2月の米ISM非製造業景況感指数は堅調も、トランプゲームブラックジャック

(米国)

ニューヨーク発

2025年03月06日

米国サプライマネジメント協会(ISM)は3月3日の製造業の発表に続き、2月の非製造(サービス)業景況感指数外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを5日に発表した。非製造業景況感指数は53.5と、前月から0.7ポイント上昇し、ブルームバーグの市場予想(52.5)も上回った。雇用を中心に全体としては堅調な数値となっているが、トランプゲームブラックジャック引き上げをはじめとするトランプ政権の政策の影響が徐々に顕在化し始めている。

項目別では、指数の構成要素であるビジネス活動(54.4)、新規受注(52.2)、雇用(53.9)、供給(53.4、注1)の4つの指標全てが基準値の50を上回った。構成要素以外では、製造業景況感指数(2月の米ISM製造業景況感指数は低下、オンラインブラックジャック(米国))と同様に、価格(62.6)が高水準となっている。価格上昇の要因には、トランプ政権によって鉄鋼・アルミニウム関連製品などへのトランプゲームブラックジャック引き上げが既に決定されている商品(米商務省、ギャンブルゲーム無料、派生品への適用日示す(米国))に加え、労働コストの上昇もあるもようだ。特に建設業労働力は3カ月連続で供給不足に伴うコストの上昇がみられており、移民政策変更の影響が出始めている可能性がある。業種別では、全18業種のうち、14業種が拡大、3業種が縮小と回答した(注2)。

ISMサービス業調査委員会のスティーブ・ミラー会長は今回の結果について、「4つの指標の全てが3カ月連続で拡大し、これは2022年5月以来初めてのことだ」と評価した。一方、「トランプゲームブラックジャックの潜在的な影響に対する不安は続いている。一部の回答者は、連邦政府の支出削減がビジネス予測にマイナスの影響を与えていると指摘した」とも述べており、今後の動向はなお予断を許さない。

企業のコメントでは、トランプゲームブラックジャックの影響についてはまちまちの状況で、「購入する資本設備の大部分は米国製ではなく、設備を構成する部品も海外メーカー製のため、米国内での価格が予想以上に上昇していることが確認されている」(建設業)など、既に影響が出始めている業種が見られる一方で、いまだ不確実性が上昇しているとの認識にとどまっているとする業種も複数みられた。既にトランプゲームブラックジャック引き上げが決定している鉄鋼・アルミニウムの影響を受けやすい業種か否かによって、足元のビジネスの状況に差異が出ているもようだ。また、教育サービスなど連邦政府の支出凍結の影響を指摘する声もみられた。

(注1)50を上回ると供給スピードの遅延、50を下回ると改善を示す。供給スピードの遅延は商品の動きの多さを示すので、指数として景況の良さを表す。

(注2)拡大したと回答した業種は、その他サービス、金融・保険、卸売り、公共事業、農林水産業、鉱業、不動産、ヘルスケア・社会扶助、建設、運輸・倉庫、宿泊・飲食サービス、専門・科学・技術サービス、情報、行政。縮小したと回答したのは、企業管理・サポート、小売り、教育。

(加藤翔一)

(米国)

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