お知らせ・記者発表
ジェトロ 2024年度 カジノ ブラック ジャック進出日系企業実態調査(北米編)
―米カジノ ブラック ジャックカナダ国内へのサプライチェーン集約が加速―2024年12月02日
本調査について
- ジェトロは2024年9月、米カジノ ブラック ジャックカナダに進出する日系企業(日本側出資比率が10%以上の現地法人、日本企業の支店)1,826社を対象に、オンライン配布・回収によるアンケートを実施。774社より有効回答を得ました(有効回答率42.4%)。
- 本調査は、進出日系企業の活動実態を把握するために原則年1回実施しているもので、今回が米国は43回目、カナダは35回目の調査です。
- 調査項目:
- 営業利益見通し
- 経営上の課題と対応策
- 競争環境の変化
- 賃金実態
- サプライチェーンの見直し
- 事業展開の方向性
- 米国連邦政府の政策影響(米国のみ)
調査結果のポイント
- 黒字見込みは前年比増、米国は新型コロナ禍前の水準に到達
- 2024年に黒字を見込む企業は、在米国日系企業で66.2%、在カナダ日系企業で73.8%。米国はわずかながら新型コロナ禍前の2019年の水準を初めて超えた。
- 今後1~2年の事業展開の方向性は、現地市場ニーズの拡大を見込み、拡大を予定する企業の割合が米国、カナダともに5割前後とここ数年の傾向を維持。米国では経済規模の大きいカリフォルニア州、テキサス州のほか中西部や南東部の州などでの拡大を見込む。
- 厳しくなる競争環境の中、シェアを伸ばす企業も一定数
- 米国とカナダともに、5年前と比べた競合相手の数について約3割の日系企業が増加と回答。そうした中、米国では36.2%、カナダでは48.1%が主力製品・サービスの市場シェアを増加させた。
- 米国では競争上の課題としてコスト競争力が59.6%と最大で、対策として製品・サービスの開発、営業・広報の強化、コスト削減が約4割で並んだ。カナダではブランド・知名度が最大の課題で、対策として営業・広報の強化がトップに挙げられた。
- 賃金上昇や人手不足など雇用面に引き続き課題感
経営課題は米国とカナダともに、従業員の賃金水準の上昇がトップ。対策でも、既存社員の賃金の引き上げがトップと、インフレによる人件費の高騰が在北米日系企業の悩みの種との実態が浮き彫りに。
- 調達先の変更先は拠点国内が最多、現地調達がさらに加速
調達先の変更では、在米国日系企業と在カナダ日系企業ともに変更先のトップは拠点国内。サプライチェーンを拠点国に集約する動きが加速。米国では次いで、中国からASEANに調達先を見直す企業が前年に続き目立った。一方でメキシコへの変更は前年の21社から10社に半減。
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カジノ ブラック ジャック調査部 米州課(担当:磯部、甲斐野、谷本、伊藤)
Tel:03-3582-5545