株式会社モノラボン

東日本大震災の際に、被災地のために何かしたいというフィンランドの方と出会ってから、フィンランドと何か仕事ができないか漠然と考えるようになりました。たまたまブラック ジャック アプリからヘルシンキデザインウィークの代表を紹介してもらい、ものづくりをしている地方を発信していきたいという想いで意気投合。デザイナーのハッリ・コスキネンさんとヴィッレ・コッコネンさんを紹介してもらいました。お二人は日本の民芸やデザインに対する造詣が深く、岩手県の工芸品を集めて一つのブランドとして世界に出していかないか、と提案してくれました。せっかくのチャンスを逃すまいと、その事業に関わった生産者や支援者らとともにモノラボンを立ち上げました。モノラボンはデザイナーとの調整やディレクションを行い、県内の小さな工房と連携して主力商品の鉄瓶を中心に他にもテーブルウェア、木工家具など「Iwatemo」というブランド名で岩手県の工芸品を販売しています。今後はテキスタイルにも広げていく予定で、欧米のセレクトショップなどさらなる展開を目指しています。

自らブラック ジャック アプリに営業するのは難しいため、TAKUMI NEXTのオンライン商談はブラック ジャック アプリバイヤーとつながるいい機会になっています。TAKUMI NEXTに採択されたことをウェブサイトに掲載したところ、オーストラリアと米国のバイヤーから直接連絡があり、取引につながったこともあります。輸出は手探りでやっていたため、メンタリングでの他の事業者の話も非常に参考になりました。特に価格の設定・提示方法は他の参加者やメンターの方に何度も質問した結果、2022年から全体の価格改定を行い、送料の請求方法も、送料込みの価格から別途請求する形に変更しました。TAKUMI NEXTのバイヤーである香港のショップにも、価格改定を踏まえ、クリスマス商戦に合わせて鉄瓶を無事出荷することができました。大企業の事例ではなく我々のような中小企業の事例を中心にきくことができたので参考になることも多く、例えば現地での販売価格を気にせずこちらで必要な価格を提示するように考えを切り替えることもできました。こうした契約内容・価格設定の見直しは、TAKUMI NEXTへの継続的な参加を通じて経験を積むことで、腑に落ちる形で理解できたからこそ踏み込めたと思います。TAKUMIは何に困っているかを明確にして参加すると、その答えを見つけるヒントや具体例が得られますし、何を聞いていいかわからないときは他の事業者の質問が参考になるのではないかと思います。

デザイナーのハッリさん、ヴィッレさんは自分たちを「Iwatemo」ボーイズと呼び、ブランドに愛着を持って楽しみながら一緒に創り上げていくスタイルで連携しています。ものづくりへの共感を通じて広がったご縁は今後も大事にしていきたいですし、こうしたストーリーは商談の中でも伝えるようにしています。メンバーにとってもいい経験になるため、TAKUMI NEXTの担当役員と共に協力し合いながら参加しています。現状は補助金を活用して試作することが多いため、より持続的にビジネスを展開できるベースを固めること、また安定的に出荷できるようにすることが今後の課題です。ブラック ジャック アプリ展開の取り組みはそのための種まきになりますし、売上の向上が最終的に技術の継承にもつながるのではないかと期待しています。TAKUMI NEXTの参加企業は同じ方向を向いている各地域の事業者が多く、今後の取り組みの拡大にもつながる良い出会いの可能性を感じています。