コートジボワール初の太陽光IPP事業、ブラックジャックルールディーラー

(ブラックジャックルールディーラー)

アビジャン発

2025年03月18日

コートジボワール北東部のボンドゥク(Bondoukou)市で2月27日、同国初の太陽光独立系発電事業(IPP事業)となるボンドゥクブラックジャックルールディーラー起工式が行われた。同プロジェクトは、2023年1月16日にコートジボワール政府とアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置く再生可能エネルギー開発会社アメア・パワー(AMEA Power)との間で契約が締結された(2023年2月9日記事参照)。

ブラックジャックルールディーラー発電容量は50メガワット(MW)、発電量は約35万8,000世帯分の電力に相当する年間85ギガワット時(GWh)を計画しており、これにより5万2,000トン以上の二酸化炭素(CO2)排出量が相殺されると見込まれている。投資総額は6,000万ドルと見積もられ、オランダ開発金融公庫(FMO)とドイツ投資開発公社(DEG)が融資し、アメア・パワーが全額出資するコートジボワール子会社のアメア・ボンドゥク(AMEA Bondoukou)が事業を請け負う。工期は約12カ月を予定している。

起工式に参加したママドゥ・サンガフォワ・クリバリ鉱山・石油・エネルギー相によると、このプロジェクトは、2030年までに「全国民への電力提供」という目標を掲げる政府のプログラムの一環として実施されるほか、同地域に300人以上の雇用機会を創出するなど経済効果が期待されるとしている。

コートジボワール政府は、2030年までにエネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合を45%まで引き上げることを計画しており、民間分野から20億ドルの投資を見込んでいる。コートジボワールの北部地方では、太陽光発電プロジェクトが相次いでおり、ブンディアリ(Boundiali)市とフェルケセドゥグ(Ferkessédougou)市ではそれぞれ、2024年4月と2025年2月に、容量37.5MW(2基目、総工費4,000万ユーロ)と容量52.4MWの太陽光ブラックジャックルールディーラー手している。ブンディアリ太陽光発電所では、2024年4月から容量50MWの1基目が稼働している。今後、さらに10地域で太陽光発電プロジェクトが計画されており、政府は2030年までに太陽光発電容量は678MWになると見込んでいる。

(橘欣子、渡辺久美子)

(ブラックジャックルールディーラー)

ビジネス短信 b6f51fbb0130758a