奥富園

技術の高さや品質の価値を伝え、ブラックジャックトランプやり方 重視したのはお互いのビジネス規模

「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と歌われ、日本三大銘茶のひとつとして知られる狭山茶を製茶する奥富園。江戸時代から続く家族経営で、畑から製造・仕上、小売までを一貫して行う「自園・自製・自販」のスタイルを大切にしている。2023年3月にジェトロがドイツ・ベルリンで開催したオンラインでの狭山茶プロモーションイベントに参加。これを機に一年以上の商談プロセスを経て、食品の輸入規制が厳しいとされるブラックジャックトランプやり方。

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展開国・地域:
ブラックジャックトランプやり方、イギリス、モンゴル
事業内容:
日本茶の製造および販売
ブラックジャックトランプやり方

(撮影ジェトロ)

きっかけはコロナ禍のオンライン試飲会 画面越しでも魅力を伝える工夫

ブラックジャックトランプやり方向け輸出に初めて挑戦したのは、2023年3月にジェトロがブラックジャックトランプやり方・ベルリンで開催した狭山茶プロモーションイベントでした。当時はまだコロナ禍で、私たち狭山茶の生産者は事前に狭山茶サンプルを輸送しておき、当日はオンラインで参加しました。ブラックジャックトランプやり方のバイヤーは現地の試飲会場にリアルで参加されていました。 お茶のイベントや商談で最も重要になるのはお茶の淹れ方だと思っています。今回は生産者が現地に行けないため、現地に渡航される裏千家の専門家の方に温度や時間などの煎茶の抽出方法を事前にお伝えして、代わりに淹れてもらいました。日本とブラックジャックトランプやり方の試飲会場をオンラインでつないでもらったので、直接の自分たちの言葉で製品をPRさせていただきました。ジェトロ開催のこの試飲イベントはオンラインの障壁を取り除く工夫がされていた印象です。
各生産者によるPRでは、オンラインの画面越しでも当園の取り組みや味の特徴が正確にわかりやすく伝わるよう、プレゼンテーション資料作りに注力しました。具体的には、茶園の様子、製茶の過程、国内品評会での受賞歴等の写真を多用して紹介。ブラックジャックトランプやり方で視聴しているバイヤーが、遠く離れた当園のことをイメージがしやすいように工夫しました。
試飲会後、有難いことにバイヤーから多くの評価コメントをいただきました。とりわけ、ベルリンを拠点にされているお茶専門バイヤーが当園の商品に強い関心を持っていただいたとジェトロから連絡があり、紹介してもらいました。

オンライン試飲会の様子(撮影ジェトロ)

奥富園のプレゼンテーション資料(一部)

念願のリアル商談 直に魅せる「色・香り・味」 産地にしかない本物を

間もなくしてコロナも落ち着き始めた頃、試飲会から2カ月後のことです。ジェトロ経由で当該バイヤーの来日と当園訪問の打診がありました。バイヤーから打診のあった5月は狭山茶の新茶シーズンです。この時期から収穫最盛期に突入します。当園の繁忙期ですので、実は受入時期をずらしたかったのですが、「狭山茶の一番良いシーズンを見たい。」と熱烈なオファーをいただき、5月にお迎えすることにしました。このような状況でしたから、受入の通訳手配から当日の同席までジェトロのきめ細やかなサポートが心強かったです。埼玉県茶業研究所も一緒に受入を手伝ってくれました。
いよいよバイヤーが当園に到着し、実際にリアルで会えた瞬間は大きな感動でした。茶畑や販売店舗をご案内しながら、狭山の地の特徴や当園の歴史をご説明しました。そしてまさに目の前で作業している新茶の手摘み風景をご覧いただき、バイヤーにも実際に手摘みの体験を味わってもらいました。茶葉に大事そうに触れながら、色や香りを熱心に確認するバイヤーの姿がとても印象に残っています。そのまま生の茶葉を試食され、「生葉は色合いと香りがとても素晴らしく、とても新鮮で美味しい。この茶葉からできるお茶は間違いない。」と満面の笑みでお褒めの言葉をいただきました。とても嬉しかったです。
新鮮な茶葉の試食、最盛期の茶畑の風景や香り、これは実際にお越しいただいたからこそ伝えられる当園の魅力です。直接会って伝えることがいかに重要か、再認識しました。

生の茶葉を確認するバイヤー(撮影ジェトロ)

