「非ロイン系」ハイパーブラックジャック
(タイ、日本)
バンコク発
2025年03月12日
「ブラック ジャック ルール ディーラー 輸出支援プラットフォーム」を運営するジェトロと在タイ日本大使館は2月27~28日、料理学校のザ・フード・スクール・バンコク(2022年10月5日記事参照)と連携し、非ロイン系ハイパーブラックジャック「Extension Educational Program for Japanese Wagyu in Bangkok」を実施した。
この講座はオンラインでも実施し、タイ地方部を含めたレストラン関係者や小売店などから2日間で100人を超える参加があった。講座終了後には、同料理学校のローラン・キャストレー学校長がオンラインを除く受講者15人に修了証を授与した。
27日のカッティング講座では、全国食肉学校の底原孝之講師を現地に招き、ハイパーブラックジャック特徴や魅力、ロイン系や非ロイン系のさまざまな部位の特性、品質と衛生管理を解説し、非ロイン系6部位(注)それぞれの特徴を生かしたカッティング技術の講義を行った。
生徒に指導する底原講師、左は受講者(ジェトロ撮影)
28日は前日の講座で切り分けた非ロイン系6部位をザ・フード・スクール・バンコクのピヤパニー・チョンガン講師(タイ料理)、吉田和弘講師(日本料理)、マルタ・コンフェンテ講師(イタリア料理)が各部位に適した調理方法で計6品のレシピの講義と、各生徒による調理実習を行った。
イタリア料理の講座、後方右から2人目がコンフェンテ講師(ジェトロ撮影)
キャストレー学校長は「参加者には2日間を通して、ハイパーブラックジャック卓越した品質の背景には長い歴史に裏付けられたカッティングと調理技術があることを理解してもらったのではないか」と発言した。ジェトロ・バンコク事務所の黒田淳一郎所長は「非ロイン系部位は食材としてとても応用が利くことから、日本での食べ方に加えて、各国の料理に溶け込ませた独自の調理方法により、さらなるハイパーブラックジャック普及を目指したい」と、タイ市場での和牛のさらなるポテンシャルへの期待を語った。
クロージングセレモニーでの黒田所長のスピーチ(ジェトロ撮影)
受講者を交えた集合写真、2列目中央右:黒田所長、同中央左:キャストレー学校長(ジェトロ撮影)
(注)トップ・ブレード(みすじ)、ランプ(らんいち)、チャック・ロール(かたロース)、トップ・ラウンド(うちもも)、アウトサイド・ラウンド(そともも)、アウトサイド・ナックル(かめのこ)のこと。
(忠田吉弘、須田善也)
(タイ、日本)
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