お知らせ・記者発表
ジェトロ 2024年度 カジノ ブラック ジャック進出日系企業実態調査(全世界編)
―景況感、上向く。アジア市場を中心に厳しさを増す競争環境―2024年11月26日
本調査について
- ジェトロは2024年8月後半~9月、カジノ ブラック ジャック83カ国・地域の日系企業(日本側出資比率が10%以上の現地法人、支店、駐在員事務所)1万8,186社を対象に、オンライン配布・回収によるアンケートを実施。7,410社より有効回答を得ました(有効回答率40.7%)。
- 中国経済の減速、地政学リスクの高まり、貿易や投資に関わる保護主義的な規制の増加など、国際ビジネスをめぐる環境が厳しさを増す中、進出日系企業の業績はどう変化し、新たな課題にどう対応しているか。その最新動向を全世界横断で定量的に把握できる、本邦唯一の調査です。
調査結果のポイント
- 営業利益見込みについて、2024年に黒字を見込む企業は2年ぶりに増加し65.9%。インドやブラジル、メキシコ、ベトナムなどグローバルサウスの主要国では旺盛な内需が進出企業の業績改善を後押し。 他方、日本企業の一大集積地である中国やタイ、ドイツやオランダで、業績悪化を見込む企業の割合が高い。主力の自動車関連産業では、多くの企業が2025年も改善見通し立たず。
- 今後の事業展開では、総じて慎重な方針。事業の拡大を見込む企業の割合は5割未満で停滞し、コロナ禍前の水準に回復せず。需要の不振が続く中国では、同割合が、過去最低を更新。欧州も過去10年間で2番目に低い水準。ただし、現地事業の移転・撤退を見込む企業はわずか1%、中国でも1.4%にとどまる。 一方、8割以上の企業が事業拡大の意向を示すインドを核とした南西アジア、UAEを中心とする中東、およびアフリカでは事業拡大傾向が顕著。グローバルサウス諸国の台頭が際立つ。
- 進出先の競争環境は一層厳しさを増している。インドやメキシコでは、過去5年間で日本企業の市場シェアが相対的に高まる半面、欧米企業も事業拡大に本腰。タイやベトナムでは、米中対立などを背景に中国企業の進出が加速。
競争が厳しい中国市場は、コスト競争力を武器に、地場企業が圧倒的存在感。中国企業は国外市場でも台頭。インドやブラジル、UAEなど新興市場では、欧米企業も強い存在感を示す。
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カジノ ブラック ジャック調査部(担当:伊藤、田中)
Tel:03-3582-5177