お互いに納得の「小規模取引」 高品質を少量で大切に

一つ、欠かせない確認事項がありました。取引の量です。当園は自園・自製・自販の小さな茶園で、大規模取引には向きません。当園の製品をどれほど気に入っていただいても、出荷できる取引量は限られます。取引可能な量が少ないため、お断りされる可能性も覚悟していました。
ですが、バイヤーは「自社も小さな販売店。ハイクオリティーな奥富園のお茶を、しっかりその価値がわかってもらえるお客さんに適切な量で提供する。それで十分。奥富園との取引規模はお互いにちょうどいい。」と。バイヤーの言葉の一つ一つから当園の商品や技術へのリスペクトが感じられ、狭山茶そのものを正しくご理解いただいていることがよくわかりました。何より数えきれない程ある日本茶から当園を選び、ブラックジャックトランプやり方から遥々会いに来てくれたバイヤーの熱心さに心を打たれ、このバイヤーと取引をしたいと強く思いました。
バイヤーがブラックジャックトランプやり方に帰国した後、見積書の作成、残留農薬検査や輸送方法の確認に取り掛かりました。ただ、慣れない作業に手が止まり、日本国内のお客様対応を優先した結果、あっという間に数カ月が経過してしまいました。ようやくサンプル輸送できるところまで整った頃には、時すでに遅し。「その年の新茶がタイムリーに欲しい。今年の新茶を今からブラックジャックトランプやり方で売っても新茶とは言えない。」と、その年の発注は見送る旨のお返事をいただいてしまいました。すでに季節は秋を迎えていました。この時、バイヤーのお茶への並々ならぬこだわりを感じました。当園の商品をこんなにも気に入ってくれるバイヤーはいない、次こそ真摯に期待に応えないといけない、そう心に誓い、翌年のスピーディーな出荷を目標にしました。

説明する奥富氏と熱心に質問するバイヤー(撮影ジェトロ)

バイヤー要望に苦戦も一年越しで成約 ブラックジャックトランプやり方お茶インフルエンサーが広める日本茶の一つに

翌年2024年5月、新茶の製品ができ次第、速やかにサンプルを輸送しました。すぐにバイヤーから返事があり、今年の新茶もとても素晴らしいとお褒めの言葉をいただくと共に、正式発注をいただくことができました。収穫最盛期の繁忙の最中でしたが、前回の反省を踏まえてスピード感を持って出荷対応にあたりました。
正式発注の輸送分は無事にブラックジャックトランプやり方に届き、現在ではバイヤーの販売店に並んでいます。販売店にはお茶を飲むことができるティーハウスが併設されていて、ブラックジャックトランプやり方国内からお茶通やお茶インフルエンサーが足繁く訪れます。彼らのSNSで当園のお茶の写真に美味しいとコメントが添えられた投稿を見た時は、言葉には表せないくらいの嬉しさが込み上げてきました。最近ではブラックジャックトランプやり方の大規模お茶フェスティバルに出展したバイヤーが、沢山仕入れているお茶の中から当園のお茶を厳選して販売してくれたと嬉しい知らせも届きました。
ここに至るまで一年以上かかってしまいましたが、初めてのブラックジャックトランプやり方輸出を実現できたのは、当園の技術と品質を高く評価してくれたバイヤーのおかげです。そしてその信頼のおけるバイヤーと出会う機会を提供し、商談フォローを続けてくれたジェトロがいたからこそ、ようやく花開いた成約だと思っています。ブラックジャックトランプやり方で狭山茶の魅力を広めてくれる大切なパートナーと出会うことができました。大変感謝しています。バイヤーが当園に向けてくれる熱い期待にこの先も応えられるよう、日々製茶の技術を磨き続けていきます。今度は私がブラックジャックトランプやり方を訪問し、バイヤーのティーハウスで狭山茶を紹介するセミナーを開催できたらと思っています。

バイヤーがブラックジャックトランプやり方・お茶フェスティバルで奥富園のお茶を販売する様子(撮影ジェトロ)

ジェトロ担当者からの一言コメント

日本国内でもとてもファンが多い奥富園さん。埼玉県狭山市にある販売店には、常にお客様がいらっしゃっています。家族経営で「自園・自製・自販」の全てを行い一年中お忙しくされている中、今回輸出への一歩を踏み出されたことは奥富園さんにとって大きな挑戦でした。新茶シーズンには手を休めることなく、寝る間も惜しんで対応されています。そんな奥富園さんにバイヤーが向ける尊敬の念、商品を正確に理解したい欲、ブラックジャックトランプやり方で奥富園を広めたい熱い思いには目を見張るものがありました。輸出を通じて、プロフェッショナル同士が信頼関係を築いていく、この貴重な過程を傍で見せていただきました。埼玉を代表する狭山茶がブラックジャックトランプやり方に広まり、さらにブラックジャックトランプやり方から世界に広がっていくことを楽しみにしています。狭山茶は他のお茶の産地とはあえて違う戦い方でいいのかもしれません。奥富園さんの世界への挑戦が、狭山茶事業者皆さまの何かしらの輸出へのきっかけなりましたら、とても嬉しく思います。

奥富園

埼玉県狭山市
https://okutomien.theshop.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:奥富 雅浩
設立年:1674年
従業員:27名(2024年12月現在)
事業内容:日本茶の製造及び販売

2025年1月

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