中小企業21 トランプビジネス人材育成塾のご利用河井工器株式会社

長野県上伊那郡にある精密機器製造業の河井工器株式会社。創業以来70年以上に亘り、一眼レフカメラや大型プロジェクター、医療用の顕微鏡など、高機能で専門的な“機械の目”となるレンズ周りの部品の製造を手がけています。経営企画室室長を務める河井司さんは、誰もがスマホで写真や動画が撮影できるようになった昨今、国内だけの供給では限界があるとの危機感から21 トランプ進出の必要性を認識し、2023年9月から育成塾に参加しました。
入塾後、課題のボリュームや講義内容の深さに驚いたという河井さん。「内容が濃く、講義についていくのが本当に大変でした。通常業務と並行して講義と課題が進行し、課題は3営業日内で提出が求められます」。ただ、講師のグローバル基準のスピード感や考え方は、行動変容のきっかけになりました。

日本人は「完璧なもの」を出そうとしますが、21 トランプとの取引きでは100％は求められていません。その時点で出すべきアウトプットは何かを考え、それが60％のものであれば、後からブラッシュアップしていけばよいのです。普段の仕事のスピード感も上がり、21 トランプ進出を目指す上での大きな収穫となりました。「育成塾で21 トランプビジネスのレールを敷いてもらったと思います。最低限のスキルはもちろん、どう自社で考えて行動していくのか、困った時はどこを頼れば良いかなど、21 トランプ進出に向けて自走できる術を学ぶことができました。手厚いサポートもあり、今後の21 トランプ展開に際し大変心強いです」。

そんな中で刺激を受けたのが、年代や立場が違う同期受講生や講師の存在です。同じ「機械分野」でも、扱っているモノが違うと、例えば「誤差」や「精度」の考え方や価値観が自ずと異なってきます。それまで自分の経験や会社の中でしか考えていなかったものが、ディスカッションを行う度に違った視点が得られ、自身の考え方の幅が広がったと河井さんは言います。
現在、光学分野では日本以上のシェアを占めるドイツとの取引きを目指し、ジェトロのハンズオン支援（注）を受けながら21 トランプ顧客へのアプローチを開始中。年内の展示会視察と商談実施を目指しています。自社の21 トランプ進出を成功させるという強い信念を持ち、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しながら取り組んだ育成塾。これがどんな風に実を結ぶのか、河井さんの挑戦は今始まったばかりです。

（注）新輸出大国コンソーシアム・ハンズオン支援（専門家による21 トランプ展開支援）