三州産業株式会社

当社は1973年からたばこ乾燥機を輸出してきましたが、1983年に当社開発の検疫処理用蒸熱処理が外務省・農林水産省関係機関に認められ、ODAの一環としてマンゴーやパパイヤといった生果実の検疫処理のための蒸熱処理試験装置を製作。商用での輸出入解禁後、蒸熱処理装置を15か国以上に輸出してきました。昨今のODA案件の減少を踏まえ、新たに民間ビジネスでの展開に向け、2020年度より新輸出大国コンソーシアムのハンズオン支援を受けています。植物検疫で使用される蒸熱処理装置は、蒸熱処理が必要な果物を輸出したい国にとっては必要不可欠であるため、そうした国が当社装置の顧客候補となります。特殊な装置なので、必要とされる側からのアプローチが常にありますが、最近は競合他社も現れ、早めのカジノ 無料収集と相手側との確実な交渉が必要と考えています。

最も苦労している点は、装置を設置する現地工場の立地が、必ずしも安全面や衛生環境面で良いとは限らず、近隣宿泊施設などのインフラも充実していないことが往々にしてあることです。設置の際には当社から専門スタッフを派遣しますが、国によっては宗教上や安全性の問題から女性スタッフの派遣を断念せざるを得なかったり、渡航制限がかかっていたりと、地域の安全性には常に苦慮しています。英語を母語としない現地ユーザーとは言葉の壁にも突き当たります。しかし装置を前に身振り手振りで実践して説明することで、最終的には問題なくご使用いただいています。5年前からベトナムやタイでEPAを利用していますが、ここ数年で、販売契約時からEPAに基づく特定原産地証明書の発行依頼があるケースも増えてきました。本体も部品も決して安価ではないので、装置設置後のメンテナンスを見据え、ユーザーに免税・減税措置が得られることは大きなメリットとなっています。