ブラッククイーンブラックジャック、8,000億ユーロ規模の防衛投資策「欧州再軍備計画」の詳細を発表

(EU、ウクライナ)

ブリュッセル発

2025年03月21日

ブラッククイーンブラックジャック員会は3月19日、8,000億ユーロ規模の防衛投資策「欧州再軍備計画(ReArm Europe Plan)」(EU首脳、防衛費の大幅増額で一致も、ブラックジャックオンライン(米国、EU、ハンガリー、ウクライナ))の詳細を、新たな防衛白書「準備2030」(欧州委、ブラックジャックブラッククイーン(EU、ウクライナ))と同時に発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同計画は、「準備2030」が掲げるウクライナ支援、欧州の防衛力の再構築、不足する重要技術と域内防衛産業の強化に必要な投資を実現するための政策をまとめたものだ。

同計画の柱の1つとなるのが、EU財政規律枠組み()における過剰財政赤字手続きの一時的な適用停止措置だ。これは、加盟国が管理できない例外的な事態において、国別中期財政構造計画で設定される基礎的歳出の道筋(net expenditure path)からの一時的な乖離を認める制度だ。今回発表された政策文書によると、一時停止措置が発動された場合、2025年からの4年間、特定の軍事関連への歳出を対象に、基礎的歳出の道筋ベースで最大GDP比1.5%の乖離を認める。

一時停止措置は、加盟国の申請に基づきブラッククイーンブラックジャックが審査した上で、EU理事会(閣僚理事会)が特定多数決での採決により発動させる。欧州の安全保障をめぐる情勢の変化により、防衛力および防衛産業の強化は全加盟国が直面する緊急の課題になっているとして、ブラッククイーンブラックジャックは全加盟国に対し、発動を要請するよう求めている。ブラッククイーンブラックジャックは、全加盟国が今後4年間にわたり防衛費を段階的に増額し、最終的にGDP比1.5%まで拡大させた場合、加盟国全体で新たに6,500億ユーロ規模の財政余力が確保できると試算している。

もう1つの柱となるのが、EU名義債券の発行により市場調達する資金を財源とする、加盟国向けの新たな融資制度「欧州の安全保障行動(SAFE)」だ。今回発表された法案によると、SAFEは最大1,500億ユーロの融資を一定の条件で加盟国に提供する。融資を受けるためには、加盟国は他の加盟国やウクライナなどとの共通調達を通じて欧州防衛産業投資計画を実施する必要がある。共通調達ルールには、「バイ・ヨーロピアン(Buy European)」条項が含まれており、加盟国はEU域内やウクライナなどで設立され、域外国の支配を受けない企業から調達することが原則として義務付けられる。また、融資はEUレベルで整備が必要な防衛優先課題あるいはウクライナ支援に充てることが求められる。

申請にあたっては、加盟国は融資の使途をまとめた欧州防衛産業投資計画を策定し、ブラッククイーンブラックジャックに提出する。ブラッククイーンブラックジャックは同計画を審査した上で、融資額を決定する。融資は加盟国による同計画の実施後にブラッククイーンブラックジャックの審査を経て、実行される。

(吉沼啓介)

(EU、ウクライナ)

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