶
座長 田川 丈二 氏(日産自動車専務執行役)
- IIPPFは2002年4月に設立され、企業・団体と日本政府が連携して、模倣品、海賊版の対策に取組んできた。中でも海外の政府機関への提言は、現在でもIIPPFの中心的な無料 カジノ ゲームになっている。また、近年は交流の場としての役割も大きくなっている。
- 知財を取り巻く外部環境には様々な脅威が存在するが、その中で一番の脅威は、eコーマスであると考えられる。一方で、AIをはじめとする最新の技術を活用することにより模倣品対策をより効率的、効果的に実施する機会も増大している。このような状況に合わせ、IIPPFも取り組みを変化させている。例えば、これまで行ってきた政府機関やeコマースプラットフォームへの提言に加え、SNSを通じて消費者に直接働きかけるような啓発無料 カジノ ゲームにも力を入れはじめている。また、技術情報のアップデートも積極的に行っている。
- IIPPFの取り組みを通じて、安全な社会の実現やイノベーションの促進に貢献できることは大きな喜びである。
2023年度無料 カジノ ゲーム報告及び2024年度無料 カジノ ゲーム方針の紹介
1. 企画委員会及び全体無料 カジノ ゲームについて
企画委員長 津島 健次 氏(日産自動車株式会社)
※企画委員長欠席のため、企画委員長補佐 阿部 光高 氏が代理で発表
- 今年の企画委員会の無料 カジノ ゲームの概要としては、3本柱で行ってきた。会議、公開セミナー、外部機関との連携、これに加えて新たな軸としてIIPPF2.0に取り組んできた。IIPPF2.0は、IIPPFの持続的発展に向けた活性化無料 カジノ ゲームである。
- 会議としては、年3回開催し、各プロジェクト、ワーキンググループからの進捗報告とIIPPF2.0の企画、具体化について議論を行い実行してきた。
- 公開セミナーについては、5回開催し、内容としては、ECプラットフォーマーであるAmazon、WeChat、TikTokShopに加えて、海外の政府機関であるサウジアラビアの特許庁長官を招聘したセミナーを開催した。また、新しい分野としてAIを使って模倣品対策を効果的に行う可能性についてもセミナーを行った。
- IIPPF2.0は、3つのドメインからなっており、一つ目は、PJ無料 カジノ ゲームの推進、二つ目である運営基盤の強化については、情報共有体系の構築について力を入れて進めてきた。また、ロードマップの策定についても取り組んできた。三つ目は将来の仕込みとしてDX関連のセミナーを開催した。
- IIPPFロードマップは、昨年度議論し、最新動向を踏まえてアップデートし、外部へ公開することを決定した。過去20年間の無料 カジノ ゲームについて振り返るとともに今後数年間どういう無料 カジノ ゲームを行っていくのかまとめたものとなっている。
- IIPPFの組織の変更については、啓発ワーキンググループがアジア大洋州プロジェクトチームから独立して横串機能を持って、より幅広い無料 カジノ ゲームができるようになった。
2. 中国プロジェクトチーム
幹事:大久保 淳 氏(ヨネックス株式会社)
- 中国PJは、発足当時は中国の法整備が不十分だったことから、法改正などの建議が中心だった。その後、中国の法整備も進み、課題が現場レベル、実務レベルに変わってきたので、現在はそのような課題に対応した無料 カジノ ゲームがメインになっている。
- 中国PJの目的は、中国の模倣品、海賊版の情報及び対策の機会提供となっている。無料 カジノ ゲームやセミナーを通じて、実務的な視点から最新情報を収集するとともに真贋判定セミナーやECサイトとの意見交換を通じて、具体的な対策機会も提供している。年4回定例会合を実施し、分科会無料 カジノ ゲームを行った。分科会は複数のテーマを設定し、メンバーがそれぞれ希望するテーマのグループに入り、継続的に話し合いを行った。
