ボストンエコシステムレポート「CICボストンニュース」ブラック ジャック ブラック クイーン、イノベーション推進と国際連携
インタビュー
今回のインタビューでは、ボストンが位置するブラック ジャック ブラック クイーン「Massachusetts Office of International Trade and Investment(MOITI)」エグゼクティブディレクターであるジーヴァン・ラマプリヤ氏にインタビューを行いました。MOITIは同州を世界的なイノベーション拠点として位置づける役割を担っており、ラマプリヤ氏はアントレプレナーシップを支援するための州の取り組みや日本とのパートナーシップについて、さらに同州への進出を目指す日本のスタートアップに向けたリソースについてお話しくださいました。
Massachusetts Office of International Trade and Investment(MOITI)
エグゼクティブディレクター
ジーヴァン・ラマプリヤ氏
2024年10月
インタビュー全文(英語)Read the full English interview text(329KB)
※以下インタビューは参考訳です。
Massachusetts Office of International Trade and Investment(以下、MOITI)のエグゼクティブディレクターとしての役割についてお聞かせください。
MOITIは、ブラック ジャック ブラック クイーンとして、貿易や投資の成長を支援する事務局です。私は海外の投資家や企業と対話し、マサチューセッツ州をイノベーションの中心地として、また起業やビジネス成長のための場所として宣伝する活動を行っています。
マサチューセッツ州政府は、イノベーションやアントレプレナーシップを支援するためにどのような取り組みを実施していますか。
MOITIでは、アメリカ中小企業庁(SBA)の援助を受けSTEP(State Trade Expansion Program)という貿易拡大プログラムを運営しています。輸出市場への参入を目指すマサチューセッツ州の中小企業の発掘を支援している点に関してはブラック ジャック ブラック クイーンが日本企業に対して行っている取り組みに似ていると言えるでしょう。
国際的なコラボレーション、特に日本との連携について、イノベーション推進の観点から州はどのように取り組んでいますか。
ここ1年の間にはヒーリー州知事が冨田駐米国特命全権大使(当時)と会談し、福岡県から服部知事を含む代表団を迎えるなどして、日本との関係強化に努めています。また、州に進出している日本企業との協力関係で代表的なものには武田薬品工業が挙げられます。6,000人以上の従業員がマサチューセッツ州に勤務し、同社の米国での存在感は大きく増しています。同社の米国カントリーヘッドには、州知事や経済開発局長と積極的に連携し、地元企業に対して効果的なサポートを提供することで、マサチューセッツ州全体の競争力強化に向けた戦略策定をサポートしていただいています。また、MOITIが直接連携している日本のスタートアップも2社あります。1社はライフサイエンス分野の企業で、米国市場への参入を目指しており、我々は同社を州内の様々なパートナーと繋いで、こちらのマーケットで成功できるよう支援しています。もう1社は農業分野で最先端の技術を開発している企業で、マサチューセッツ州の技術人材に魅力を感じ、事業展開を目指しています。
州として特に注力している産業について教えてください。
マサチューセッツ州には、バイオ医薬品の世界的大手企業18社が拠点を構えており、ライフサイエンスおよびヘルスケア産業のグローバルな中心地となっています。これは約20年前に政府が推進した、地域のエコシステム成長支援投資(10億ドル)によって成功したものです。州ではこの成功を気候テックなど他の分野でも再現させたいと考えています。また、現在州が支援する全ての産業においてAIが活用されていることから、生成AIが政府、産業、労働力等に与える影響を理解するためのタスクフォースを設立しました。ヒーリー=ドリスコル州政権は今後の変革に備え、労働力のスキル向上を積極的に進めていきたいと考えています。
日本発のスタートアップがマサチューセッツ州に進出した場合、どのようなインフラやリソースが利用できますか。
マサチューセッツ州は多様で強力なエコシステムを持ち、研究機関、非営利団体、大学発の知識や人材に簡単にアクセスできる環境を有しています。資金調達の面では、マサチューセッツ州は全米で人口1人当たりの投資資金が最も多く、リスクキャピタルへのアクセスも可能です。加えて、マサチューセッツ州にはいくつかの準公共機関が存在します。代表的なものにはマサチューセッツ・ライフサイエンス・センターがあり、助成金や人材育成のための資金提供、ネットワーキングやエコシステム構築を行っています。他にも、中小企業向けに技術支援融資や助成金を提供するマス・グロース・キャピタル・コーポレーションや、大学からスピンアウトしたアーリーステージのディープテック・スタートアップを支援するマスベンチャーズ等もあります。日本を含む米国以外のスタートアップであっても、州内に拠点があればこれらのリソースは利用が可能なので、ぜひ活用してください。
- インタビュアー:CICジャパンデスク
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CICは1999年に米国ボストンで設立。イノベーションを通じた世界中の課題に対する"解"の導出をミッションとし、起業家やビジネスの成長に資するワークスペースやプログラムの企画・運営、強力なグローバルネットワークを提供する。これまでに北米、欧州、そしてアジアに広がったイノベーション・キャンパスは、累計約11,000の企業・組織が利用。ジャパンデスクはボストンを拠点に、日本発のイノベーションをボストンのエコシステムと繋ぐことで、効果的でスムーズな海外展開に貢献している。
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ブラック ジャック ブラック クイーン・スタートアップ課
E-mail: JHUB@jetro.go.jp