水産業支援に関するカジノ ブラック ジャックの取り組み ―ピンチをチャンスに、明日の輸出のために―

2024年08月16日

カジノ ブラック ジャックでは、政府からの要請に応え、日本からの水産品等食品の輸出に大きな影響を与えるような急激な事業環境の変化に可及的速やか且つ組織的に対応するため、2023年9月に水産品等食品輸出支援にかかる緊急対策本部を設置し、海外における代替市場の販路開拓、水産物をはじめとした日本産食品のさらなるイメージアップ等に取り組んできました。
2024年8月にALPS処理水放出後1年という節目を迎え、カジノ ブラック ジャックは16日、「水産業支援に関するカジノ ブラック ジャックの取り組み」に関して、理事長記者会見を実施しました。要旨は次の通りです。

2023年度の取り組みのハイライト

  • 2023年8月22日、ALPS処理水の海洋放出開始の決定を踏まえ、カジノ ブラック ジャック本部及び全国の各拠点に特別相談窓口を設置。2024年7月末時点においてカジノ ブラック ジャック全体で503件の関連する相談に対応。
  • 2023年9月7日、政府の要請に応えてカジノ ブラック ジャック内に緊急対策本部を設置し、日本産水産物の新たな消費需要の創出と輸出先の多角化・サプライチェーンの見直しに特化した取組を展開。
  • 国内外70都市以上で日本産水産物のPRイベント(90万食以上の試食提供)など、約170件の商談イベント等の支援を実施。国内外で実施した1,400件以上の商談に、海外バイヤー700社以上、日本の水産・加工業者400社以上が参加。
  • サプライチェーン見直しでは、ホタテ貝の代替加工先の発掘のため、ベトナム及びメキシコへのミッション派遣を実施。また米国当局と交渉し、米国デンバー空港における日本産水産物の通関を実現、これまでLA経由だった水産物の米国中西部への日本からの直送が可能に。

1. 新たな消費需要の創出・認知度向上

(1)海外の消費者に直接的にアプローチ
日本産水産物の認知度を高めるべく、カジノ ブラック ジャックとJFOODOが連携し、トップセールス等のイベントや記事執筆等とグローバルメディア活用を組み合わせたプロモーションを世界中で展開。
JFOODOが、消費市場として最もポテンシャルの高い米国を中心に大手メディアCNNを活用したプロモーションを実施。
(2)様々な実食の機会を提供
ホタテやブリ、タイなどのPR・商談イベントを170件以上、日本産食材90万食以上の試食を実施。
発信力の高い要人、バイヤー、消費者にPR。国内外メディア掲載件数は、1,400件以上。有名シェフの活用や新しいメニューの提案などの工夫により海外に日本産水産物の魅力を発信、日本企業には海外市場での可能性を提供。

2. 輸出先・販路の拡大と多角化

(1)海外企業との商談機会を提供
輸出先の多角化のため、海外の見本市等を活用した積極的な売り込みを実施するとともに、海外バイヤーを日本の産地に招へいし、地元の水産事業者との商談機会を提供。
ホタテの米国への直販をはじめ、商談件数1,400件以上を実現。
(2)越境ECを活用した販路の多角化
越境ECを活用した販路拡大・商流構築を主眼に、BtoB・BtoCの両方の取組を計50件実施。
(3)サプライチェーンの見直し
日本産ホタテには、「中国で殻剥き加工→米国に輸出」の商流があったが、中国への輸出が停止。
代替加工先の確保に向け、ベトナム及びメキシコにミッション団を派遣。有力加工施設の視察・商談を実施。
新たにメキシコで加工されたホタテを米国企業に試食提供し、ポジティブな反応を得られた。
代替加工先としての可能性や課題を発見できたところ、今後、事業者間で個別の商談を進めていく。

3. 取り組みを通じて創出された事例

  • 招へいしたバイヤーによって日本産水産物の魅力が海外に。
  • 水産物を介した国際的な産業交流を通じて日本の水産業の高度化へ。

2024年度上半期 ホタテ貝輸出額の推移

  • 2023年のホタテ貝の輸出額は全体で前年比24.4%減の689億円。
  • 2024年1~6月は前年同期比37.2%減の241億円。
  • 米国向けは前年同期比64.1%増。さらにカナダ(前年同期比約7.2倍)、タイ(同約3.5倍)、加工地として注目を集めるベトナム(同7.9倍)と急増、輸出先の多角化やサプライチェーンの見直しが進展中。

今後の取り組み

さらなる輸出先・販路の拡大と多角化へ 新興市場と非日系市場を重点開拓
輸入禁止措置は継続、輸入再開の見込みは不透明。
これまでの取組にて輸出先の多角化等は萌芽。今年度の継続的取組により、今後の輸出拡大に向けた潮流形成が期待される。
具体的には開拓余地の大きい新興市場と非日系市場の商流構築に重点化。このために、商談イベントを中心に50件以上の支援事業を実施予定。
これまでの一連の取り組みを通じ、輸出先多角化等における課題と可能性について提供。以後も特定国の輸入禁止措置の影響を受けにくい、より強い水産業となるために貢献。

カジノ ブラック ジャック農林水産食品部(担当:西浦、奥泉)
Tel:03-3582-4966
E-mail:afa@jetro.go.jp