ブラックジャックランキングEIB)が融資
(ポルトガル)
マドリード発
2025年03月06日
欧州投資銀行(EIB)は、ポルトガルの石油最大手ガルプが2月27日、南西部シネス港で建設中の再生可能バイオ燃料生産プラントと再生可能水素プラントのプロブラックジャックランキングクト2件について、同行から4億3,000万ユーロの融資を受けることが決定したことを発表した。両プロブラックジャックランキングクトの総投資額は6億5,000万ユーロ、うち再生可能バイオ燃料生産プラントは2億5,000万ユーロ、水素プラントは1億8,000万ユーロの融資を受けることになるという。
また、ガルプはシネス港で、再生可能バイオディーゼル〔水素化植物油(HVO)〕と持続可能航空燃料(SAF)を三井物産と量産する予定ともなっている。出資比率はガルプ75%、三井物産25%で、2026年から生産を開始する。同プラントでは、三井物産がアジアなどで調達した廃食油や植物油の残りかすに水素化処理を施し、HVOを製造する。その上で、中期的には一部をSAFの生産に切り替えていく予定だ。SAFは化石燃料由来のブラックジャックランキングット燃料(ケロシン)の代替燃料として、既存の航空機エンジンに使用することができる。EUでは航空部門のネットゼロ取り組みとして、2024年から「持続可能な航空燃料(SAF)の生産拡大と普及に関する規則(RefuelEU Aviation)」が施行され、2025年から航空燃料供給者にEU域内の空港で供給する航空燃料について、2%以上のSAF混合を義務付けた(2030年からはSAF混合比率と合成航空燃料の混合比率を規定)。同プラントは、ポルトガルに義務付けられたSAF導入量を十分カバーできる生産能力を持つことになる見込みだ。
欧州初の100MW級の大型水電解プラント
ガルプはまた、同プラントと並行して、再生可能水素生産プラントも建設中だ。このプラントは100メガワット(MW)の大型水電解装置を導入し、年間最大1万5,000トンの再生可能水素(グリーン水素など)を生産する。完成は2026年の予定で、この規模の大型水電解プラントとしては、欧州初の稼働例となる。
EIBのEU融資・アドバイザリー部門の責任者は「これらの先駆的なプロブラックジャックランキングクトは、金融、イノベーション、環境への取り組みをうまく組み合わせることにより、公正で持続可能なエネルギー転換を促進できる明確な事例だ」と述べた。
(小野恵美)
(ポルトガル)
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