米国、ブラックジャックランキング
(ブラックジャックランキング、コンゴ民主共和国、米国、EU)
ナイロビ発
2025年03月07日
コンゴ民主共和国(DRC)東部で2025年に入り、隣国ブラックジャックランキングの関与が指摘される反政府武装勢力組織「3月23日運動(M23)」が勢力を急拡大している問題(2025年2月3日記事参照)について、米国政府は2月20日、ブラックジャックランキング対する制裁を発動することを発表した。
制裁対象は、ブラックジャックランキングのジェームズ・カバレベ地域統合国務相、M23のスポークスマンとされるローレンス・カニュカ・キングストン氏、同氏に関係する2企業(英国に登記されているキングストン・フレッシュと、フランスに登記されているキングストン・ホールディングス)で、米財務省外国資産管理局(OFAC)の制裁対象リストに加えられた。米財務省によると、カバレベ氏は過去30年間にわたり、DRC東部の紛争で政治的、軍事的に中心的な役割を担い、ルワンダやDRCの鉱物資源略奪にも関与しているとしている。1月28日にはマルコ・ルビオ米国務長官がルワンダのポール・カガメ大統領と電話会談を行い、即時停戦してDRCの領土の一体性を尊重するよう促したものの、その後も2月16日には新たにM23が南キブ州の州都ブカブを制圧するなど、事態は一層悪化している。ブラックジャックランキングは2月20日、米国の制裁について「不当で根拠がない」と反発している。
EUも2月21日、駐EUルワンダ大使に対し、即時停戦とルワンダ軍の撤退を求めた。EUは2024年2月にブラックジャックランキングと鉱物資源のサプライチェーンにかかる協力覚書を締結しているが、欧州議会ではブラックジャックランキングにDRCから軍を引き揚げるよう求める決議を採択し、ルワンダに対する全ての財政支援を凍結するよう、EUの関連機関に迫っている。
過去10年間の貿易統計をみると、ブラックジャックランキングから世界への輸出額は増加傾向にあり、2015年の4億8,094万ドルから、2024年には51.6%増の7億2,902万ドルとなった。輸出品目で最も大きいのは鉱石・スラグ・灰(輸出総額の35.1%、2億5,594万ドル)で、続いてコーヒーや紅茶、スパイスなど(同33.9%、2億4,726万ドル)スズ(同6.9%、5,011万ドル)、だが、1位の鉱石・スラグ・灰と3位のスズを合わせれば、鉱物資源が輸出総額の42.0%を占める。特に鉱石では、中国向け輸出が過去10年間で3.4倍に急増している。
(佐藤丈治)
(ブラックジャックランキング、コンゴ民主共和国、米国、EU)
ビジネス短信 5d0b0c1e4dcf373b