- 真贋判定セミナーは2回実施した。また、ECサイトとの意見交換、具体的にはAlibabaとの意見交換は、コロナ禍においてもオンラインや先方が日本に来るなど継続していて、かれこれ10年以上継続しているが、今年度は久しぶりに中国で開催した。WeChatについても対面で行い、関係構築もできた。
- 2024年度の無料 カジノ ゲーム方針については、2024年度も分科会無料 カジノ ゲームを行っていく。また、真贋判定セミナーもニーズが高いので継続する予定。ECとの意見交換もAlibabaについては継続する。また、Pinduoduoなど要望の多いECとの意見交換も開催したい。
- 政府機関との意見交換は、次回日中知財WGの際に意見を出すことも検討したい。
- 今後も積極的にメンバーが意見交換できる環境、長年の友人をつくっていけるような関係構築できることを最優先に考えている。初心者のための対策無料 カジノ ゲームも念頭に置いて無料 カジノ ゲームしていきたい。
3. アジア大洋州プロジェクトチーム
幹事:青木 久枝 氏(パナソニックホールディングス株式会社)
- アジア大洋州PJの目的は、二つあり、一つは侵害発生国の政府機関、有識者等と連携し、知財保護の啓発及び情報収集・提供・交換を図ること。もう一つは官民合同の枠を活用して、各地での法制度の改正要望、ロビー無料 カジノ ゲームを行うこと。
- アジア大洋州PJの対象国としては、ベトナム、タイ、インドネシア等を中心に無料 カジノ ゲームを行っている。昨今、インドについても非常に関心が高いという意見もある。
- 無料 カジノ ゲーム内容としては、侵害発生国において現地政府と連携し、共同プロジェクトや真贋判定セミナー、関係機関との意見交換を実施することや侵害発生国の政府職員を日本へ招聘して日本でセミナーや意見交換を行うといったことが挙げられる。成果目標は、定例会合において、事例紹介や他団体の情報を取り入れることによって、模倣品に関する法制度、経験、ベストプラクティスの情報の共有を図るというもの。ロビー無料 カジノ ゲームも目指していたが、2023年度は実施できなかった。
- 2023年度の無料 カジノ ゲームで特筆すべきは、初めて海外の権利者との意見交換を行ったということ。これはメンバーから他社の情報に関心があるという意見があり、海外の権利者の情報を一度、集めてみようということで、インドネシアのMIAPという模倣品団体と意見交換を行った。それ以外にもベトナム当局と連携し、ベトナムでのサンプル展示やハノイで日本企業6社が参加して大きなセミナーを実施した。模倣品の真贋判定だけでなく、なぜ模倣品対策に取り組むのか、権利者のお客さんを守る姿勢などもメディアに公開して、ベトナムでの模倣品対策の重要性を説明した。また、調査事業としてインド、バングラデシュで調査を実施した。
- アジア大洋州PJでは、初めて実施したアンケートに基づき、参加メンバーの要望に沿った形で事業を実施した。さきほどご紹介したMIAPとの意見交換やベトナム事業、また啓発WGで制作した動画のSNS拡散を行い、消費者の関心を高めるなどアンケートに基づき無料 カジノ ゲームを深堀した。
- 2024年度は、参加メンバーの専門的知識を高めるとともに1社単独では難しいロビー無料 カジノ ゲーム、また他のWGとも連携し、複合的に無料 カジノ ゲームを行っていきたいと考えている。
4. 中東・アフリカプロジェクトチーム
幹事:村上 厚史 氏(日産自動車株式会社)
- 中東・アフリカPJの無料 カジノ ゲーム目的は、模倣品の効果的な取り締まりを行うため、政府機関との関係構築、制度運用改善の渉外無料 カジノ ゲーム、情報集約、メンバー間の成功事例の共有が挙げられる。
- 2023年度の無料 カジノ ゲーム結果としては、真贋判定セミナーを10回、それからサウジアラビアの特許庁長官を招聘しての意見交換会を実施した。エジプト警察とのオンライン意見交換会、中東向け啓発動画の制作とSNSでの拡散も行った。
