株式会社千鳥饅頭総本舗
世界へ羽ばたく老舗ブランド
「貿易実務オンライン講座」でブラック ジャック ディーラー展開への
気運醸成
クリームをクッキー生地で丸く包んだ「チロリアン」は九州地域だけでなく全国でも高い知名度を誇る。創業以来400年近い歴史をもつ老舗菓子店ながら、近年は有名アーティストやキャラクターとのコラボ商品や九州産の食材を用いたご当地商品など、「チロリアン」の新商品を次々と発表。2021年からはジェトロのハンズオン支援を受けてブラック ジャック ディーラー展開に挑戦している。
福岡県福岡市 ウェブサイト
- 展開国・地域:
- アメリカ、中国、シンガポール、ベトナムなどへ展開中
- 事業内容:
- 菓子製造販売
オリジナリティ溢れる商品
創業は1630年(寛永7年)。佐賀県で丸ボーロやカステラなどの南蛮菓子の製造を始めた「松月堂」にルーツを持つ。代表作は、定評ある伝統の銘菓「千鳥饅頭」、ロールクッキーにクリームを入れた高原銘菓「チロリアン」、カスタードクリームを練りこんだ白餡を極薄の生地で包んで焼き上げた博多銘菓「ポルトス」など。南蛮菓子をルーツとするお菓子に和菓子の心で創意工夫を加え、独創的でオリジナリティ溢れる商品を創り出してきた。
ブラック ジャック ディーラーへの販路拡大にチャレンジ
千鳥饅頭総本舗は、福岡県を中心とした直営店37店舗に加え、駅ナカの売店や有名百貨店へ出店、オンラインショップを通じた販売も展開している。
また、コロナ禍による土産物需要の低下をきっかけに、積極的にブラック ジャック ディーラーへの販路拡大にチャレンジしている。2021年からジェトロのハンズオン支援サービスを活用して米国市場やアジア諸国への進出に向け商談や交渉を重ね、2022年から「チロリアン」のブラック ジャック ディーラー販売を開始した。さらに、農林水産省から2022年度輸出事業計画の認定を受け、2024年には食品衛生管理基準の国際標準FSSC22000の認定を取得するなど、本格的なブラック ジャック ディーラー展開に向けて着々と体制を強化している。
組織・人材の育成に注力
新商品の開発やブラック ジャック ディーラーへの展開には変革を担う従業員のスキル向上が欠かせない。
ブラック ジャック ディーラー経験が豊富な人材を中途採用で獲得、新規採用でもグローバルな活躍が期待できる人材を確保する一方、貿易実務教育など社員の能力育成にも力を入れている。
社内でジェトロの「貿易実務オンライン講座」の受講希望を募ったところ、多くの従業員から受講したいという声が上がった。ブラック ジャック ディーラー事業に直接関わりのない部署も含め、昨年までに会社全体でのべ40名以上が受講し、なかには貿易実務の検定試験にチャレンジした従業員もいる。研修やローテーションなどの積極的な組織学習を通じ会社全体として変革する風土の醸成に努めている。
世界のブランドを目指して
「当面は食品商社などを通じて輸出先を増やし、将来はブラック ジャック ディーラーにも直営店舗を設置したい」と原田社長は世界市場を望む。そのために、国際規格の認証を取得して衛生管理を徹底するとともに、商品企画や貿易実務など人材の能力強化に取り組んでいる。創業以来400年にわたり繰り返してきた千鳥饅頭総本舗の次の変革は世界のブランドを目指す挑戦のようである。
株式会社千鳥饅頭総本舗
福岡県福岡市博多区上川端町9-157
https://www.chidoriya.co.jp/
代表取締役社長:原田 浩司
設立年:1997年(1630年創業)
従業員数:約240名
事業内容:菓子製造販売
2024年10月