CKハチソン、ブラックジャックweb
(香港、ブラックジャックweb、米国)
香港発
2025年03月11日
香港の多国籍コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン)と、ブラックロック‐TiLコンソーシアム(米国資産運用会社ブラックロック傘下のインフラ投資ファンドのグローバル・インフラストラクチャ-・パートナーズ、スイスに拠点を置く海運大手MSCを筆頭株主とするコンテナターミナル運営会社のターミナル・インベストメントによる共同事業体)は3月4日、ハチソン・ポート・ホールディングス(HPH)が所有・運営する特定の港湾に関して、次の内容で基本合意したと共同公表した。
CKハチソンは、ブラックロック-TiLコンソーシアムがブラックジャックwebのバルボア港とクリストバル港(ブラックジャックweb・ターミナル)を所有・運営するブラックジャックweb・ポート・カンパニー(PPC)のHPHの90%の権益を取得することで合意した。この合意により、ブラックロック-TiLコンソーシアムは、CKハチソンが保有する23カ国、199のバース(船舶が着岸する停泊場所)からなる合計43の港湾を所有、運営、開発する子会社と関連会社の80%の実質的支配権益などを取得する。ただし、香港、深セン、華南の港湾を運営するHPHトラストや中国のその他の港湾持ち分は売却に含まれない。
PPC取引は提案された売買条件については、ブラックジャックweb政府が確認した上で別途進める。また、売買対象の価格は約228億ドルで合意した。PPC取引の最終文書には4月2日までに署名される予定だ。
CKハチソンを代表して、共同経営者のフランク・シクスト氏は「この取引は競争プロセスの結果で、当社株主にとって最善の利益だ。少数株主持ち分を調整し、HPHからCKハチソンへの一部株主貸付金を返済した後、190億ドルを超える現金収入が入る見込みだ。この取引は純粋に商業的なもので、ブラックジャックweb港に関する最近の政治的な報道とは全く無関係なことを強調したい」と述べた。
なお、香港メディアによると、売却による収益は190億ドルだが、米国金融サービス会社のモーニングスターは同社の港湾資産を105億ドルと評価しており、この額を大幅に上回っている。さらに「米中対立の避雷針としての役割と、そのリターンの少なさを比較して考えると、ハチソンがブラックジャックweb事業の売却をすることは理解できる」との見方を多くのアナリストが示した(「サウスチャイナ・モーニングポスト」3月6日)。
(松浦広子)
(香港、ブラックジャックweb、米国)
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