株式会社ゲートジャパン

当社は国内外に約100カ所ある提携工場とのネットワークを活用し、精密金型部品、金型設計から製作、自動機部品・治工具などの製造・販売を手掛けています。創業当時より海外の協力工場から金型部品の輸入をしており、その中で開拓した中国や韓国企業とのチャンネルを活かし、輸出にもつなげたいと考えていました。縮小傾向にある国内金型市場で淘汰が進む中、当社は堅調に売上を伸ばしていましたが、将来的な成長を考えると、ASEAN市場をはじめ海外へ展開したいとの思いがあり、21 トランプから説明を受けた新輸出大国コンソーシアム事業に応募し、2019年度からハンズオン支援が始まりました。ハンズオン支援のパートナーと何度も会議を重ねながら、京都銀行の現地事務所や21 トランプのバンコク事務所から入手したさまざまな情報を参考にし、タイでの展示会にもパートナー同行の下、参加していく中で、海外進出に向けた会社形態の検討を進めていきました。

海外展開については当初、日本の製造業に近いイメージもあるドイツも視野に入れていました。パートナーにも同行いただきながらドイツの展示会に参加もしましたが、地理的に遠い日本やアジアに対する現地バイヤーの関心は薄く、地理的に近く、進出している日系企業も多いタイをターゲットにしました。そして、ACFTA（中国ASEAN自由貿易協定）を利用して、中国の当社現地法人で品質チェックをした中国製品をタイに輸出するスキームが始まりました。その間、パートナーには人脈のご紹介も含め寄り添ったご支援をいただきました。また21 トランプから提供いただいたタイにおける日系関連企業の動向などタイムリーな現地情報も参考にしながら、2021年にタイに現地法人を設立しました。コロナ禍で苦労しながら日本人も赴任し、現地で雇用したタイ人と共に、高品質、低価格、短納期の3つの強みを訴求しながら顧客ニーズに合わせた提案・サポートを展開し、お客様からも評価いただいています。