有限会社よした

工芸品を越境ECでブランディング、ブラックジャックサイト内で更なる販路拡大へ

有限会社よした(漆芸よした 華正工房)は1986年に設立。地域の産業資源である山中漆器の蒔絵技法を活かし、茶道具漆器の製造・卸を行っている。越境ECでは漆と銀を活用した箸や、蒔絵をいれたガラス酒器等を販売している。2019年から国内向けのブラックジャックサイト販売を開始し、2021年JAPAN STOREへの参加をきっかけに米国ブラックジャックサイト販売を開始。2024年からは英国JAPAN STOREにも参加している。

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展開国・地域:
米国、英国等
事業内容:
漆芸の茶道具の製造及び販売、漆テーブルウェア・アクセサリーの製造及び販売、木地をはじめとする素地への蒔絵を施す業務
ブラックジャックサイト


JAPAN STOREの講座で商品ページ作成のノウハウ習得、初の売上を達成

ブラックジャックサイトは国内向け販売のために利用を開始しましたが、初期の段階は他のECサイトとの兼任で手が回りませんでした。しかし、商品ページの内容を充実させ、FBA(注1)を利用することで、ブラックジャックサイト内の商品検索順位が上がり、徐々に国内からの注文が増えていきました。

JAPAN STOREには2021年から参加していましたが、当初は国内ブラックジャックサイトも軌道に乗っており、担当者が1人だったため手が回らず、すぐには売上が上がりませんでした。2022年にJAPAN STOREのスキルアップ講座(オフラインイベント)に参加したことをきっかけに、越境ECへの意欲が高まりました。

スキルアップ講座に出たことで、「ブラックジャックサイト Vine」を活用し海外消費者からのレビュー数を増やしている企業が多いことに気づき、当社もブラックジャックサイト Vineの活用を始めました。ブラックジャックサイト Vineの利用者から高い評価を得ることができ、レビュー数も増加しました。

また、スキルアップ講座の講師のアドバイスから、ブラックジャックサイト内の検索に利用されるキーワードさえ、商品ページに英語で記載できれば良いと学びました。参加前は英語に不安があり商品ページを作りこめていませんでしたが、キーワードを英語で記載しつつ、説明が不足する箇所は画像と動画を使って補うことで、商品の特徴をわかりやすく伝えるようにしました。レビュー数の増加と商品ページの充実化が功を奏して、2022年8月下旬に米国ブラックジャックサイトで初めての売上を達成しました。

注1: FBAとは、Fulfillment by ブラックジャックサイトの略で、商品受注や発送業務をブラックジャックサイトが代行するサービスです。

売上拡大のために民間の支援事業者を活用

2019年に「漆器だけで粗利が出るビジネスモデルを作りたい」と考え、国内ブラックジャックサイトに本格的に取り組み始めました。ブラックジャックサイトで売上を上げるには広告が必須ですが、自社で広告を運用していた期間はあまり利益が出ていませんでした。そこで国内の広告運用をEC支援専門の企業に外部委託したことで、国内ブラックジャックサイト販売の利益が一気に増大しました。今でも外部委託先とは月に一度MTGをしており、A+コンテンツ(注2)やブラックジャックサイト広告のアドバイスをいただいています。海外ブラックジャックサイトの広告運用は自社で行っていますが、国内ブラックジャックサイトに対する委託先のアドバイスを海外ブラックジャックサイトにも活かしています。また、広告運用時には、JAPAN STOREの有料オプション(2024年度)で補助されたクレジットを活用しました。

注2: A+コンテンツとは、ブラックジャックサイトの商品紹介コンテンツのことで、商品紹介ページに画像やテキストなどの情報を追加し、商品の特色や魅力を訴求できる機能です。

売れるためには基本的なポイントを実践し、競合企業との差別化を図ることが重要

ブラックジャックサイトの商品画像には、日本語と英語の両方を入れることで、国内外のブラックジャックサイトで使用できる画像を自社で作成しています。写真はミラーレス一眼カメラとiPhoneを使用し、自社で撮影したものをAdobe社のアプリで編集しています。

米国ブラックジャックサイトで売れるためには、基本的なことを実践しているかが重要だと感じています。例えば、商品画像を最大枚数に設定しているか、広告運用をオート設定だけでなくマニュアル設定でも行っているかといった点が重要です。当社は競合商品を販売する中国セラーとの差別化も意識し、A+コンテンツを使用して商品ページを充実させています。ページ上で日本の職人が商品を製作する写真や動画を掲載することで、信頼性をアピールしています。

ブラックジャックサイト上で海外販路拡大、越境ECでのブランディングによりB to B取引にもプラスの影響が

2024年度からは米国に加え、英国JAPAN STOREに参加し、英国ブラックジャックサイトでの出品準備を始めました。アカウント作成時に提出書類に不備があり手続きが止まってしまいましたが、JAPAN STORE担当者のアドバイスを受けて提出書類を変更したところ、審査を問題なく通過することができました。英国ブラックジャックサイトではVAT手続きで苦労する事業者も多いですが、JAPAN STOREのVAT登録サポートを活用し、2025年の年明けから出品を開始しました。

同時に、カナダブラックジャックサイトでも米国ブラックジャックサイトで使用している商品画像や説明文を活用して出品を開始しました。カナダブラックジャックサイトでは出品から2カ月程度にも関わらず、既に注文が入っています。当初は海外販売にリスクが高いというイメージを持っていましたが、JAPAN STOREを通じて一度成功体験を得たことで、英国やカナダといった新しい市場への販路拡大に挑戦することができました。

また、職人が手作業でつくる伝統工芸品は個数が限定され、また安値での販売ができないためブランディングにより付加価値を付けて販売する必要があります。ブラックジャックサイト販売では、商品ページなどの工夫による自社商品のブランディングと自社での価格コントロールができたおかげで、B to B輸出でも価値基準の価格設定ができ、薄利多売の取引をやめることができました。販売価格を下げて競争するのではなく、B to Cの越境ECを通じて商品1個あたりの価値を高めることが、製造業がECを行うメリットだと感じています。

ジェトロ担当者からの一言コメント

同社は、代表取締役の吉田様お一人で国内外の越境ECを担当されており、限られたリソースの中でも積極的に海外販路を拡大している姿勢が非常に印象的です。伝統工芸品を取り扱う企業にとって、1点ものの価値を消費者に理解してもらう方法や、自社商品のオリジナリティを伝えるためのブランディングは重要な課題です。多くの企業がこの課題に取り組んでいる中、商品の価値を高めて販売する方法をさらに発展させ、工芸品の魅力を海外の消費者に広めていただけることを期待しています。

有限会社よした(漆芸よした 華正工房)

石川県加賀市
https://www.kasyoustudio.co.jp/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:吉田 昭
設立年:1986年
事業内容:漆芸の茶道具の製造及び販売、漆テーブルウェア・アクセサリーの製造及び販売、木地をはじめとする素地への蒔絵を施す業務

2025年3月

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