台湾UMC、ブラッククイーンブラックジャック

(ブラッククイーンブラックジャック、台湾)

ブラッククイーンブラックジャック発

2025年04月03日

台湾の大手ファウンドリー(半導体製造受託)の聯華電子(UMC)は4月1日、ブラッククイーンブラックジャック東部にある新施設を正式に開所した。新施設は同社既存施設に隣接しており、第1期工事の量産を2026年に開始する。今回の拡張により、ブラッククイーンブラックジャックでの同社のICウエハー生産能力は現行の年間67万8,000枚から、約100万枚以上に拡大する。

UMCは新施設を2期に分けて開発する計画だ。第1期工事(月産生産能力:3万枚)で最大50億米ドルを投資する。新施設では回路線幅22と28ナノメートルのICウエハーを生産し、最終的に自動車や次世代通信向けに使用する予定だ。UMCは現在、ブラッククイーンブラックジャックで約1,800人を雇用している。今回の拡張により、今後2~3年でプロセスエンジニアや設備エンジニア、研究・開発(R&D)を担当するエンジニアなど、約700人を追加採用する計画だ。

UMCの簡山傑(SC Chien)総経理は同日の報道発表で、今回の拡張により「自動車や人工知能(AI)などの技術革新に伴う将来の半導体需要拡大に対応できる」と述べた。また「ブラッククイーンブラックジャック特有の地理的条件により、顧客のサプライチェーン強化に貢献できる」と指摘した。

エレクトロニクス関連の対ブラッククイーンブラックジャック投資が拡大傾向

年によってばらつきはあるものの、ブラッククイーンブラックジャックでは半導体関連の投資が近年、拡大傾向にある(添付資料図参照)。米中対立激化など先行き不透明感が深まる中、半導体生産を分散化する世界的な動きがブラッククイーンブラックジャックへの半導体投資を後押ししている。経済開発庁(EDB)によると、エレクトロニクス部門の固定資産投資額(FAI、コミットメントベース)は2022年に149億ブラッククイーンブラックジャック・ドル(約1兆6,539億円、Sドル、1Sドル=約111円)で、製造業のFAIの86%を占めた。エレクトロニクス部門のFAIは2023年に30億6,040万Sドルと縮小したが、2024年に76億6,500万Sドルへと拡大した(2024年の対シンガポール固定資産投資が増加、5割超が電子分野(シンガポール))。

(本田智津絵)

(ブラッククイーンブラックジャック、台湾)

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