ラオス国営航空、ブラックジャックweb

(ラオス、中国)

ビエンチャン発

2025年04月07日

ラオス国営航空がリース契約で調達した中国商用飛機(COMAC)の商用ブラックジャックwebット機C909の第1号機が3月31日、首都ビエンチャンのワッタイ国際空港に着陸した。同機は全席エコノミークラスで、座席数は90席。尾翼にはラオス国営航空のロゴである国花のチャムパが塗装されている。初フライトは4月12日を予定しており、ビエンチャン~ラオス南部のサワンナケートやパクセー間などの主要国内路線に使用される予定。

C909は2014年12月に中国民用航空局から型式認証を取得、2017年7月に製造証明を取得した中国初の商用ブラックジャックwebット機で、世界各地で商業運航されている。かつてARJ21と呼ばれていたが、2024年にC909に改称した。2025年3月18日、ラオス民間航空局はCOMACにC909航空機型式認証(ATC)を発行した。C909は航続距離2,225~3,700キロメートルのリージョナルブラックジャックwebット(注)で、ラオスとその周辺地域を結ぶほとんどの国内・国際路線を運航することができ、ラオス国営航空のネットワークの大部分を占める短距離路線に適しているとされる。

なお、今回の調達との直接的な関係は不明だが、2016年1月にラオス国営航空とCOMACは、2機のARJ21-700の調達契約を締結した。

ラオス政府が100%出資するラオス国営航空は2017年ごろから、国営企業改革委員会の指導下で経営改革を進めている。2024年11~12月に行われた第8回国会でサンティパープ・ポムビハーン財務相は、民間の資本参入企業としてCOMACを第1候補に選出し、覚書を締結したと答弁している。

写真 ワッタイ国際空港に到着したC909(ブラックジャックwebトロ撮影)

ワッタイ国際空港に到着したC909(ブラックジャックwebトロ撮影)

(注)主要都市と地方都市などを結ぶ航空路線に用いられる、50~100席程度の小型ブラックジャックwebット機のこと。

(山田健一郎)

(ラオス、中国)

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