第4四半期GDP成長率は前期比0.カジノ無料ゲーム、回復基調へ

(オーストラリア)

シドニー発

2025年03月13日

オーストラリア統計局(ABS)は3月5日、2024年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は前期比0.カジノ無料ゲームだと発表した(注)(添付資料表1、表2参照)。ABSは、「今期は全般にわたり緩やかな成長が見られた。財貨・サービスの輸出増加に支えられ、公共支出と民間支出の増加が成長に寄与した」と説明した。前年同期比の成長率では1.3%となった。

需要項目別にみると、政府最終消費支出が前期比0.7%増と最も寄与した。特に、州政府による医療、教育、警察などの必需サービスが主要因となった。民間最終消費支出も増加し、0.4%増となった。家賃や医療費など必需品・サービスへの支出が引き続き高い水準を維持した。国内総固定資本形成のうち、公的部門の投資は1.8%増だった。特に、州政府による公共交通、道路、水、再生可能エネルギー電力インフラの建設が増加した。民間部門の投資も0.3%増加し、エンジニアリング、発電・配電プロジェクトの建設、鉱業への投資が成長を牽引した。一方、民間住宅への投資は資材価格の上昇や労働力不足、新築住宅着工数の減少などで0.4%減となった。知的財産サービス・その他ビジネスサービスのカジノ無料ゲームからの利用によるサービス輸出増加などにより、財貨・サービスの輸出は0.7%増加した。これは、カジノ無料ゲームからの石炭、液化天然ガスと農産物の需要の増加によるものだった。財貨の輸出は横ばいとなった。

産業別にみると、農林水産業(前期比7.3%増)、電気・ガス・水道・廃棄物処理業(3.0%増)、運輸・郵便・倉庫業(3.0%増)が大きく増加した。特に米国での需要継続により畜産物の生産額が高水準で推移したほか、好天候を背景とし穀物生産が豊作だったことも寄与した。一方で、ニッケルや鋼鉄の生産停止による金属生産の減少により製造業(2.3%減)が減少し、建設業(1.3%減)も縮小した。また、主要産業の鉱業(0.3%減)も減少した。メンテナンスなどによる事業の一時的な生産停止などで石油・ガス(0.8%減)、鉄鉱石(0.カジノ無料ゲーム減)は減少したが、一般炭の生産増加により石炭は1.5%増加した。

ジム・チャルマーズ財務相は、今回の発表を受けて「オーストラリア経済の危機は脱した。経済成長の堅調な回復が見られる。民間部門が経済成長の主たる原動力としての地位を取り戻し始めている」と経済の回復基調を強調した。

(注)金額は全て季節調整済みの数字。

(青島春枝)

(オーストラリア)

ビジネス短信 4db77e1f08bc39b9