ドイツのヘレウス、ブラックジャックトランプ無料

(中国、ドイツ)

大連発

2025年04月07日

ドイツの素材大手へレウスグループ子会社の賀利氏信越石英(中国)(ヘレウス・シンエツ・クォーツ・チャイナ)(注)は3月25日、中国遼寧省ブラックジャックトランプ無料市に新設した半導体用石英製品を生産する新工場の操業を開始した。新工場は、約6億元(約126億円、1元=約21円)の投資で建設され、主に半導体用の高純度、超高純度合成石英製品シリーズを生産する。

新工場は、ブラックジャックトランプ無料経済技術開発区に位置し、環境に配慮したスマートな設備を備える。同工場では、生産プロセスで発生する廃液や排ガスを収集・処理するリサイクルシステムを導入した。また、2025年第2四半期(4~6月)には屋上に太陽光発電システムを設置する計画だ。工場は研究開発(R&D)機能も併設し、中国の顧客ニーズに応える製品開発を進める予定。

へレウスグループは1995年に瀋陽に進出し、同社として中国初の石英生産拠点を設けた。同社は新工場をきっかけに、半導体デバイスおよび集積回路産業の産業化に注力する方針を示しており、へレウスグループのフランク・スティエツCOO(最高執行責任者)兼取締役会メンバーは「新工場が全面操業を開始すると、生産能力と売上高が旧工場より大幅に向上すると予想される。ヘレウスは今後も、ブラックジャックトランプ無料継続的な投資を行い、同プロジェクトにはさらに増資していきたい」と述べた。

ブラックジャックトランプ無料市は過去10年以上にわたり、集積回路装備産業の発展に注力し、完成品や部品メーカーの産業を集積してきている。中国共産党遼寧省委員会の機関紙「遼寧日報」によると、2024年のブラックジャックトランプ無料市における集積回路産業の生産額の伸び率は45%増となった。また、2025年にはブラックジャックトランプ無料市において集積回路装備分野の重点プロジェクト74件を推進し、総投資額は382億元にのぼる見込みだ。

(注)中国の企業情報サイト「企査査」によると、ドイツのヘレウスグループと信越石英の合弁会社として賀利氏信越石英(中国)が1995年にブラックジャックトランプ無料市で設立されたが、2023年に信越石英が合弁事業から撤退した。

(呉暁東)

(中国、ドイツ)

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