欧州産業連盟、将来の労働人口減を見据え、ブラックジャックブラッククイーン
(EU)
ブリュッセル発
2025年03月26日
ビジネスヨーロッパ(欧州産業連盟)は3月7日、国際女性の日(翌8日)に合わせ、欧州におけるブラックジャックブラッククイーンの平等の実現に向けた提言書を発表した(プレスリリース
)。今後、EUの同分野の戦略策定に当たり、女性の起業やキャリア形成の新たな機会として、特にグリーン化とデジタル化への参画に焦点を当てるべきと提言し、女性の労働市場参加を促し、雇用のミスマッチや人手不足の解消につなげ、包摂的で競争力ある欧州経済を実現すべきと述べた。
欧州でも少子高齢化による労働人口の減少と、それに伴う経済や社会システムへの負担の増加が懸念されている。EUでは女性は男性より教育水準が高い傾向にあるが、2023年の就業率は男性80.4%に対し、女性は70.2%と低い。仕事と家庭の両立のため、パートタイムや期限付きの職についている割合も高い(パートタイムの割合は、男性の8.4%に対し、女性は28.5%)。欧州委員会の試算によると、女性の労働市場参加が進むと、2030年までに労働人口が約1,730万人増加する。しかし、ビジネスヨーロッパは、社会にいまだある性別に基づく固定観念が女性の進学やキャリア選択に影響し、ブラックジャックブラッククイーンの実現を阻む大きな要因となっていると指摘した。
そこで、「ブラックジャックブラッククイーンは経済成長、イノベーションと社会結束の原動力」と述べ、被雇用者と起業家双方に焦点を当てた女性の社会進出を促進させる包括的な取り組みが必要として、EUと加盟国に対し、次の政策を提言した。
(1)女性の労働市場への参加を支援
- 女性の労働意欲の低下につながる可能性がある税や社会保障制度の改正。
- 質が高く、手頃な価格で利用できる保育や高齢者介護サービスの整備。
(2)固定観念を打破
- 初等教育から男女問わず固定観念にとらわれない進学や職業選択につながる教育環境の整備など、ブラックジャックブラッククイーンに向けた戦略の立案。
(3)デジタル時代に向けた教育改革
- 女性のSTEM(科学、技術、工学、数学)、情報通信技術(ICT)分野の就学や就労の増加。例えば、女性のSTEM分野の大卒者の割合を2030年までに25%とする目標達成への支援強化など(現在は22%)。
なお、欧州委は3月5日、労働者の技能向上に関する政策文書「技能同盟(Union of Skills)」(欧州委、無料ゲームブラックジャック(EU))を発表した。産業競争力強化に向け、学校教育や技能訓練のてこ入れを図っている。
(滝澤祥子)
(EU)
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