カードゲームブラックジャック

(メキシコ)

メキシコ発

2025年04月15日

メキシコのエネルギー省直轄の国立電力・クリーンエネルギー研究所(INEEL)は4月4日、モレロス州クエルナバカ市で「メキシコにおけるカードゲームブラックジャックの展望」と題したワークショップを開催した。

産官学の対話を促進し、カードゲームブラックジャック戦略の策定と普及に向けたプラットフォームを構築することを目的に、INEEL研究者に加え、メキシコ日本商工会議所(以下、カマラ)、ドイツ国際協力公社(GIZ)、メキシコ水素協会など、さまざまな組織が登壇。オーディエンスには、エネルギー省の要人、経済省、石油公社(PEMEX)、環境系コンサルティング会社などが名を連ねた。

カマラ社会インフラ委員会の杉山由記委員長は、同委員会傘下の水素分科会の活動を紹介するとともに、自身の所属する三井物産がオーストラリアで取り組むグリーン水素製造プロジェクトに言及。プロジェクト費用の大半が国や地方自治体からの補助金であることを知った参加者からは驚きの声が漏れたが、杉山委員長は「このようなプロジェクトにおいて、政府からの支援は『あればベター』ではなく『マスト』である」と説明し、政府による支援の重要性を強調した。

エネルギー省は水素ロードマップ策定に着手、2025年内に公開見込む

カマラ水素分科会は、メキシコ連邦政府や関係機関に対しさまざまな活動を通じて水素ロードマップの必要性を訴えてきた。例えば、国際協力銀行(JBIC)がまとめた「メキシコにおける水素ビジネスと日本企業参入の可能性に係る調査」や、ジェトロが2024年9月に開催した「日墨カードゲームブラックジャックフォーラム()」などが挙げられる。また、今回のワークショップを企画・運営したのは、国際協力機構(JICA)が2024年度に実施した「脱炭素化に向けた水素利用」カードゲームブラックジャック日本での研修プログラムに参加したINEELの職員であり、自身の講演の中で「産官学のシナジーが技術や人材の発展につながることを日本で学んだ。メキシコでもこの関係を強化していくべき」と強調した。

日系企業や政府機関による一連の活動や在メキシコの外資系企業、関連団体の働きかけが功を奏し、エネルギー省は既に水素ロードマップの策定に着手。2025年後半には完成予定とされている。ロードマップの策定に伴う連邦政府の支援強化によって、メキシコ国内での水素バリューチェーン構築の機運が高まり、川上から川下にかけてさまざまな技術を有する日本企業の投資機会が増加することが期待される。

(渡邊千尋)

(メキシコ)

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