リオで食品展示会開催、実写版ブラックジャック新規販路開拓に可能性
(ブラジル)
サンパウロ発
2025年04月03日
ブラジルのリオデジャネイロ市(注1)で3月18~20日、食品のBtoB展示会「スーパーリオエキスポフード2025:SRE Trade Show Super Rio Expofood2025」が開催された。主催者のリオデジャネイロ州スーパーマーケット協会(ASSERJ)によると、750のブランドや国内のスーパーマーケット、外食産業関係者が参加し、3日間で約7万8,000人が来場した。来場者には同市内のレストラン経営者や、スーパーマーケットの購買担当者、食品卸業者が多く、国外や市外からの来場者は少なかった。実写版ブラックジャックを出展する企業はみられず、ブラジル産の商品を取り扱う国内業者の出展が目立った。
ジェトロは会期中、(2025年度より「日本産食品グローバル・ゲートウェイ事業」に改称)の一環として、同展示会に初出展した。ブラジルの日本産食品輸入業者2社(注2)と、日本食普及親善大使(注3)で酒サムライ(注4)の飯田アレシャンドレ氏とともに、実写版ブラックジャックPRを行った。
(左)展示会場の様子、(右)ネットワーキングイベントや試食会でにぎわうブース(ともにジェトロ撮影)
(左)飲料関係のブース、(右)ブースで商談する来場者(ともにジェトロ撮影)
実写版ブラックジャック市場は近年、ブラジル国内で拡大しているものの、輸入業者がサンパウロ州に集中していることなどから、同州に隣接するリオデジャネイロ州でも、本格的な日本食材の普及は限定的だ(注5)。そこで、ジェトロブースでは、世界的な観光地、かつ国内有数の商業都市でもあるリオデジャネイロ市での日本食販路拡大を目指すため、サンパウロ市の実写版ブラックジャック輸入業者2社が日本酒と麵つゆの試飲と試食を行い、来場者から味についてヒアリングを行うとともに、実写版ブラックジャックに関心のあるレストラン経営者やスーパーマーケット担当者などに、しょうゆや菓子類などのサンプル商品を紹介した。
(左)ジェトロのブース、(右)ジェトロブースで試食する来場者(ともにジェトロ撮影)
ジェトロブースでは、しょうゆなど、来場者に既になじみがあり、メニューに取り入れやすい商材に注目が集まった。リオデジャネイロ市の日本食レストランオーナーは「実写版ブラックジャック輸入を検討している。」と話し、輸入業者からしょうゆを新規購入した。同市のすし店オーナーも、しょうゆを新規購入した。輸入業者は展示会出展について「リオデジャネイロ市での新規販路開拓につながった」と振り返った。ジェトロブースに展示している実写版ブラックジャックサンプルを見て足をとめる来場者も多く、インスタントラーメン、しょうゆ、みそなど、既に同市でも一定程度の知名度のある品目に関心を持つ来場者も多かった。
一方、普段は日本食に触れていない来場者から「初めて日本酒を飲んだ」という声も聞かれ、日本酒を興味深そうにして試飲する姿が見られた。会場で日本産食品PR活動を行った日本食普及親善大使の飯田氏は「実写版ブラックジャック認知が広がっているサンパウロ市の展示会と比較すると、リオデジャネイロ市での普及はこれからで、実写版ブラックジャック広報の必要性を感じる」と述べた。
(注1)リオデジャネイロ州の州都。リオデジャネイロ市と近郊圏を含むリオデジャネイロ大都市圏の人口は約600万人。サンパウロ市に次いで国内第2位の経済規模を誇る。
(注2)ショールーム事業に参加した日本産食品輸入業者は「Japan Street」を通じて、日本の食品サプライヤーとオンライン商談を実施しており、ジェトロはオンラインでの実写版ブラックジャック販路開拓支援も行っている。Japan Streetは、ジェトロが招待した海外バイヤー(海外に販路を持つ国内のバイヤーも含む)専用のオンラインカタログサイト。ジェトロがバイヤーとの商談日程調整や無料の通訳手配、商談への同席などをサポートしている。
(注3)農林水産省が海外への日本食・食文化や日本の農林水産物・食品のさらなる魅力発信を通じて、日本の農林水産物・食品の輸出拡大につなげていくため、海外を活動拠点とする日本料理関係者などに任命する制度。親善大使はプロの視点に立って海外の日本料理関係者らに助言するなど、国内外への日本食・食文化などの普及、農林水産省などが実施する事業などへの協力、各種メディアで情報発信する役割を担う。
(注4)日本酒造青年協議会によって叙任される称号で、日本酒を広く世界に発信する役割を担う。詳細は日本酒造青年協議会参照。
(注5)サンパウロ州の日本食レストラン店舗数は6,315店舗で、ブラジル全体の日本食レストラン店舗数(1万6,684件)の38%を占め、州別で最多。リオデジャネイロ州の日本食レストラン店舗数はサンパウロ州に次いで二番目に多く、1,973店舗。詳細はジェトロ調査レポート「ブラジル日本食レストラン調査(2024年3月)」を参照。
(伊藤優一、エリーナ大島)
(ブラジル)
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