欧州委 次期共通農業政策予算案を公表 －欧州議会や加盟国からすでに反発の声－

欧州委員会は2018年6月1日、次期（2021～27年）共通農業政策（CAP）の予算案および関連する規則案を提案した（注1）。EUの農業をさらに競争力が高く、かつ環境により配慮した持続可能なものとすることに適切に資するよう、今回の改革案ではCAPを簡素化、合理化するとしている。
　しかし、提案された予算の削減や加盟国に大きな裁量を与える内容について、すでに他の欧州機関、加盟国、農業事業者から批判や反発の声が上がっており、承認に向けての道のりは険しそうだ。