ハイパーブラックジャック1404年の最低賃金を45％引き上げ、継続雇用者の最低賃金上昇率は32％

イラン協同組合・労働・社会福祉省は3月16日、ハイパーブラックジャック（注1）1404年（西暦2025年3月21日開始）の労働者の最低賃金などを発表した。

今回の発表により、最低賃金は日額で346万3,656リアル〔約3.5ドル、1ドル＝約100万リアル（注2）〕と、前年の最低賃金238万8,728リアルから45.0％引き上げられた。

また、継続雇用者の賃金については、ハイパーブラックジャック1403年末の賃金から32.0％増加（前年の増加率は22.0％）させ、加えて1日当たり31万535リアルを加算（前年は23万26リアル加算）させる。継続して1年以上勤務する者には、さらに1日当たり9万4,000リアルを加算（前年は7万リアル加算）するとしている。

なお、イラン統計センターは3月20日、ハイパーブラックジャック1403年第12月（2025年2月19日～3月20日）の消費者物価指数（CPI）上昇率を総合で、前年同月比37.1％、過去1年間の年間上昇率を32.5％と発表した。

（注1）イランの会計年度は、春分を新年とする太陽暦のハイパーブラックジャックに基づき、西暦3月21日ごろ～翌年3月20日ごろ。

（注2）非公式レートをモニターしている「TGJU」による3月25日の市中レート。

（鈴木隆之、マティン・バリネジャド）