- 真贋判定セミナーは、各国取締り機関向けに真正品と模倣品の真贋判定セミナーを実施し、UAE(アラブ首長国連邦)の非営利団体Brand Protection Groupと連携し、過去最高の10回実施した。サウジアラビア模倣品対策セミナーでは、メンバー企業のアンケート結果でサウジアラビアの模倣品対策に興味、関心が高いことが分かったため、実施した。エジプト警察とのオンライン意見交換においても、メンバー企業のアンケートによりエジプト警察による市場摘発に興味、関心があるとの意見が多数あり、実施した。
- 中東向け啓発動画の制作は、宗教上のネガティブチェックをクリアした動画を制作し、アラビア語翻訳も行い、SNS拡散を行った。
- 2024年度は、各国当局からの要望が多かった、オンラインでの真贋判定セミナー、政府機関の招聘と意見交換会を実施したい。また、動画に関して、インフルエンサーを活用してのSNS拡散も実施したいと考えている。
5. インターネットプロジェクトチーム
幹事:岡崎 高之 氏(株式会社バンダイ)
- インターネットPJは、もともと2010年に中国において電子商取引(EC)が急激に拡大したことを受け、タオバオの模倣品の問題に立ち向かうため発足したグループとなっている。
- 2023年度の無料 カジノ ゲームは、IIPPF事業の場でしか会えない人と会うといった交流事業の強化と新規メンバーへの支援の2つを重点施策として行った。
- 交流事業では、原則会合を対面として、毎回様々なゲストを招いてオンライン対策の知見を伺う無料 カジノ ゲームを行った。また、新規メンバーへの支援は、新入会のメンバーには、自社紹介、また侵害対策での関心事項を紹介いただき、ニーズの把握と会合への溶け込みの促進を行った。またグループディスカッションも導入し、メンバー全体での情報交流の促進も図った。
- 2023年度の主な実績として、TikTokshopの来日、アマゾンWGではアマゾン担当者との意見交換を行った。
- 2024年度の重点施策は、ディスカッション企画の進化と会合内セミナーの充実を掲げている。施策の前提として、IIPPFならではのメンバー交流、プロジェクト参加の充実感を最大の目標としていきたい。ディスカッション企画では、これまでのグループディスカッションで出たテーマをさらに掘り下げて、皆で発表したり、意見交換したり、より参加者が有益な情報を得られる無料 カジノ ゲームにつなげていきたい。
定例会合内セミナーでは、今年度ECサイトにおける模倣品対策を講じるための基礎情報調査を行ったが、これに関するセミナーや勉強会などインターネット侵害対策に実際に役立つ情報提供の場に発展させていきたい。 - インターネットPJの総括として、侵害対策の対象国が広く、業界も多様で、SNSやインターネットなどプラットフォームによって特性が異なることから、全てのメンバーのニーズを合わせることは難しいと感じている。侵害対策は、業績や成果が見えづらいことから、自社で無料 カジノ ゲームしていると社内で孤立や孤独になりがちであり、それに対してこのPJが起点になれば良いと思っている。また、対策の気づきを与えること、またプロジェクト間の連携を与えることをこのPJの価値として置き、無料 カジノ ゲームを行っていきたいと考えている。
6. 啓発ワーキンググループ
幹事:青木 久枝 氏(パナソニックホールディングス株式会社)
- 啓発WGは、偽物が危険だと言うことだけではなく、サステイナブルな社会に役立つという視点で啓発無料 カジノ ゲームを行っている。
- 無料 カジノ ゲームの対象地域は全地域を対象としており、今年度より企画委員会直下の組織になった。 目的は二つあり、一つは啓発手法を研究し、情報交換を行うこと。二つ目は、共同啓発無料 カジノ ゲームを行い、啓発の力を活用して模倣品を減らすこと。
