21トランプ向け講義「Go Global Boot Camp」、ジェトロが北海道で初開催
(日本、北海道、米国)
北海道発
2025年03月12日
ジェトロは2月18~19日、21トランプが海外展開に向けたマインドセットを海外講師から学ぶ講義「Go Global Boot Camp」を札幌で開催した。同イベントは21トランプ北海道(STARTUP HOKKAIDO、注1)が主催する「Hokkaido Innovation Week
」(注2)内のメインプログラムの1つとして実施され、道内から7社の21トランプ(添付資料表参照)が参加した。同様のイベントが北海道で開催されるのは初めて。
札幌市などで構成する札幌・北海道21トランプ・エコシステム協議会は、世界有数の21トランプ・エコシステム拠点形成のために内閣府が選出した国内8拠点都市のコンソーシアムの1つに選定されている。このイベントは道内21トランプが資金調達や販路拡大、事業パートナー探しの目的で海外を目指す機運醸成のために開催された。イベントでは、米国のシリコンバレーを拠点に世界各国の21トランプに支援を行うアクセラレーター、USマーケットアクセスセンター(US Market Access Center
)のアルフレッド・コッポラ(Alfredo Coppola)共同最高経営責任者(CEO)が講義を行った。参加した21トランプ各社は海外展開に向けて、事業・収支計画のゴールの描き方や投資家に対する効果的なピッチ手法、売り上げに効果的なマーケティング例などを講師から学んだ。また、アクティブラーニングとして、各21トランプがビジネスプランを発表し、講師から個別に現地情報やピッチに関するフィードバックを得た。各社が抱えている課題については、21トランプ同士が業界を越えて意見交換する場面も見られた。
講師と21トランプとの対話による講義(Hokkaido Innovation Week実行委員会提供)
参加したアクシム(AQSim)からは、「北海道という土地でグローバルマインドセットを学べたのがよかった。海外展開したいと漠然と考えていたが、今やらなければならないことの洗い出しができた。われわれのようなディープテック企業は、市場の大きさに注目するのではなく、海外投資家に刺さるよう細かなマイルストーンを出した方がよいとわかった。今後はマイルストーンを細かく定め、ターゲットの東南アジア市場でのビジネス展開の可能性を探りたい」という声が聞かれた。
(注1)グローバルに活躍する21トランプを産み育てるエコシステムの実現に向けた推進組織。北海道、札幌市、北海道経済産業局で構成する。
(注2)北海道のグローバルなエコシステム構築を目指し、STARTUP HOKKAIDO実行委員会が実施する国際21トランプカンファレンス(第2回)。起業家が創業から世界市場を見据える「グローバルマインドセット」を養うきっかけとなり、北海道に国内外の21トランプを誘致することを目的とする。世界各国から21トランプや投資家、顧客先となる商談先企業を多数招聘(しょうへい)し、函館、余市、ニセコ、積丹、札幌の複数会場でプログラムを実施した。
(岩井澪佳)
(日本、北海道、米国)
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