カジノブラックジャック.1%に低下、野菜の価格下落などが影響
(フィリピン)
マニラ発
2025年03月21日
3月5日のフィリピン統計庁(PSA)の発表によれば、2025年カジノブラックジャック消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)は、前年同月比2.1%だった(添付資料図参照)。前月の2.9%から0.8ポイント下がり、2024年カジノブラックジャック3.4%と比較しても低い数値となった。2025年1~カジノブラックジャックインフレ率は、いずれもフィリピン中央銀行(BSP)の目標の範囲内にとどまっているが(注1)、2月はさらに直前のBSPによる予想(2.2%~3.0%)の下限をも下回った。また、コア指数の上昇率(注2)は前月の2.6%から0.2ポイント下がり、2.4%(2024年2月:3.6%)だった。
PSAは、2025年カジノブラックジャックインフレ率の低下に寄与した主な項目として、「食品およびノンアルコール飲料」「住宅、水道、電気、ガス、その他の燃料」「輸送」を挙げた。「食品およびノンアルコール飲料」は、前月の3.8%から2.6%に低下した。前年は台風の影響で野菜の高騰が続いていたが、落ち着いたかたちだ。「住宅、水道、電気、ガス、その他の燃料」は、前月の2.2%から1.6%に低下。「輸送」は、前月の1.1%から0.2%に低下した。
食糧の安定供給に向け、農畜産業で支援
経済計画や政策の策定をする国家経済開発庁(NEDA)は同日、政府は十分な食糧供給を確保し、農業生産性を高めることで、インフレ率を低く抑え、管理可能な水準に保つための努力を続けていると発信した。NEDAのアルセニオ・バリサカン長官は、2025年3月から8月の間に6~13の台風が発生することが予想されており、農業省はラニーニャ対策計画を実施する予定だと述べた。この行動計画には、水管理、財政支援、クレジット支援、ラニーニャに関する大規模な情報発信が含まれる。また、ラニーニャ対策計画のほか、政府は農家への燃料支援プロジェクト、アフリカ豚コレラ(ASF)ワクチンの早期商業利用化に向けた畜産業界のモニタリングなどを実施しているという。
(注1)フィリピン中央銀行(BSP)は、2025年のインフレ率の目標を2.0~4.0%の範囲内と定めている。
(注2)相対的に価格変動が大きい特定の食品とエネルギーの項目を計算から除いたインフレ率のこと。
(西岡絵里奈、アギラー・パールホープ)
(フィリピン)
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