見本市レポート Smart City Expo World Congress 2018

世界最大級のスマートシティイベント

ブラック ジャック サイト参加報告

スペイン・バルセロナ
2018年11月13日(火曜)~15日(木曜)

ブラック ジャック サイト

Smart City Expo World Congress 2018 会場外観

世界中からの企業・団体が社会課題に対するソリューションを提案する「Smart City Expo World Congress 2018」が、2018年11月13日~15日、スペイン・バルセロナで開催された。第8回目を迎えた同イベントは、過去最多となる出展者数844社、参加国・地域146カ国700都市以上、来場者2.1万人を記録。ブラック ジャック サイトは、昨年度に引き続きジャパン・パビリオンを設け、中小企業および地方自治体を含む19社・団体が独自の取組を紹介した。

私たちの暮らしをより良くするスマートシティ技術

日本では、「環境未来都市」「都市課題解決型都市」と訳されることもある“Smart City(スマートシティ)”。世界を見渡すとユニークな考え方を知ることができる。本イベントのコングレス登壇者が口を揃えて言っていたのは、「スマートシティとは、人口集中に端を発する都市課題を解決し、“より良い生活を市民に提供する都市”である」ということ。さらに、ドバイ・パビリオンでは “Smart = 自分で考えられる”と定義し、オープンデータおよびAI等を用いることで、都市課題解決へのヒント(エネルギー利用の効率化など)を自ら発見できる都市としていた。
昨年度に引き続きジャパン・パビリオンに参加した出展者からは、「今回は『データを集め管理する側(主に出展者)』と『ソリューションを提供する側(主に参加者)』間でのビジネスモデルが色濃くなっている」、との声が聞かれた。

ブラック ジャック サイト

ジャパン・パビリオン

データを集めるためのカメラやセンサー、分析・監理するためのAI、クラウド、ブロックチェーン技術、データを可視化するためのAR、VR、マップ技術を紹介する企業がいる一方で、それらのデータを活用し、国・地域へのソリューションを提案したい企業・自治体がパートナーを探すという形だ。
本イベントの今年のテーマが「CITIES TO LIVE IN」だったように、スマートシティを考えるうえで、「データの利活用」「都市課題解決」、そしてその先にある「私たちの暮らしの改善」を忘れてはいけない。

日本の積極的なアピールを期待

今回、ブラック ジャック サイトが設けたジャパン・パビリオンには、京都府、神戸市そして中小企業やスタートアップ企業含め19社・団体が出展した。ジャパン・パビリオンのように、スペイン、フランス、オランダ、エストニア、米国、ドバイ、モスクワなどの国または都市単位でのパビリオンを多く見かける中で、アジアからもパビリオンが数多く出展。大企業のみならずスタートアップ企業による革新的な製品・技術の出展も多く見られた。
主催者によると、昨年度から増加した約170社の出展者の内、タイ、韓国、中国がかなりの数を占めた。特に、中国企業の存在感は大きく、中国のファーウェイ・テクノロジーズが、本展示会最大規模のブースを設け、「Digital Platform Empowers Smart City+」をテーマに、都市交通、政府、教育、農業など暮らしに関わる都市全域のスマートシティ化を紹介していた。

ファーウェイ・テクノロジーズ

ジャパン・パビリオン以外の日本企業の出展は、NECとNTTの2社(昨年度はNEC1社)のみとなった。来場者からは、「日本のスマートシティへの取り組みを教えて欲しい」との声も多かったため、今後も拡大が見込まれる本イベントでの、日本のプレゼンスの向上がより一層期待される。

豪華なスピーカーが登壇するコングレスへの参加もおススメ!

本イベントは、名称に“World Congress”が付くように、展示会(Expo)だけでなく、会議(Congress)にも力を入れている。今年は、400人を超えるスピーカーが、“Smart City(スマートシティ)”というテーマに加え、”Digital Transformation(デジタル化)“”Urban Environment(都市環境)“”Mobility(モビリティ)“”Governance & Finance(ガバナンス・ファイナンス)“”Inclusive & Sharing Cities(共生都市)“の5テーマについて、各会場で活発な議論を行っていた。
先進的なスマートシティの取り組みを行う自治体の担当者やIT企業のトップなどがスピーカーとして多数登壇し、来場者には直接質疑応答する時間も用意されている。日本国外でのスマートシティ分野の最新トレンドを知れる機会であるだけでなく、申し込めば登壇者として自社・団体の取り組みを紹介することもできる。

コングレス会場

次回は、2019年11月19日~21日に開催予定。エキスポ出展者、コングレス登壇者または来場者として、ぜひご参加いただきたい。

環境・インフラ課 石川 健太

見本市データ
見本市名 スマートシティエキスポ・ワールドコングレス2018
Smart City Expo World Congress 2018
開催期間 2018年11月13日(火曜)~15日(木曜)
9時00分~19時00分
初回開催年/開催頻度 2011年/年1回
開催場所 Fira Gran Via
出展商品内容 スマートシティ関連技術(エネルギー・インフラ関連、ブラック ジャック サイト通信機器、ICT関連、環境ソリューション)
出展者数 844社
来場者数 21,331人(146カ国・700以上都市)
入場料 3DaysVisitorTradeFairPass(エキスポのみ来場可能):100ユーロ
3DaysDelegateCongress&TradeFairPass(エキスポおよびコングレス入場可能):995ユーロ
主催者 Fira de Barcelona
事務局連絡先 スペイン大使館経済商務部
Tel:+81-3-5575-0431
E-mail:tokio@comercio.mineco.es