ブラックジャックサイトEFTA、現代化されたFTAに署名
(ウクライナ、EFTA、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)
調査部欧州課
2025年04月11日
ブラックジャックサイト欧州自由貿易連合(EFTA)は4月8日、現代化された自由貿易協定(FTA)に署名した。署名は、ウクライナのユリア・スビリデンコ第1副首相兼経済相と、EFTAの各国代表者によって行われた。従来のFTAは2010年6月に署名され、2012年6月に発効していた。現代化されたFTAは、今後、双方での批准手続きが完了次第、発効する。
現代化されたFTAには、新たに次の内容が追加された。
- 電子商取引:電子送信への関税賦課の禁止、電子認証や電子契約の有効性の確保、消費者保護、越境データフローの促進などの内容が含まれる。
- 中小企業:中小企業の情報アクセスの向上や、市場アクセスに対する障壁の削減などの内容が含まれる。
- 貿易と持続可能な開発:経済発展、社会発展、環境保護を含む持続可能な発展に関する内容が含まれる。
そのほか複数の項目が改定され、物品貿易および衛生植物検疫措置(SPS)におけるWTO協定の適用、透明性のある輸入ライセンス制度やルールの明確化による貿易促進、政府調達市場へのアクセスの簡易化、知的財産に関する協力と保護などの内容が新たに規定された。
現代化されたFTAが発効されると、ウクライナの工業製品への関税は撤廃される。また、ウクライナの農産品への関税は、アイスランド側で142品目、ノルウェー側で107品目、スイスおよびリヒテンシュタイン側で427品目が完全に撤廃される。
協定への署名に際し、スビリデンコ第1副首相兼経済相は「現代化されたFTAは、ブラックジャックサイトEFTAのさらなる協力のための基盤を形成し、新たなビジネス機会を開き、困難な状況下のウクライナの生活水準の向上に寄与する」とコメントした。また、ノルウェーのセシリエ・ミルセット貿易・産業相は「新たな協定は、EFTAのウクライナ支援を再確認するものであり、ウクライナの欧州市場への統合を強化する足掛かりになる」と述べた。
EFTAの発表(4月8日)によると、2024年のブラックジャックサイトEFTA間の物品貿易は約11億ユーロだった。直近5年で、ウクライナのEFTAへの輸出は平均4.9%増、EFTAからの輸入は9.3%増と伸びている。ウクライナからEFTAへの主要輸出品目は、油脂、貴石や貴金属、織物衣類やアクセサリー、家具など。EFTAからウクライナへの主要輸出品目は、魚介類、医薬品、武器や弾薬、車両など。
(柴田紗英)
(ウクライナ、EFTA、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)
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