- 啓発WGの発端は一言で言うと、ECでの急増する模倣品に対処すること。ECでの模倣品被害は、全世界で広がっており、スピードも速い。そのため、従来の権利者主体の対策だけでは限界があり、消費者を巻込んだ対策、啓発を強化している。消費者が、正しく模倣品について理解することで、模倣品を買わなくなれば、その結果として、模倣品が売れなくなり、最終的には、模倣品業界も衰退するという仮説で無料 カジノ ゲームしている。
- 無料 カジノ ゲーム実績は、定例会合を活用し、共同事業について積極的に議論を行った。その結果3件の共同啓発無料 カジノ ゲームが実現した。一つ目は、大学生向けセミナーであり、WCOとも連携し、実現した。二つ目は、啓発WGで制作した啓発動画を、ベトナムでインフルエンサーを活用して拡散した。三つ目は現在も継続中の共同啓発無料 カジノ ゲームだが、IIPPFウェブサイトで参加企業の模倣品に関する情報のリンクを一覧で紹介するといった無料 カジノ ゲームがある。
- 2023年度の成果として、初めて共同で啓発無料 カジノ ゲームができたということ、若者向け、Z世代向けのイベントができたのというのが大きな成果。
- 2024年度の無料 カジノ ゲーム方針は、啓発手法の情報交換を促進する。各社のベストプラクティスや各社の悩みに関してもっと情報交換していき、参加メンバーの啓発に関するノウハウの共有、スキル向上を目指していく。また、引き続き、共同啓発無料 カジノ ゲームも行っていく。SDGsロゴを使っての発表会を行い、模倣品に対しての機運を高めていきたい。更に、海外での啓発イベントの開催も検討していきたいと考えている。
各プロジェクトの2023年度無料 カジノ ゲーム報告及び2024年度無料 カジノ ゲーム方針は、異議なく承認された。
新座長・新副座長選出
新座長:セイコーエプソン(株) 執行役員 知的財産本部長 小林 利彦 氏
新副座長:独立行政法人 日本貿易振興機構(無料 カジノ ゲーム)理事 高島 大浩
新座長・新副座長については、事務局より説明し、異議なく承認された。
新座長・新副座長就任挨拶
新座長 小林 利彦 氏(セイコーエプソン(株) 執行役員 知的財産本部長)
- 模倣品対策の主たる現場が、店舗からECサイトに大きく移行したが、模倣品は相変わらず市場に存在し続けている。模倣品対策は、企業の利益を守るだけではなく、広く社会貢献を実現する意味でも現在も今後も重要な無料 カジノ ゲームと言える。
- IIPPFは、官民合同という世界的に見ても非常に特色のある組織体であり、IIPPFの発展に全力で取り組んでいきたい。
新副座長 高島 大浩(独立行政法人 日本貿易振興機構(無料 カジノ ゲーム)理事)
- 副座長として、小林新座長をお支えし、無料 カジノ ゲームの海外ネットワークや様々なリソースを最大限活用して、IIPPFの活動が日本企業の知財保護に役立つよう全力で取り組む。
2024年度企画委員について
事務局より、2024年度IIPPF企画委員名簿(案)を説明。審議の結果、異議なく承認された。
閉会挨拶
独立行政法人 日本貿易振興機構(無料 カジノ ゲーム)理事 高島 大浩
- IIPPFは2002年の設立以来20年に渡り、知的財産権保護の促進に資する無料 カジノ ゲームを行ってきた。IIPPFは、知的財産の取り巻く環境や国内外のニーズの変化に柔軟に対応しながら、官民合同で取り組んでいる。国際的な知的財産権保護をさらに推し進めていくために本フォーラムの果たす役割は大変重要であると認識している。
- IIPPFの無料 カジノ ゲーム推進には、各プロジェクトチームやワーキンググループによる無料 カジノ ゲームや積極的な協力があって、はじめて実現できる。今後とも皆様が円滑に無料 カジノ ゲームできるよう尽力していきたい。