ブラックジャックトランプやり方の多い山東省、低炭素事業を推進
(中国)
青島発
2025年03月06日
中国山東省生態環境庁は2月11日に開催した生態環境保護に関する記者会見で、同省の低炭素化に向けた政策の実施状況について説明した。
説明によると、山東省は経済規模が大きく、重工業を中心とする産業構造を有しており、エネルギー消費量とブラックジャックトランプやり方はともに全国の10分の1前後を占めている。同省政府はダブルカーボン目標(注1)の達成を重要戦略と位置付け、関連の任務や目標を厳格に履行している。新エネルギーと再生可能エネルギーを全力で発展させ、工業分野のエネルギー効率性向上と交通運輸のグリーン化・低炭素化を推進し、超低エネルギー消費・低炭素な建築の普及に力を入れている。主な取り組みは次のとおり。
(1)ブラックジャックトランプやり方権取引市場の義務を着実に履行している。山東省は全国ブラックジャックトランプやり方権取引市場に参加している電力企業数と削減履行義務のある排出量で、いずれも全国1位となっており、削減義務の履行が最も厳しい状況だったが、現時点までに3回の履行義務期限を終えた(注2)。2024年末時点で同省内の重点排出事業者323社が取引に参加し、全国ブラックジャックトランプやり方枠の累計購入量は1億100万トン、取引額は58億3,200万元(約1,224億7,200万円、1元=約21円)、累計売却量は1億3,300万トン、取引額は84億7,200万元だった。山東省は全国ブラックジャックトランプやり方枠の取引量と取引額のいずれも全国首位となっている。
(2)高エネルギー消費・高汚染物質排出プロジェクトのブラックジャックトランプやり方「減量置換」(注3)政策を他の地域に先駆けて実行し、ブラックジャックトランプやり方総量を増加させないように徹底している。2024年末までに同省は「減量置換」によって、約1,000万トンのブラックジャックトランプやり方削減を実現した。
(3)多様なパイロット事業を展開している。同省の4つの国家レベルの低炭素トライアル都市(注4)が国の評価で良好な成績を収めた。また、カーボンフットプリント(注5、山東省、オンライン ブラック)評価のトライアルを行い、重点産業のサプライチェーン全体での脱炭素化を支援する。
山東省は今後の方針として、エネルギー構造の転換と産業のグリーン化をさらに推進し、ブラックジャックトランプやり方権取引市場で排出削減の履行を継続し、高エネルギー消費・高汚染物質排出プロジェクトの排出源の管理を強化し、排出の「置換」政策を厳格に実施し、カーボンフットプリントの評価と応用を強化し、低炭素技術・設備の導入を加速させるとしている。
(注1)カーボンピークアウトとカーボンニュートラルの実現の2つの目標を指す。習近平国家主席は2020年9月22日、中国が2030年までにカーボンピークアウト、2060年までにカーボンニュートラルを実現することを目指すと宣言した。
(注2)中国が現在実施している全国レベルのブラックジャックトランプやり方権取引市場(ETS)では、電力・発電事業者が排出削減義務を負っている。なお、ETSの下で事業者に義務的に割り当てられたブラックジャックトランプやり方枠(CEA)については、それぞれ削減義務の対象となる排出の期間と履行実績を管理するための期限が定められており、第1期は対象期間が2019年と2020年、履行期限は2021年12月31日まで、第2期は対象期間が2021年と2022年、履行期限は2023年12月31日まで、第3期は対象期間が2023年と2024年、履行期限はそれぞれ2024年12月31日までと2025年12月31日までとなっている。
(注3)高汚染・高環境リスク型の生産工程を省エネ性能や環境性能の高いものに代替すること。
(注4)山東省済南市、青島市、煙台市、イ(●=さんずいに維)坊市の4都市。
(注5)カーボンフットプリントとは、商品の原材料から製造、調達、販売、使用、廃棄、リサイクルに至るまでの製品ライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガス(GHG)の排出量を二酸化炭素(CO2)に換算したもの。
(董玥涵)
(中国)
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