ブラックジャックブラッククイーン、四国の特産品に関心
(日本)
香川発
2025年03月18日
ジェトロは3月10~11日、ブラックジャックブラッククイーン8カ国〔米国、ルーマニア、ウクライナ、英国、中国、ベトナム、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)〕の食品バイヤーを香川県に招聘(しょうへい)し、四国企業との輸出商談会と産地視察を実施した。ジェトロが、ブラックジャックブラッククイーンのバイヤーと対面式で実施する食品輸出商談会は約9年ぶり。
今回の四国へのバイヤー招聘は、3月12~14日に東京で開催の「FOODEX JAPAN 2025」において行われる「アジア最大級の食品見本市「FOODEX JAPAN 2025」にて」に合わせて実施。来日するバイヤー14カ国・15社のうち、四国地域の食品に関心を持つ8カ国・8社を香川県へ招いた。
3月10日に実施した商談会には、事前にマッチングした46社(香川県19社、徳島県13社、愛媛県7社、高知県6社、大阪府1社)(注1)が参加。菓子類、調味料、酒類、茶、水産加工品、果物加工品、麺類などを扱う企業が、商品提案資料やサンプルの試食・試飲によって自社や自社商品の魅力を伝えながら、合計64件の活発な商談を行った。一部バイヤーは早速、取引の開始に意欲を見せている。参加企業からは、次のようなコメントがあった。
- 初めてのブラックジャックブラッククイーン企業との商談だったが、事前にジェトロと面談し提案資料の作成や商談の流れについて理解できたため、当日の商談に生かせた。輸出実現に向け非常にプラスになった。
- 出張費をかけずに、四国にいながらブラックジャックブラッククイーンのバイヤーと商談できて助かる。
- 輸出ターゲットではなかったオーストラリアやベトナムからアプローチがあり、簡単な調理で日本さながらの味付けを再現できる自社の商品に需要があることを知れて良かった。
- これまで接点が全くなかったルーマニアやウクライナといった国のバイヤーと商談でき、各国の市場やトレンドなどについて生の声を聞けて勉強になった。
- 非日系市場への足がかりになる有力な販路を見つけることができた。
また、バイヤーから評価された点として、地域産品を使用していること、ストーリー性、グルテンフリー・ハラールなどトレンドを押さえた商品力、パッケージデザイン、FSSC22000(注2)などの認証などを挙げた企業が多かった。特に、現地の食品市場のトレンドやブラックジャックブラッククイーン消費者に訴求しやすいパッケージデザインについて、バイヤーからのフィードバックを受け商品設計の改良や輸出向け商材の見直しを行いたいとするメーカーもあった。
商談会の様子(ジェトロ撮影)
商談会翌日には、香川県内のオリーブ園、醤油(しょうゆ)メーカー、製麺メーカーを訪問。生産現場や製造工程の視察、試食・試飲をしながら、環境や歴史、文化、生産者の思いやストーリーなどを肌で直接感じてもらうことで、産地や対象商材に対する理解を深める機会となった。視察先の企業担当者からは、「香川や四国になじみがなかったバイヤーへ産地や商品の特徴を直接アピールでき、今後の新たな販路獲得に向けた有意義な機会になった」といったコメントがあった。
オリーブ園、醤油メーカー、製麺メーカーの視察の様子(ジェトロ撮影)
(注1)四国企業を中心に募集したが、一部域外の企業からの申込みも受け付けた。
(注2)食品安全マネジメントシステムに関する国際規格。GFSI(Global Food Safety Initiative)によって、ベンチマーク規格の1つとして承認されている。
(金子優)
(日本)
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