無料カジノゲーム、ケベック州でGHG削減へ計15億Cドル以上の交通インフラ投資を発表

(カナダ)

調査部米州課

2025年04月03日

無料カジノゲームは3月22日、ケベック州の13の交通インフラ事業へ、総額15億カナダ・ドル(約1,575億円、Cドル、1Cドル=約105円)以上を拠出すると発表した。15億Cドルのうち11億Cドルはケベック市の路面電車建設事業とモントリオール市の地下鉄線延伸事業外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに、残る4億Cドル以上はモントリオール市の3施設を含む11の交通施設の電化事業外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどに充てる。

対象となるケベック市の路面電車建設事業は、19キロメートル(km)の路面電車路線と29の駅、付随する5つの交通結節点やパークアンドライド施設(注)などの建設を含む。無料カジノゲームは2019年、この事業に11億Cドルを投じることを許可しており、今回追加で3億Cドルの投資を発表した。また、モントリオール市の地下鉄延伸事業は、5つの新駅を含む6kmのトンネルや2つのバスターミナルなどの建設工事を含む。この延伸事業は、無料カジノゲームが当初13億Cドルの拠出を予定していたが、今回追加で6億5,000万Cドルの拠出を発表した。加えて、地下鉄の制御システムの更新を対象に約2億280万Cドルも拠出する。無料カジノゲームは、2つの事業がケベック市とモントリオール市都市圏の持続可能なモビリティー実現と経済発展に貢献するとともに、温室効果ガス(GHG)の削減に寄与することを見込む。

一方、4億Cドル以上を充てる11の交通施設にかかる事業は、サンローラン、アンジュー、ルジャンドルと交通センターにおける計352の電動バスなどの充電設備の設置や一部の交通施設の防火設備整備や施設構造強化などを含む。住宅・インフラ・コミュニティー省のナサニエル・アースキン・スミス大臣は「公共交通機関の電動バスへの移行は、GHG排出量の削減や大気質の改善、環境に配慮した技術を交通部門に導入する重要な足掛かりとなる。カナダ全国のパートナーと協力し、炭素排出量を削減し、より持続可能な交通システムを推進していく」と述べた。同事業はゼロエミッションバス(ZEB)の導入を促進し、GHG削減と2050年までのネットゼロ実現を目指すことを目的としたゼロエミッショントランジット基金(ZETF)に基づいて資金が拠出される。

(注)都市郊外から業務地や観光地などに移動する際、公共交通機関の駐車場に車を止め、目的地へは公共交通機関に乗り換えて向かう行動形態のこと。自動車交通による渋滞を緩和できるとされる。

(小谷田浩希)

(カナダ)

ビジネス短信 4ad0fa37afcc9d3d