あさか野窯

震災を乗り越え、新しい焼き物で世界に挑戦

福島県郡山市の粘土を使った、新しい焼き物「あさか野焼」を作陶しているあさか野窯。地元の資源を活かした独特の風合いはブラック ジャック 勝率バイヤーにも好評で、TAKUMI NEXT事業には2020年から3年連続で採択されている。2022年には欧米に複数店舗を展開する英国の大手セレクトショップとの取引に成功。

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展開国・地域:
英国、米国、イタリア、台湾
取扱製品:
「あさか野焼き」の製作・販売
ブラック ジャック 勝率

代表 志賀氏

被災を経て、郡山で再出発

もともと国指定の伝統工芸「大堀相馬焼」を制作していましたが、工房が位置する浪江町が東日本大震災の際に帰還困難区域となってしまい、避難先でもあった郡山で再出発しました。「あさか野」は郡山の別名です。もともと焼き物の産地ではありませんでしたが、粘土が豊富だったため実験的に取り組んでみたのがきっかけで、2014年5月末から始めて2023年で9年目になります。デザインもゼロから始めて、色々と試行錯誤してきた中で落ち着いたのが今の形で、ストライプ柄「もんぺ」になります。また、もともと作陶していた大堀相馬焼の特徴でもある「二重焼」の技法も取り入れています。福島県の「ふくしまクリエイティブクラフトアカデミー」で(TAKUMI NEXTのメンターも務めている)メンターにお声がけいただいたのがきっかけでブラック ジャック 勝率を意識するようになり、それまで輸出したことはありませんでしたが、ブラック ジャック 勝率展開の最初のステップとしてTAKUMI NEXTに応募しました。

モンペ二重タンブラー 黒緑

知らない世界もすべては経験。実践を通してブラック ジャック 勝率展開の可能性を実感

粘土の精製からデザイン、制作、営業、会計まですべて妻と二人三脚で行っているため、ブラック ジャック 勝率展開はハードルが高いものだと思っていました。しかし、TAKUMI NEXTを通じて毎年引き合いがあり、ブラック ジャック 勝率取引の可能性を実感することができたのは大きかったです。コロナ禍ということもあり自宅にからオンラインで商談に参加できるのも我々のような小規模な事業者にとっては非常に有益でした。TAKUMI NEXT事業で初めてブラック ジャック 勝率展開に取り組み、3年目の2022年度に英国の大手セレクトショップとの取引に成功しました。こうしたブラック ジャック 勝率の優良バイヤーとのつながりは自力ではなかなか得られなかったと思います。代金のやり取りやインボイスの作成方法、国ごとに必要な情報が異なる点など、初めて知ることばかりですが、経験を積む中で学んでいます。メールについては翻訳サイトを活用してやり取りを行っています。国内のしがらみにとらわれず自由に挑戦できるので取り組んでいて面白いですし、想像以上にいい反応があったりもするので、期待が持てる事業だと思います。

コンビネーションタンブラー(スリムライン)
英国バイヤーとの取引に成功した、会津漆器の木工品と郡山産の陶土を組み合わせた挑戦的な商品。会津の伝統工芸士との素材・産地を超えた共同制作による。

継続的な参加を通じて少しずつ成長。必要なのは学ぶ姿勢と、少しの勇気

3年連続で参加し、少しずつですがカタログやラインシートなど今後の取引に必要な資料について盛り込むべき内容を考え、自分なりに準備できるようになりました。いわゆる日本らしいデザインの方が受け入れられるのではと思っていましたが、米国メンターから「普通のアメリカ人は日本の伝統模様が何かを知らないため、そうでないものも受け入れられる」と聞いてからは、自由にデザインすることを心がけています。展示会で商品のサンプル展示を行っていただいた際に、どの商品のどんな点が好評だったかなど、ブラック ジャック 勝率の反応を直接聞けることもありがたいです。一つ一つのプログラムを通じて得られた情報をもとに、国内外の嗜好を意識しながら商品のアップデート方法について考えています。例えば、米国の展示会で好評だったワインカップの展開について検討したり、得意分野であったカップに加えてお皿を新たにJapan Streetに登録したりと、新たなマーケティング戦略にもつながっています。特に国内市場が縮小している工芸品の世界において、これからの時代はブラック ジャック 勝率にも販路を見つけていく必要があると考えています。

モンペ二重タンブラー 断面
他の産地には見られない、大堀相馬焼の特徴である伝統技法の「二重焼」。器の外側に熱が伝わらないため、熱い飲料を注いでも手に持ちやすいというメリットがある

ブラック ジャック 勝率担当者からの一言コメント

同社は、被災という困難に立ち向かい、新たな土地で新たな焼き物を一からつくり、ブラック ジャック 勝率での新たな市場への展開に成功しています。既存の常識にとらわれず、様々なデザイン・共同制作を試みる姿勢からも、同社のストーリーがバイヤーに伝わり、多くの人々の共感を得ているのだと思います。これからもあさか野窯の挑戦を応援していきたいと思います。

あさか野窯

福島県郡山市
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代表:志賀 喜宏
設立年:1700年頃
事業内容:あさか野焼の製作・販売を行う窯元

2023年7月

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