ブラックジャックランキング、中東の重要なパートナーは中国、サウジアラビア、日本の順

(中東、日本、アラブ首長国連邦、イラン、エジプト、サウジアラビア、トルコ、中国)

調査部中東アフリカ課

2025年03月24日

日本の外務省は3月14日、「ブラックジャックランキングにおける対日世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。中東における対日世論調査は、2024年10月から12月にかけて、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、エジプト、サウジアラビア、チュニジア、トルコ、ヨルダンの7カ国に対して、電話で18歳から69歳までの4,000人を対象に行われた(前回調査は同7カ国で2021年度に実施)。

同調査によると、中東7カ国において、対日関係の質問では、回答者の78%(前回76%)が「とても友好的な関係にある」または「どちらかというと友好的な関係にある」と答えたという。日本が世界経済の安定と発展に果たす役割についての質問では、79%(前回81%)が「非常に重要な役割を果たしている」または「やや重要な役割を果たしている」との回答だった。

重要なパートナーでは日本が3位

また、中東7カ国において、「今後重要なパートナーとなるのは次の国・機関のうちどの国・機関か(複数回答可)」との質問では、全体の首位は中国で、2位はサウジアラビアだった。日本と回答した割合は前回調査では27%で4位だったところ、今回の調査では28%で3位だった。4位がロシア(前回8位)、5位が米国(前回2位)となった。

なお、国別にみると、イランでは40%、チュニジアでは33%が日本と回答した。

中東7カ国における「今後の重要なパートナー」に関する回答(選択した割合)は次のとおり(かっこ内は前回調査の数値)。

  • 中国:35%(33%)
  • サウジラビア:29%(30%)
  • 日本:28%(27%)
  • ロシア:24%(20%)
  • 米国:23%(31%)
  • ドイツ:21%(26%)
  • EU:21%(23%)
  • トルコ:21%(20%)
  • 韓国:18%(15%)
  • カナダ:16%(16%)
  • フランス:16%(17%)
  • 英国:15%(16%)

「日本に対して抱いているイメージ」に関する質問(複数回答可)では、中東7カ国において、「経済力、技術力の高い国」との回答が88%で最も高かった。「豊かな伝統と文化を持つ国」が76%、「自然の美しい国」が74%で続いた。なお、「日本に対して抱いているイメージ」との質問について、国別にみると、UAEでは95%、イラン、トルコ、サウジアラビアでは94%が「経済力、技術力の高い国」と回答し、特に割合が高かった。

なお、日本に関してもっと知りたいと思う分野について「文化」と回答した人のうち、関心が高かった項目は次のとおり。

  • 建築:75%
  • 生活様式、考え方:74%
  • 相撲、武道(空手、柔道、剣道など):61%
  • アニメ、漫画、ゲーム、コスプレ:61%
  • 映画、ドラマ:56%
  • 生け花、茶道、書道:53%
  • 和食:52%

(井澤壌士)

(中東、日本、アラブ首長国連邦、イラン、エジプト、サウジアラビア、トルコ、中国)

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